蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

『チュイチュイ ~左手のバイオリン弾き~』

2022年04月15日 14時57分50秒 | 日記

チュイチュイ ~左手のバイオリン弾き~

奇跡の人『鈴木鎮一先生』との出会いにより
希望の光を見出したバイオリニスト牧美花さん

 

美花さんは左手が生まれつき小さくて
中指と薬指が第一関節の長さで
小さく固まったままの左手は
一生使えないと診断されたそうです。

美花さんが2歳8か月の時
お姉さんが通っていたスズキ・メソードの
バイオリン教室の廊下で偶然にも
鈴木鎮一先生と出会った。

先生は美花さんの手に気付き

 お嬢ちゃん、バイオリンを弾いてみない?

と・・・

コクンと頷く美花さん。

けど、お母さんは片手が固まっているこの子に
弾けるはずがないと断ろうとする。

そんなお母さんに鈴木先生は

 例え医学的に使用不可能と言われても
 私は子どもたちの素晴らしい能力を信じています。
 どの子も大切な目的、希望、役割を持っています。
 どの子も育つ、育て方一つ。
 お子さんの可能性を信じてください。
 幸せな生き方を見つけられるよう一緒に考えましょう。
 もしバイオリンが弾けるようにならなかったとしても
 毎日身近に音楽があるという環境は
 きっと素晴らしい人生に繋がると思いますから。

この出会いがなかったら
バイオリニスト・牧美花は存在しなかったかもしれない。

初めのレッスンは、挨拶とひたすらモーツァルトの
「 アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聴くこと。

挨拶、大事だよねー
幼い子も繰り返すうちに必ずできるようになる。

モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク 
フルトヴェングラー /ウィーン・フィルハーモニー 

最初のうち、オテンバ娘の美花さんはじっと聴いていることができなかったそうで。

っていうか、クラッシック音楽をじっと聴くことが出来る子のほうが珍しいよね。

この曲を集中して聴けるようになるまで
バイオリンのレッスンは始まらない。

ある意味、親や先生が試される期間💦

諦めず根気よく聴かせていると
いつしか集中して聴けるようになるんですって。

美花さんもついに最後まで聴けるようになって
いよいよバイオリンのお稽古?と思ったら
次に出されたのは、箱バイオリンと菜箸!!

箱バイオリンで立ち方、バイオリンと弓の持ち方、構え方の練習。

こんな感じです。

これが出来て、ようやくバイオリンを手にすることが出来る。

そして、母子二人三脚でバイオリンと格闘する日々が始まったのでした・・・

鈴木先生は、脳性麻痺や盲目のお子さんのご指導もされたご経験があり
そのたびに様々な手法を模索しながら

 人間は環境の子なり
 どの子も育つ 育て方一つ
 親次第 先生次第

と信じて、ご指導を続けた結果
脳性麻痺で右半身が動かなかったお子さんが動けるようなり
盲目だったお子さんの心の目が開いてバイオリンが弾けるようになり・・・
奇跡のような出来事だけど、創意工夫を凝らして
諦めずにコツコツ取り組んだ結果なんですねー

