ルビーには、人と同じようにキャラクター
があります。
顕微鏡で中をのぞいてみると、色々な表情
を見せてくれます。
元気いっぱいのキャラクターのこのルビー、
実は、直径2㎜の小粒なルビー。
小さくてもしっかりとしたキャラを持っています。
一度乗ってしまったら、見ることができない
のですが、子どもだったら、いつかは
乗ってみたいと思う全日空の「ピカチュー号」。
全日空が人気が高いのは、こういう面白い
ところがあるからなのだろうか？
写真は、ルビーのカット研磨作業中です。
ルビーをカット研磨しているといつも悩む
ことがあります。
原石の生地不足です。
ルビーの原石は、驚くほど希少ですので、
理想の形にしたときに生地が足りないこと
が良くあります。
完全な形にするために、全体的に削り取る
と小さくなってしまいます。
削り取って完全な姿にするのか？
そのまま残すのか？
多くの場合は、そのまま残します。
処理をして美しさを改良している一般的な
ルビーであれば、完璧な形にするのも良い
と思いますが、無処理で美しいルビーの
原石は別です。
ルビーのキューレット側に生地不足を
見つけた時には、それは、無処理の可能性
が高いかも知れません。