ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

WHOLE LOTTA LOVE

2008-12-24 22:22:00 | 寓話集まで
(胸いっぱいの愛を)

導かれた飛行船“ツェッペリン号”に乗って何処まで飛んで行こうか

生きていれば
良い時もあれば悪い時もあるさ
おまえに打ちのめされて
幻惑されて
意志の疎通ができなくなってしまっても
胸いっぱいの愛を
胸いっぱいの愛を

おれはハートブレーカー
おれのこころはずたずたさ
生きて愛するおとめよ(おまえは放蕩な―でなく本当におんな)
移民のうたう歌
のような悲しい歌をうたって
おまえを愛しつづけている
黒い犬のうたうロックンロール
のような無様な歌をうたって
おまえを愛しつづけている

これが天国への階段なのかどうかもわからず
永遠の詩のように同じ歌をうたいつづけている
丘の向こうにはきっと幸福があると信じてでもいるようにうたい続けている
胸いっぱいの愛を
胸いっぱいの愛を

それが他の誰でもない
おれの罪さ

飛行船を導くのは
邪悪な鬼か
慈愛の神か
あるいは
冷静な操縦士か
熱い盲目の魂か
天国へのぼるのか
地獄へ落ちるのか
丘の向こうへたどりつけるのか
山の頂に激突するのか
どちらでもいい
なんでもいい
何処でもいい
何処へでも行こう
何処へでも行ってしまおう
胸いっぱいの愛を
胸いっぱいの愛を

胸いっぱいの愛を
胸いっぱいの愛を

※ ギタリストの友人からレッド・ツェッペリンのCDを借りた。二十年も前の曲たちで、当時の聴覚と体感の全く新しい感動がよみがえった。人間にロック以前とロック以後の決定的な違いがあると思う。
① Good times bad times
② You shook me
③ Dazed and confused
④ Communication break down
⑤ Whole lotta love
⑥ Heart breaker
⑦ Living loving maid (she’s just a woman)
⑧ Immigrant song
⑨ Since I’ve been loving you
⑩ Black dog
⑪ Rock and roll
⑫ Stairway to heaven
⑬ The song remains the same
⑭ Over the hill and far away
⑮ Nobody’s fault but mine

※今となれば30年以上前か







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1 コメント

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この詩のこと ()
2009-01-12 15:47:41
 ご存知、レッド・ツェッペリン。
 その昔、一瞬、真っ赤な飛行船かと思いかけて、あ、違う。鉛の飛行船らしいけど。leedの過去分詞のledかな、とも。ま、これは、鉛と両方に掛けてあると読んでも、間違いじゃないだろう。
 詩の中で、鉛に触れたところあっても、良かったな。
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