子どもたちは興味を抱いたことであれば
面白いと思ったことであれば
何時間でも集中して取り組めるんですよねー

幼い子の集中力は短いというのは
面白くないことをやらねばならない場合のこと。

これは演劇を通して、私も体感している。

子どもは本当に正直で
面白くなければ5分と持たないけど
面白ければ一時間を超える作品でも
最後まで飽きずに観ることができる。

子どもの記憶力は素晴らしい。

ある日、鈴木先生は驚かれた。

「子どもたちが日本語をしゃべっている!」

あまりに当然のことだけど
良く考えると凄いことで。

泣くことしかできなかった赤ちゃんが
「マンマ」とか片言を喋り出してから
センテンスを喋り出すまではあっという間。

少しずつ記憶に音と出来事がしみ込んで
それがいつしか合致して
言葉になっていくんですよね。

「奇跡の人」ヘレン・ケラーが
「ウォーッ!」(water)と叫んだ瞬間と同じかも。

0歳~3歳までの発達速度は物凄くて
この間に記憶すること、体験することの大切さを
改めて痛感しているところ。

子どもの能力を過小評価せずに
高度なことでも飽きさせることなく
教えることができれば
大抵の子がクリアできちゃうんだよねー

大人が途中で諦めなければ💦

工夫することができれば💦

大人がつくる環境次第で子どもの人生が変わる――

子どもたちのための表現体験プログラム
以前から考えていたことだけど
本腰を入れていく時期かもしれない。

既にいろんな形で行われているけど
優秀な子を育てるためのプログラムではなく
逞しく生き抜く素養づくりのプログラム。

結果として優秀な子が育つ可能性はあるけどねー

音楽と運動と体操とダンスと演劇表現によるプログラム。

「チュイチュイ」の作品づくりを通して
幼児教育の大切さ再認識できたし
更に学ぶ意欲も湧いてきた。

牧さん、そして鈴木先生に感謝いたします❣

あ、私もケンジと一緒に母としての立場で
バイオリンをかじり始めました。

まさに・・・

六十の手習い💛

何歳になって始めても遅すぎるということはないんだよねー
継続は力なり♪

  

美花さんにご指導いただいてます♪

美花さんは小学校で演奏会をする時
こんな仮装もするそうで!(^^)!

 

エンターティナー牧美花さんの半生を描く舞台は
2023年1月~3月にかけて長野県内4都市で上演予定。

子どもたちにも楽しんで観てもらえるように
ファンタジー仕立ての音楽劇として創り上げます。

そして、なんと!

コンテンポラリーダンサーの井田亜彩実さんの出演が決定‼

どんなステージになるのかな~~?
どうぞお楽しみに~~💛


今年度の長野公演日程が決まりました❣

2022年04月11日 20時50分19秒 | 日記

今月始めからずっと思案してきた今年度の劇団本公演・・・

残念ながら今年の劇団本公演は見送ることになりました😢

本当は・・・私の演劇活動50年目の節目だし
久しぶりに主演公演を行おうかなーと考えていたんだけど
「チュイチュイ」公演と並行して
私が出演する舞台を製作するのは
現実的に厳しいだろうという判断💦

それと、先月の本公演がコロナで動員が伸び悩み
製作費やスタッフ人件費が予算オーバー
かなりの赤字公演となってしまって( ;∀;)

舞台自体はとても好評だったし
コロナでなければ、もっとたくさんの方に
ご覧いただけたはずなんだけどねー

長く続けていれば、こういうこともあります。

そんなこんなで諸々考慮して・・・

劇団本公演の代替え案として
2本立てで長野公演を行おうか・・・と。

研修生やキッズが舞台に立つ機会を増やして
もっと成長してもらいたいというのが理由。

「チュイチュイ」の出演者は劇団員だけなので・・・

で、先週土曜、研修生や保護者の皆さまにご相談したところ
みんな「やりたい」「やらせてあげたい」と一つ返事(*'▽')

で、下記の日程で長野公演を行うことに決めました。

日時 2023年3月25、26日(土、日)
会場 長野市芸術館アクトスペース
演目 「チュイチュイ~左手のバイオリン弾き~」(仮称)
   研修生&キッズによる音楽劇(検討中)

この4月から、キッズ4人が研修生クラスに移籍して
みんなやる気満々♪

まずは「外郎売」をしっかり覚えて
基礎訓練を重ねながら
6月から始まる小布施北斎ホールシアターに参加して
9月の舞台を踏み、次は11月のサンクス・ギビング・デーで
「外郎売 夢幻オリジナルversion」をご披露し
来年3月の長野公演を迎えるーという流れ。

キッズたちは、北斎ホールシアターの後
須坂市キッズ・シアターがあるので
これに参加すれば舞台数は研修生よりも多いことになる。

今のキッズは恵まれてるなー

北斎ホールシアターもキッズ・シアターも辰野町市民劇も
夢幻がお仕事としてご依頼をいただいている舞台。

主催者の小布施町文化事業活性化実行委員会様と
ドリーム・コンシェル様、そして
「寺子屋シアター」プロジェクト実行委員会様に
心から感謝です!

