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モーツァルトCDの風景6:ウィーン旅行

2011年09月04日 | モーツァルト
1762年1月(モーツァルト6歳)にミュンヘン旅行したあと、9月には、一家で3ヶ月半、第1回目のウィーンへ出かける。このときのハイライトは、オーストリア女帝陛下マリア・テレジアと皇帝フランツ1世の御前で姉弟で演奏したことである。
女帝は既に有名になりつつあった姉弟をいたく歓迎し、モーツァルトをひざに抱きキッスした、というエピソードがある。


ウィーン ホーフブルク王宮
大広間レドゥーテンザール
1760/10/10に女帝マリア・テレジアの皇太子ヨゼフ2世とイザベラ・ド・パルマの結婚を記念して開かれた音楽会。

<モーツァルト:3つのディヴェルティメントK.439b他 シュタードラー・トリオ (GLOSSA GCD 920602 輸入盤)>
バセットホルン三重奏の形で演奏されている、しっとりと奥深い音色の魅力ある1枚。


中央右端にモーツァルトが描かれている。となりはザルツブルク大司教。
実際にはモーツァルトはこの時来ておらず、のちにモーツァルトの人物画が描き加えられたものだそうだ。


シェーンブルン宮殿
1762年10月13日、6歳のモーツァルトはここで女帝マリア・テレジアらに拝謁した。
御前演奏した際、宮殿の床で滑って転んでしまい、モーツァルトはその時手を取った7歳のマリア・アントーニアのちのマリー・アントワネット(マリア・テレジアの娘)にプロポーズしたという逸話がある。

<モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番K.482・第26番K.537<戴冠式> ビルソン(フォルテピアノ) ガーディナー指揮/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ (ARCHIV POCA-2538)>
「ピアノ協奏曲 第22番」は重厚な大作。ハ短調で書かれた第二楽章が特に優れている。第三楽章には、オペラの一場面を思わせるような変イ長調のアンダンテの部分が挿入されている。
「ピアノ協奏曲 第26番<戴冠式>」は有名だが深味に欠ける曲。あまりに高みへ行ってしまったモーツァルトは聴衆のために再び平易さを考えたようだ。


御前演奏のご褒美として女帝から贈られた大礼服を着たモーツァルト
大礼服は女帝の皇子や皇女の 古着だが、他にも時計や指輪なども贈られたようだ。
一平民のモーツァルト一家にとって、それは身に余る光栄だった。帰郷後に記念に、この栄誉ある服を見に着けさせて描かせたのがこの絵である。

<モーツァルト:初期チェンバロ作品集 エリック・スミス (PHILIPS PHCP-3594)>
「メヌエット ト長調K.001e」は16小節からなっている。冒頭の旋律が後半で展開される仕方に進歩のあとがみられる。典雅な趣のメヌエット。
「四手のためのピアノ・ソナタ ハ長調K.019d」はモーツァルト一家の有名な肖像画で、ナンネルの左手をモーツァルトの右手が越えている。この曲を演奏しているのかもしれない。

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