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モーツァルトCDの風景17:ロココ美術の画家たち

2012年07月03日 | モーツァルト
 ロココ美術は、18世紀ルイ15世統治下のフランスを中心に、欧州各地を席巻した優美な装飾様式。「ロカイユ(貝殻装飾)」が語源で、曲線を多用した装飾性の高い形体、明瞭かつ軽快な色彩、優雅でありながら甘美性も備わる表現、雅宴画と呼ばれる独自の絵画様式などが特徴として挙げられる。また神話的主題や統治者の栄光を称える作品が典型例であるも、肖像画、風俗画、静物画などでもロココ独特の様式美が示されている。
 モーツァルトの音楽はロココ美術の世界と重なるものを持っている。


プーシェ<田園の情景>

<モーツァルト:歌劇「羊飼の王様」(全曲)K.208 サッカ(T),マレイ(S) アーノンクール指揮/ウィーン・コンツェントス・ムジクス (TELDEC 4509-98419-2 輸入盤)>
歌劇「羊飼の王様」は十九歳の作品。マリア・テレジアの末の皇子がザルツブルクを訪問した際、歓迎の出し物として作曲された。


プーシュ<エウロペの掠奪>

<モーツァルト:交響曲第40番K.550・第41番<ジュピター>K.551 アバド指揮/ロンドン交響楽団 (Composers GCP-1002)>
「ジェピター交響曲」はモーツァルト最後の交響曲。モーツァルトが長生きしてもこの作品を越えることはできなかったであろうといわれている。


ド・トロワ<狩りの昼食>(1737年頃)
ロココ萌芽期の画家。装飾的で演劇性に富んだ画面展開と、光輝性を帯びた独特の色彩描写で貴族好みの絵画作品を制作。

<モーツァルト:セレナードNo.7<ハフナー>K.250・セレナードNo.6<セレナータ・ノットルナ>K.239 コープマン指揮/アムステルダム・バロック・オーケストラ (ERATO 0630-13737-2 輸入盤)>
「ハフナー・セレナード」はハフナー家の婚礼の前夜、夏の庭園で演奏された素敵な曲。ヴァイオリンのソロも楽しい。
「セレナータ・ノットルナ」は二つの小オーケストラの掛け合いが面白い。


ルーベンス<愛の庭 -当世風社交-> 1635年頃

<モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(ハイライト)・歌劇「ドン・ジョバンニ」(ハイライト) クレンペラー指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、クレンペラー指揮/ニューフィルハーモニア管弦楽団 (F.MINC.TC-007)>


ランクレ(1690-1743)<遊んでいる子供>

<モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番K.467・第27番K.595・セレナードNo.13「アイネ・クライネ」K.525 グルダ(P)、スワロフスキー指揮/ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団 (PREISER RECORDS 90021 輸入盤)>
「ピアノ協奏曲 第21番」は第二楽章の絶妙な美しさで知られる名作。名演が多く選択に迷う。
「ピアノ協奏曲 第27番」は夕映えのような愛らしい傑作、「春のあこがれ」コンチェルト。


ヴァトー<シャンゼリゼ(エリュシオンの園)> 1716-1717年頃

<モーツァルト:セレナード第13番K.525・第8番K.286・第6番K.239 ホグウッド指揮/エンシェント室内管弦楽団 (L'OISEAU-LYRE F35-21020)>
セレナード No.13「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」K.525は誰でも知っている曲。
セレナード No.8<ノットゥルノ>K.286は四つの小オーケストラの掛け合いで、こだまのように響き交わすという特異な位置を占める作品。第1楽章はアンダンテのゆったりとした旋律。
セレナード No.6<セレナータ・ノットルナ>は二つの小オーケストラの掛け合いが面白い。


ヴァトー<シテール島の巡礼> 1717年
ロココはヴァトーから始まる。彼の絵は優雅な中に哀愁があり、まだ17世紀風ではある。

<モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466・第21番K.467 ゼルキン(P),アバド指揮/ロンドン交響楽団 (Composers GCP-1029)>
「ピアノ協奏曲第20番」は有名な傑作。ドラマティックな第一楽章が特にすばらしい。
「ピアノ協奏曲第21番」は第二楽章の絶妙な美しさで知られる名作。名演が多く選択に迷う。

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