ふぅ・・・

やっと年間計画が確定して、ホッ。

さて・・・

今年度、長野県が文化芸術活動の中間支援組織「アーツカウンシル」を設立。

長野県文化振興事業団にアーツカウンシル推進室が新設され
この度、アーツカウンシルの助成事業が発表され
助成対象となる団体の募集が開始されることになった。

「チュイチュイ」事業をエントリーしてみようかなーと思案中。

採択件数が超少なくて狭き門だけど💦

 

下記は昨日のMAプログラム「バレエ」の写真。

MAプログラム 今月の予定↓

本当は今月から新講座が2つ始まる予定だんただよねー

●詩吟講座
●ボーカル・トレーニング

けど、現状コロナ対策で大声を出す講座は行えない( ;∀;)

ここのところ、長野市の感染者数は減るどころか大幅増で
200人を超過するようになってしまった。

小学校や施設関連でクラスターが出ているようだ・・・

どうか感染された方が軽症で済みますように・・・

一日も早くガッツリ活動できる環境になってくれますように・・・


「星のない町 ぼくの町」ハイライト映像 第4弾公開❣

2022年04月09日 15時33分45秒 | 日記

本日、劇団本公演のハイライト映像第4弾が公開されました。

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
「星のない町ぼくの町~ゴミ人間プペル奇譚~」

「ルビッチの願い」(歌:ルビッチ役の栗生みなちゃん)

↓↓配信チケット大好評発売中!!(配信期間~4/30まで)
https://gekikukanmugenkoubou.stores.jp/

 

みなちゃんの歌声に魅了されお客様が続出❣

東京でプロ女優&歌手活動をしているみなちゃんは
コロナの影響で長野入りが大幅に遅れて
稽古期間は僅か10日程度💦

ダンスも歌もあるし出番も多い。

みなちゃんを知らない人は不安に思っていたかもね。

けど、私と劇団員たちは信じてた。
みなちゃんなら絶対に間に合わせてくれると。

そして見事やりきってくれた!

今回の役は、みなちゃんのハマり役💛

ケンジ☆プペルとのコンビも息がピッタリ♪♪

本当にご覧いただきたい舞台です。

ぜひ配信をご視聴ください❣


辰野町「寺子屋シアター」プロジェクトのメンバーが
辰野町 荒神山公園で開催される「さくら祭り」イベントに出演するそうです。

昨年上演した作品のダンスパフォーマンスと寸劇をご披露するとか💛
キッズたちも出演する様子♪ みんな頑張ってねー‼

日時 4月16日(土)14:30~14:45
会場 荒神山公園 芝生広場「さくらステージ」

お近くの方はぜひお運びくださいねー

どうかお天気に恵まれますように❣


辰野町「寺子屋シアター」プロジェクト 第2回☆身体表現ワークショップ❣

2022年04月08日 19時56分33秒 | 日記

本日、辰野町「寺子屋シアター」プロジェクト実行委員会さんから
第2回ワークショップのチラシが届きました❣

昨年に引き続き、今年も辰野町市民劇を上演予定。

現在、出演者・スタッフ・支援者を募集中‼

ワークショップ講師は私とケンジ。

身体表現ワークショップを通して
演じる面白さを体感していただけると嬉しいなー

「演劇を広める」これが私の目標であり
そのための活動は私のライフワーク❣

昨年11月に上演した辰野町市民創作劇
『天翔ける蛍』は大変好評をいただきました。

演劇未経験者が圧倒的多数で
経験者は僅か数人
プロ役者は夢幻の劇団員・青木賢治のみ。

基礎的な体力づくりや発声練習を重ねて
ダンスをやったことがない高齢者も混じって
オープニング&エンディングダンスを総踊り♪

新型コロナの感染者が増加傾向に転じて
一時稽古を休まざるを得ない状況に陥って
公演を中止?延期?という意見も飛び交う中
皆さんの強い願いと祈りで
本番の幕を開けることができ・・・

予定していた稽古が休みになって
稽古不足は否めなかったが
みんなの底力と強い一念で
全ての障害を乗り越えて
大きな拍手をいただいた時の達成感は
日常では決して体験できない経験。

終了後、実行委員会の再編が行われ
昨年の参加者が加わってパワーアップ!

本来なら3月に2回ワークショップを行って
町民の皆さんにこのプロジェクトを知っていただく予定だったけど
またもやコロナの感染拡大で中止に💦

今月に入っても感染者は減らない。

けど、このままでは今年の市民劇上演も危ぶまれる・・・
何としても開催したい!

