教えて!貿易アドバイザー

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フレイト・フォワーダーと貿易アドバイザー その3

2012年07月25日 | 貿易取引
これから、数ヶ月先の9月から11月にかけて、セミナーが目白押しです。今現在やらなければならない仕事も沢山あるのですが、こんなに時間が有るときにも、毎日毎日のいわゆるルーティーン作業に追われていて、目の前に迫った仕事がなかなか片付きません。明後日(27日)から、またベトナムへ飛びます。準備もあり、なかなか忙しい時間を過ごしています。

明日はミプロでの仕事ですが、一度事務所に戻り、そのまま成田へ行き、明日は成田で一泊です。そのために、昨日、着替えなどを詰めたトランクを事務所に持ち込み、持参する見本品などをパックしました。なんだか、とても慌しい感じですが、出発の日に4時半起きよりは良いのではないかと思い、今回も成田泊としました。

さて、フレイト・フォワーダーの話に戻りましょう。色々な呼び名がありますが、彼ら自身に聞いても、よく分からないみたいですね。昔は(とは、あまり言いたくないですが)、通関は通関業者が行い、港の倉庫業者、港内での輸送業者(回漕業者)、船に貨物を積み込んだり降ろしたりする業者、そして国内の運送業者などと、夫々の仕事がきちっと分担されていました。

通関業者はCustom Broker などと呼ばれ、一人か二人で行っている業者さんもたくさんいました。近年、法律などの力により、小さな通関業者或いは乙仲さんはいなくなりました。それに変わり、大手の倉庫業者とか回漕業者とか国内の運送業者などが、通関部門を持つようになり、輸出入の通関を含め物流を一手に引き受けて行う業者さんが増えています。そんな中で、うちは通関部門は持っているけれどフォワーディング(B/L)は発行しないと或いはその逆もありますが、色々な形態が出てきています。そのような業者さんを含めてフォワーダーとか、フレイト・フォワーダーとか、通関業者とか乙仲さんとか、混載業者とか呼ばれています。要するに、その会社が通関部門を持っているのか、運送部門を持っているのかあるいは、船荷証券も発行するのかといった違いが出てきます。今では、国内の大手運送会社系列、船会社の系列会社、回漕業者系倉庫会社系や以前の乙仲さん系或いは外国のフォワーダーの進出も多くなっています。

欧米の会社と仕事をしますと、彼らには貿易業者という概念は稀有だと思われます。Seller かBuyerかで、海外の企業と売買契約が成立すると、後はフォワーダーに通関から物流まですべて任せてしまう、というのが彼らのシステムです。 日本もかなりこのようなシステムに近づいています。

私としては、サービスを考えると、不満な点があります。日本の企業は、サービスにおいて海外に負けていると思われます。サービスといっても、小売店で物を売るようなサービスではありません。物の流れといいますか、情報提供というか、どのルートを使えば、どれだけ早くそしてコストが下げられるかといった提案がまだまだなされていない感じがしています。貿易業界にしても、海運業界や航空業界にしても日本企業は、海外勢に押され気味の昨今です。この部門はいわゆるサービス部門です。日本としては、負けてほしくない業界です。

これから輸出入ビジネスを始められようとお考えの企業の方あるいは既に貿易取引を始めているけれど、より高度な貿易知識や交渉力が必要であるとお考えの企業の方は、シバタ・インターナショナルまでぜひまでご連絡下さい。経験豊富な貿易アドバイザーが熱意を持ってお応えいたします。

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