ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

誰が何処に

2009-01-17 23:17:44 | 寓話集まで
誰が何処にいるのか 真夜中の時は過ぎていくのに 待っていてくれるかどうか 暗い部屋に寝台があり ひとの気配がない 窓の外はほの明るく 誰が 誰が待っていてくれるのか ミッドナイトアウアがほとんどオーヴァーしていくのに 時は走っていくのに 寝台に 激しい息づかい かすかに洩れる声 肉の重さ 魂の冷たさ 震える唇 誰が 誰が何処にいるのか 誰も 見えない いつか いつだったか 何も見えない . . . 本文を読む