パトリシアの日記

2007年9月末
一条工務店「夢の家」が完成
山あり谷ありの建築日記

デトックス ②

2007-06-14 23:33:45 | 大工工事ストップ
「パトちゃん、俺はお客さんの材木を借りて家を建てさせてもらってるんだ。
 だからよぉ、材木や資材を足蹴にする職人は許せんなぁ。」 
              
      ****************************************

工事がストップになって間もない頃、
「いってらしゃい!」っと駅に向かうパトに誰かが声をかけてくれました。
振り向けば、声の主は同級生のシンちゃんです。
パトはシンちゃんと偶然ここで会えた事が不思議でなりません。
「シンちゃ~ん、お願いがある~。
顔を見るなり、ツカツカと詰め寄るパトに、シンちゃんは何事かと後ずさり。
パトは図々しくも、
「実は・・・かくかくしかじかで、今工事ストップなの。シンちゃんにこんなこと
お願いしてホントに申し訳ないけど・・・いいかな?」と懇願。

「・・・よっしゃ!わかった。」
快く承知してくれたシンちゃんは大工の棟梁です。
そんなワケで、今回のデットクス大作戦に “シンちゃんチェック” が加わりました。

冒頭のセリフ、シンちゃんです。
『シンちゃんかっこいい~』 その一言で施主の心を釘付けです。(さすが大工)
この気持ちが施主にとってどれだけ嬉しいか。

「俺たち職人はお客さん達に飯食わせってもらってんだよ。」
SDG屋さんのセリフと被りました。

パトは“シンちゃんチェック”のために筋交いや耐力壁の入った図面を取り寄せました。
ボードが全部剥がされてすぐの日曜、何か大きな問題がないか「大工の目」で
見ていただきました。

結果は・・・大丈夫。
少々気になる点はあったものの、致命的な問題はなかったようで、パトも一安心。

気になった点はもちろん工事長に質問しています。

【Q11】 2階のキッチン流し台後ろに下地がありますが、これは何のためですか?
     また、この下地はタッカーのみで留めてあるのでグラグラしています。
     下地である以上胴縁に留めないと意味がないのではありませんか?
     A:ミニキッチンが設置される部位で、冷蔵庫側に施工されているベニヤの下地。
       幅寸法で間柱よりずれてしまうために、大工の方で念の為の下地として
       施工済みでした。特に、図面指示ではありませんでしたが、壁ボードを
       剥がす際に外れてしまいましたので、ベニヤ下地として再施工致します。
    
       【今度はきちんと施工してもらいます】

【Q12】 ボードと下地の間に釘を打ってありますが、不陸調整のためですか?
     この施工方法は正解でしょうか? ボードの割れにつながりませんか? 
     A:2階和室押入れ裏面、ボードと下地の間にくさびにしていた釘施工に
       ついては、化粧ボード面の入り隅部位を裏から押しておりました。
       現状は、釘を抜いております。化粧ボードに隙が出るようでしたら、
       何か木材にてくさびを入れて調整致します。

  
 【下地とボードの間に釘】         【釘の理由】           【現状釘なし】

     ※現場で工事長に確認した時、この施工はやはり問題ありとのことでした。

【Q13】 2階の天井に照明下地が入っているか確認をしたください。
     A:天井直付け照明の配線出し位置に、下地を入れております。
       2階トイレ上は脚立にて確認できますが、他の部位については、 
       「下地探し」にて入っている事を確認致しました。
       大工にも、施工済みと聞き取りはしております。

       【Photo by 工事長】
  
     ※たまに忘れる大工さんがいらっしゃると聞きましたので、照明下地も
       チェックした方がいいかもです。(ダウンライトには下地がありません。)

【Q14】 間柱のモレ、筋交と間柱の固定はOKですか?
     A:筋交いの釘締め、間柱の施工箇所、2階については、チェック済みです。
     ※ボードを2階から張るため、2階を重点的にチェックしています。

【Q15】 子供部屋の本棚上、材木の寸法が足りないため釘が見えています。
     問題はありませんか?
     A:釘が見えておりますので、やり直し致します。

       【雑な施工】

     ※いろいろな方のブログでよくみる雑な仕事です。強度的にはなんら
       問題のない部分だとは思いましたが、工事長に質問してみました。

【おまけ】 カーテン下地が2段についているところあります。なぜですか?
      A:クローゼットの建具が絡みそうな場合は、下地を2段にて施工します。   

       【なるほど、そういうワケね】


とりあえず、工事長の2階チェックがほぼ終了しました。
屋根裏と1階のチェックはこれからです。