前回から、突然貿易実務の話になっています。
皆さんは、フォワーダーというのがどのような業者かわからない方が多いと思いますが、海外取引を行う時に、いわゆるSeller(Exporter)とBuyer(Importer)以外にとても大切な役割を担う業者なので、少し時間を割いて話していきたいと思います。 いつものブログとは少し違ったタッチです。
元来、飛行機会社は、貨物の集荷のための営業は行いません。混載業者とかコンソリデーター(Consolidator)と呼ばれる業者が、それぞれの顧客(輸出業者)から、海外向けの航空貨物の運送の依頼を受け、たくさんの顧客からの貨物を一つにまとめて、飛行機会社と運送契約を結びます。飛行機会社はたくさんの顧客を抱えることなく、営業や事務を削減することができます。さらに、コンソリデーターは、輸出貨物の通関も行います。飛行機会社にとっても、輸出業者にとっても、大変役に立つ存在です。海運業界では、以前はこのようなシステムはありませんでしたが、大変効率的なシステムなので、最近は、海運業界でもほとんどがこのようなシステムで運営されています。
私が昔、船会社へ行くと書きましたが、何をしに船会社へ行くのでしょう? 自分の貨物を載せた船が出港すると、船会社は、大変重要な書類である、「船荷証券」=Bill of Lading
通商B/Lを発行してくれます。その「本船」が出港した後、この船荷証券(B/L)を取りに(pick-up)しに船会社へ行くのです。でも、最近は、輸出者がわざわざ船会社へB/Lをpick upしに、船会社へ行く必要がなくなりました。
航空貨物の場合は、B/Lによく似た書類で、Air Waybill (A.W.B)という書類を航空会社が発行してくれます。でも、それは、混載業者へ発行します。(Master A.W.Bといいます。)そして、航空会社が発行した、Master A.W.Bをもとに、混載業者がそれぞれの輸出業者へ今度はHouse A.W.Bを発行するのです。
B/Lにしても A.W.B.にしても、皆さんご存知の運送送り状のようなものなのですが、実はもっと重要な生類です。 B/LとA.W.Bは似てはいますが、かなり違う書類です。重要度が違うといったほうが良いかもしれません。今回はB/L AやA.W.B.の意味や違いは詳しく説明しませんが、航空貨物で大変利便性の高いA.W.Bのシステムが海運でも使用されるようになりました。即ち、船会社は、フレイト・フォワーダー(海運の場合はなぜかあまり、混載業者とはいいません)Master B/Lを発行し、フレイト・フォワーダーがそれぞれの荷主へ House B/Lを発行します。 フレイト・フォワーダーや混載業者は大事な書類も発行するし、通関手続きも行いますし、港や空港での貨物の搬入から輸入の場合は、引取まで行ってくれる業者です。
この辺のトピックスは、延々と続くのですが、しばらくお付き合いください。
これから輸出入ビジネスを始められようとお考えの企業の方あるいは既に貿易取引を始めているけれど、より高度な貿易知識や交渉力が必要であるとお考えの企業の方は、シバタ・インターナショナルまでぜひまでご連絡下さい。経験豊富な貿易アドバイザーが熱意を持ってお応えいたします。
シバタ・インターナショナル
貿易アドバイザー
貿易コンサルタント
貿易顧問
シバタ・インタナショナル業務一覧
ミプロ貿易・投資アドバイザー
スイス OSEC member of "Pool of Experts"
OFICIAL OSEC EXPERT
貿易アドバイザー協会会員
日本貿易学会会員
皆さんは、フォワーダーというのがどのような業者かわからない方が多いと思いますが、海外取引を行う時に、いわゆるSeller(Exporter)とBuyer(Importer)以外にとても大切な役割を担う業者なので、少し時間を割いて話していきたいと思います。 いつものブログとは少し違ったタッチです。
元来、飛行機会社は、貨物の集荷のための営業は行いません。混載業者とかコンソリデーター(Consolidator)と呼ばれる業者が、それぞれの顧客(輸出業者)から、海外向けの航空貨物の運送の依頼を受け、たくさんの顧客からの貨物を一つにまとめて、飛行機会社と運送契約を結びます。飛行機会社はたくさんの顧客を抱えることなく、営業や事務を削減することができます。さらに、コンソリデーターは、輸出貨物の通関も行います。飛行機会社にとっても、輸出業者にとっても、大変役に立つ存在です。海運業界では、以前はこのようなシステムはありませんでしたが、大変効率的なシステムなので、最近は、海運業界でもほとんどがこのようなシステムで運営されています。
私が昔、船会社へ行くと書きましたが、何をしに船会社へ行くのでしょう? 自分の貨物を載せた船が出港すると、船会社は、大変重要な書類である、「船荷証券」=Bill of Lading
通商B/Lを発行してくれます。その「本船」が出港した後、この船荷証券(B/L)を取りに(pick-up)しに船会社へ行くのです。でも、最近は、輸出者がわざわざ船会社へB/Lをpick upしに、船会社へ行く必要がなくなりました。
航空貨物の場合は、B/Lによく似た書類で、Air Waybill (A.W.B)という書類を航空会社が発行してくれます。でも、それは、混載業者へ発行します。(Master A.W.Bといいます。)そして、航空会社が発行した、Master A.W.Bをもとに、混載業者がそれぞれの輸出業者へ今度はHouse A.W.Bを発行するのです。
B/Lにしても A.W.B.にしても、皆さんご存知の運送送り状のようなものなのですが、実はもっと重要な生類です。 B/LとA.W.Bは似てはいますが、かなり違う書類です。重要度が違うといったほうが良いかもしれません。今回はB/L AやA.W.B.の意味や違いは詳しく説明しませんが、航空貨物で大変利便性の高いA.W.Bのシステムが海運でも使用されるようになりました。即ち、船会社は、フレイト・フォワーダー(海運の場合はなぜかあまり、混載業者とはいいません)Master B/Lを発行し、フレイト・フォワーダーがそれぞれの荷主へ House B/Lを発行します。 フレイト・フォワーダーや混載業者は大事な書類も発行するし、通関手続きも行いますし、港や空港での貨物の搬入から輸入の場合は、引取まで行ってくれる業者です。
この辺のトピックスは、延々と続くのですが、しばらくお付き合いください。
これから輸出入ビジネスを始められようとお考えの企業の方あるいは既に貿易取引を始めているけれど、より高度な貿易知識や交渉力が必要であるとお考えの企業の方は、シバタ・インターナショナルまでぜひまでご連絡下さい。経験豊富な貿易アドバイザーが熱意を持ってお応えいたします。
シバタ・インターナショナル
貿易アドバイザー
貿易コンサルタント
貿易顧問
シバタ・インタナショナル業務一覧
ミプロ貿易・投資アドバイザー
スイス OSEC member of "Pool of Experts"
OFICIAL OSEC EXPERT
貿易アドバイザー協会会員
日本貿易学会会員