ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

詩の一行は

2020-02-05 22:17:55 | 2015年4月以降の詩
詩の一行は神の恩寵である
心を尽くして求め
与えられる
奇蹟のように出会い
生成する

海辺の苫屋の窓に
金色の絵具で書き記す
ガラスの向こうに海と岬とがある
求めて
与えられる
求めずして与えられず
文字を描くことをせずに言葉を書くことはできない
かたちを描くことなしに意味を書くことはできない
空気を震せることなしに言葉を語ることはできない
私の肉体において書くことが生成する
私の肉体において語ることが成就する

たとえば
海が光っていると

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