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フレイト・フォワーダー、コンソリデーターと貿易アドバイザー 其の2

2012年07月23日 | 貿易取引
前回から、突然貿易実務の話になっています。
皆さんは、フォワーダーというのがどのような業者かわからない方が多いと思いますが、海外取引を行う時に、いわゆるSeller(Exporter)とBuyer(Importer)以外にとても大切な役割を担う業者なので、少し時間を割いて話していきたいと思います。 いつものブログとは少し違ったタッチです。

元来、飛行機会社は、貨物の集荷のための営業は行いません。混載業者とかコンソリデーター(Consolidator)と呼ばれる業者が、それぞれの顧客(輸出業者)から、海外向けの航空貨物の運送の依頼を受け、たくさんの顧客からの貨物を一つにまとめて、飛行機会社と運送契約を結びます。飛行機会社はたくさんの顧客を抱えることなく、営業や事務を削減することができます。さらに、コンソリデーターは、輸出貨物の通関も行います。飛行機会社にとっても、輸出業者にとっても、大変役に立つ存在です。海運業界では、以前はこのようなシステムはありませんでしたが、大変効率的なシステムなので、最近は、海運業界でもほとんどがこのようなシステムで運営されています。
私が昔、船会社へ行くと書きましたが、何をしに船会社へ行くのでしょう? 自分の貨物を載せた船が出港すると、船会社は、大変重要な書類である、「船荷証券」=Bill of Lading
通商B/Lを発行してくれます。その「本船」が出港した後、この船荷証券(B/L)を取りに(pick-up)しに船会社へ行くのです。でも、最近は、輸出者がわざわざ船会社へB/Lをpick upしに、船会社へ行く必要がなくなりました。
航空貨物の場合は、B/Lによく似た書類で、Air Waybill (A.W.B)という書類を航空会社が発行してくれます。でも、それは、混載業者へ発行します。(Master A.W.Bといいます。)そして、航空会社が発行した、Master A.W.Bをもとに、混載業者がそれぞれの輸出業者へ今度はHouse A.W.Bを発行するのです。
B/Lにしても A.W.B.にしても、皆さんご存知の運送送り状のようなものなのですが、実はもっと重要な生類です。 B/LとA.W.Bは似てはいますが、かなり違う書類です。重要度が違うといったほうが良いかもしれません。今回はB/L AやA.W.B.の意味や違いは詳しく説明しませんが、航空貨物で大変利便性の高いA.W.Bのシステムが海運でも使用されるようになりました。即ち、船会社は、フレイト・フォワーダー(海運の場合はなぜかあまり、混載業者とはいいません)Master B/Lを発行し、フレイト・フォワーダーがそれぞれの荷主へ House B/Lを発行します。 フレイト・フォワーダーや混載業者は大事な書類も発行するし、通関手続きも行いますし、港や空港での貨物の搬入から輸入の場合は、引取まで行ってくれる業者です。

この辺のトピックスは、延々と続くのですが、しばらくお付き合いください。

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