教えて!貿易アドバイザー

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貿易コスト削減のポイント

2009年09月14日 | 貿易取引
ウチダ・ソルーション主催のセミナーを行なってきました。第一部は同じ貿易アドバイザーによる「EPAとFTA」についてのセミナーでした。続く第二部で私の「貿易コスト削減のポイント」と題したセミナーを行ないました。ウチダ・ソルーションでは貿易業務用のソフトの販売のプロモーションの一部ですが、60名ほどの参加者があり、多くの方は既に貿易を始められている企業の方で、中には大変有名な大企業の方々も多数参加されておりました。私などよりかなり、専門知識の豊富な方が多いと思い、どのようなレジュメを作るか迷いましたが、このテーマは「ホームランはない!」脚下照顧、基本を思い起こしていただこうと思い、[Back to the basic!―基本に戻ろう!-]を掲げてセミナーを始めました。

 輸出入の原価採算表作成を基にに、海上運賃、航空運賃、付随する割増料金、そして港や飛行場でかかる諸費用などをリストアップし、値下げ交渉可能な部分、値切りが難しい割増料金、通関業者との付き合い方など、余分なコストを抑えるポイントを話してきました。コンテナーにはどのくらいの容積が積み込めるのでしょうか。FCLが良いのかあるいはLCLのほうが安上がりかその分岐点はどのくらいなのか等の話し。
また、発注管理、在庫管理や未着品管理などのポイントとして、フォーキャスティング或いはバッファ・オーダーなどを活用した発注方法の研究の必要性、そして最後に関税定率法20条に規定のある違約品に関する、関税の払い戻しについての話を盛り込みました。貿易クレームの話しや保険についての話は時間がなくなり、サーット流すことになってしまいました。

 プロの皆さんの反応は、いつもながら面白いものです。私の話にいちいち頷いてくださる方もおります。あるいは、「そんなことは、わかっています」といった顔で聞いているのですが、ポイントはキチットメモを取っていらっしゃいますね。私は、小さな貿易会社で育ちましたので、貨物の出荷や入荷の度に港や倉庫などにも行っていて力仕事も行いましたので、現場での作業の情景は鮮明にと浮かんできますが、大手企業の方などは余りそのような現場へは行かないのでしょうから、この辺の話しには興味があるようでした。プロフェッショナルを前に話す機会は、とても価値があると思います。結構お互い分かり合えるという感覚が私にとっては大変うれしい時間です。

 このような機会を下さった、ウチダ・ソルーションさんに感謝です。

これから輸出入ビジネスを始められようとお考えの企業の方あるいは既に貿易取引を始めているけれど、より高度な貿易知識や交渉力が必要であるとお考えの企業の方は、シバタ・インターナショナルまでぜひまでご連絡下さい。経験豊富な貿易アドバイザーが熱意を持ってお応えいたします。

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