そしてついに4月2日(土)に
第一回目のワークショップを開いた。

ケンジと私が会場に到着すると・・・

入口に実行委員の皆さんが勢ぞろいして
拍手で出迎えてくださって・・・

超びっくり‼

冗談めかして「早く青木マジックにかかりたい~」と言って
私たちと作る舞台を心待ちにしてくれるメンバーがここにいる。

有難いことですねー

今年も感動の舞台を提出できるよう頑張ろう‼と
決意を新たにしました♪♪

ワークショップは昨年の参加メンバーが大勢参加してくれて
みんなでインプロゲームや表現ワーク
スローモーションなどをしながら
楽しいひと時を過ごしました。

 

 

が、しかし!

新メンバーが少ない・・・

やってみれば面白いのに
食わず嫌いは勿体ない。

辰野町近隣にお住いの皆さん
ぜひワークショップを体験してみてください。

子どもたちにとっては良き成功体験の機会に
青年層、壮年層の方にとっては人間を知り自分を知る機会に
ご高齢の方は健康な身体を維持する機会になります❣

基礎稽古で自分の声・身体を知り
普段使っていない身体や脳を呼び覚まし
脚本を通して色々な生き方を知り
演技を通して疑似体験をしつつ
最後は大きな成功体験を得ることができる♪

時に人間関係の摩擦も起きますが
一つの目標に向かっているチームならば
必ず乗り越えることができるんですよねー

だから摩擦も良き経験💛

ね?
良いこと尽くし、でしょ?

内容は、現代の子どもたちが
平安時代末期にタイムスリップして
地元の偉人・樋口次郎兼光公の生き様を知るファンタジー音楽劇。

兼光公は木曽義仲四天王の1人で
先週日曜、大河ドラマに登場したあの木曽義仲公の乳兄弟なのです。

ちょっと興味が湧いてきましたか??

舞台のつくりは芝居&ダンス&殺陣&歌&生演奏のコラボによる音楽劇。

食わず嫌いは損をしますから
少しでも興味を持ってくれたなら
ぜひ一歩を踏み出してみてねー

昨年の舞台写真を少しだけUPしておきます❣

 

 

 

 

 

 

(写真撮影/中谷勝明さん)


嬉しいお知らせ💛 伊那市からもご共催承認の通知が‼

2022年04月07日 21時29分24秒 | 日記

本日、嬉しいお知らせが‼

今年度予定している夢幻工房プロデュース公演
「チュイチュイ~左手のバイオリン弾き~」(仮称)に関して
伊那市からもご共催確定のご連絡をいただきました.

これで長野県内3都市全てのご共催が決まりました!!

安曇野公演:安曇野市教育委員会のご共催
飯山公演:飯山市・飯山市教育委員会のご共催
伊那公演:伊那市・NPO法人伊那芸術文化協会のご共催

ご尽力を賜りました皆様に心より御礼を申し上げますm(__)m

ご期待に沿う舞台を提出できるよう
創意工夫を凝らしてまいります‼

この作品は、手に障がいを持って生まれた美花さんが
スズキ・メソードの鈴木鎮一先生と出会い
バイオリンと生き方を学び
障がいを克服してプロのバイオリニストとして
一人立ちするまでのサクセス・ストーリー。

ある日、鈴木先生は日本中の子どもが日本語を喋っていることに気付き驚嘆!

 語学をマスターするのは大変なのことなのに
 みんな母国語を自由自在に話しているじゃないか。
 これは驚くべき才能!
 どの子も優れた頭脳の持ち主なのだー

鈴木先生はこの気づき以後、全ての子はよく育つと信じて
落伍する子どもを出さない教育運動を展開した。

“人は環境の子なり”

“どの子も育つ 育て方ひとつ”

“先生しだい・親しだい”

障がいがある美花さんも例外ではなかった。

動かない左手に弓をくくりつけて
バイオリンの練習を続け、やがて・・・

先日、美花さんのご両親にお会いして
ヒアリングをさせていただいた。

まだ伺いたいことはたくさんあるが
まずは台本第一稿を脱稿して
牧さんとご両親に読んでいただき
詳細を詰めていきたいと思っている。

ピアニストの黒崎真実さんにもご出演いただくことになった。

美花さんのバイオリンと真実さんのピアノ
そして、芝居、語り、歌、身体表現で紡ぐ音楽劇が目標(*'▽')

どんなステージになるか、どうぞお楽しみに~~❣


劇団本公演「星のない町ぼくの町~ゴミ人間プペル奇譚~」の
ハイライト映像第3弾が公開されました!

↓↓配信チケット大好評発売中!!(配信期間~4/30まで)
https://gekikukanmugenkoubou.stores.jp/