ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

すたこら!

2009-06-28 21:09:42 | 寓話集まで
首都のきらめく灯台を落っこちて 西北の豊葦原の稲穂の苗は田に植えず 東京タワー見たか見もせず 西郊の西洋の天主は思ひもよらず 外つ国は喰はず嫌ひ 周縁の奇しき玉の先を愛で 東北の地の果てに 落ち延びて 鉛色の海を見て ら安寿 と呼び 墜ちたか堕ちたか 溺れたか 藁をも縋って生き延びたか 悦ばしきは知 地の果ての知 いかづち 輝く知 書を読み書を物する 天雷別命 神鳴り稲光り 雨降り 梅の雨 . . . 本文を読む