London徒然草

「ばく」のロンドン日記

オビワン・ケノビと、ねずみ男 ー マラケシュの田舎

2008-03-05 | 飼い主ネタ


立っているだけで目の回る,市街地を抜け出し、
マラケシュ市街から南へ50キロ、北アフリカ最高峰のアトラス山脈の麓、
ウリカ渓谷(Ourika Vally)までの、一日ツアーに参加しました。

市内最大の郵便局の前で9時に待つように言われ、我が家族、5分前集合(日本人の常識)で待つ事25分、白いミニバンが横付け。

中からは,女の子達の黄色いはしゃぎ声が聞こえてきます。
今日一日の,旅のとも、オーストラリアからの女の子の団体5人です。

賑やかなしゃべり声と,アフリカというか中近東の,怪しい音楽をBGMに、
これまた怪しい運転手と愛想のいい案内役も総勢11名をのせる車は一路南へ。

まず立ち寄ったのは、モロッコの人口の1/3を占める、ベルベル族の代表的な民家。



ドアを入ると、いきなり,薪と干し草の置き場となる部屋をくぐり、
ホール?へ抜けると、素焼きの焼き物用のろくろや、こんなものが。
左の写真右のカプセルのようなものは、サウナ。(お風呂はなしです)
入ってみましたが相当窮屈です。左の下から薪をもやすそうです。
左の小さいものは,「猫用」と言われて、信じそうになりましたが,本当はパン釜。
家の中には2頭の牛が飼われていました。



キッチンで,洗い物中。窓にぶら下がっている壷は,バターを作るものだそうです。しぼったミルクをしぼって振るのだそうです。
後で自家製のパンと一緒に頂きましたが,ざらざらした舌触りで、とっても素朴な味がしました。リビングエリアから、牛が見えます.(写真右)



女主人が,ミントティーをごちそうしてくれます。
右手のテーブルに乗っている,練馬大根のようなものは,お砂糖。
崩して大胆にティーポットへ投入。どうりで甘い訳だ~!

手焼きのパンと自家製の蜂蜜、バターを9人で,取り合って食べて、
おいとましました。あっ,ここで私、トイレもお借りした,勇気ある人であります。



このあと、しばらく車で走った後、らくださんにも,のせてもらい、30分弱の高いところでのお散歩。
らくだの足の先が柔らかそうで、触ってみたかったなあ。



こんな、川沿いにどんどんとすすみ、ツアーのハイライト,渓谷へ到着。
予定によるとここから2時間の"ハイキング"



手作りの危なげな橋を渡り、こんなおしゃれな、カフェレストランを横目に、
ガイドさんはどんどんと山を登り始めます。
店先には,例の「タジン」の鍋が見えますね。



登って,登って,また登って、



滝を横目に,まだまだ登って、





ついに,目的地、上の滝!? 
ちなみに右の写真は麓からの写真。雪の位置を見ていただくとどれだけ登ったか
わかっていただけると思います。
そして、この一番上の滝の直前で、No3は川の中へ足を落としてしまうという
お約束のハプニング付き。びしょびしょの靴とGパンで山を下って来たのでした。



下りの途中,麓の村を見下ろすと。
ハイキング?とは,嘘で,とんだ岩登りツアーだったのでした。



麓の村のお店やさん。このタジンの土鍋、欲しかったんだけど、
重くて断念(涙)



帰り道、またまたモロッコ料理をゆっくり,レストランのテラスで頂き、
雑踏のマラケシュ市街へ戻ったのでした。

帰り道、車からみた、こんな風景。



お母さんは川で洗濯♪

長いマラケシュレポート、おつきあいありがとうございました。

モロッコはこのアトラス山脈からの雪解け水で,川が何本も走っているので,
エジプトと違い,緑が見られる国でした。
もちろんこの山を越すと,見渡す限り、乾いたサハラ砂漠が広がるのですけれど。

そして、ベルベル族の冬のコート。
茶色で,毛織物で,とんがったフードのついた,長い筒状のコート。

あの、オビワン・ケノビが,来ていた,あのフード付きコートでした。
町の中にオビワン・ケノビがあっちにも、こっちにも。
で,色違いも有りまして,濃いグレーのものも。
こちらは,ゲゲゲの鬼太郎の,ねずみ男!

あのコート,欲しかったのですが,家族の反対にあって,あえなく断念しましたとさ。
仮装パーティーに便利と思ったんだけど、「そんなの無い」そうです。