20170105 開通間近な「県道青山美杉線」が、はるかに見えます(やや右上のコンクリート斜面は山を切った壁)。
「今年中に開通を目差して安全点検を行って居る」と、水資源機構は言ってました。
安全点検は、重大な仕事であります。
ここがどういう地質なのか? 伊賀市の防災マップからひもといてみます。
ー平成25年4月作成で各戸に配布されたと思われる防災マップー ブログ子が付けた赤丸の場所が付け替え県道の位置です。
木津川最上流の一つである前深瀬川に添った付け替え県道で、種生・高尾住民の生活道路。
ちいさい緑色の丸が並んでいますね。これは何の印なのでしょうか、次に下をご覧ください(赤丸はこちらが付けました)。
緑色は「急傾斜地崩壊危険箇所」で、青山美杉線は地崩れが起きやすい場所だという事になりました。
防災マップがなくとも旧道といえば、大雨の後に土砂崩れで道がふさがれて居る事が時々ある道路でした。
地元の人に地崩れは想定外だとはいってもらいたくないですね。
あと300mほどで道路が完成するという年に、大きく崩れたと水資源機構は言ってます。
松阪線の「種生・高尾の入り口ですよ」の看板(この先に要石大橋)。
崩れる前はここを入って、途中から旧道に繋がって使えていたのに。 この間、短かったです。
地崩れ起こして通れなくなりました。
もう一つの付け替え県道(松阪青山線)を通るしか、なくなったのでした。
この様になってしまったのです。 通行止めの理由が 「法面崩落」。 撮影日 20140217
この間に何があったか。
2013年の17号台風がありました。
台風で美杉線工事現場で地崩れが起き、立ち入れない状態になり、ビニールシートがかぶせられているのが遠目にも見えました。
一年ほど放置され、しかも崩落した現状を公表公開しなかった水資源機構でした。
崩れた場所は、まさにこの防災マップの赤丸地点で 上の地図では×××が並んである所ではないかと思われます。
崩れた場所は斜面で法面とありましたから、どのように修復したのか強い関心がありました。
所がごく最近の水資源機構によると、いとも簡単に一言で「地崩れ場所は道路に変わり、完成した」といってのけました。
(なぜかこのコメントを得るのに何故か3日掛かりましたが)。
隣接する土地から法面分を余計に買収し直して、法面を創り。 地崩れた場所は道路面にしたようです。
買収やり直しの工事費用でどのくらい跳ね上がったのか、全く公開されません。
完成した後に『これくらい掛かりました、伊賀市さんお支払いください』の世界です。
地元の人であるならば、良く崩れている県道松阪線であったことは承知の筈。
地元自治協か区会 或いは地元議員のいずれでも良いですから、
崩れやすい地質を心配する声だけでも上げる人はおられなかったのは今更ながら情けない。
「岩盤が低くて、修復工事は難航している」とも水資源機構から聞いて居ました。
川上ダム総事業費は、この地崩れ修復で数十億かわかりませんが跳ね上がったことでしょう。
そして、今後崩れないという補償はありません。
三重県の資料によると、川上ダムの周辺には活断層や推定活断層が集まって居る事がわかります。
滋賀から伸びている頓宮断層が、実際は川上まで伸びていないといえるのか。
推定活断層の勝地と小波田に夾まれているように書き込まれてますが、最近の熊本地震の前例では繋がって動いたことだってありました。
奈良県や西宮市が、ダム利水受益者から抜けたことは幸いだったと思いました。
理由が理由であるだけに、完成する道路が安全であることを神頼みするしかありません。
質問したことを外して違う答えをしようとする水資源機構から、詳しい説明を地元の方々と共に求めて行かねばならないと考えて居ます。
この道路が完成しますと水資源機構の手を離れて、三重県の管理になります。
これがまた問題なのです。
私達は、パタゴニア日本支社から助成を受けて活動を行っています。