モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山で山仕事(妻女山里山通信)

2009-04-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 「上杉謙信槍尻之泉」のすぐ上のわが家の山へ山仕事に行きました。芽吹きが始まったので、去年駆除した葛の様子を見るのと、バラの駆除のためです。葛は、葛餅につかう葛粉になるあれですが、これが無節操に繁茂すると、大きな唐松や檜なども枯らしてしまう厄介ものなのです。また、バラは、種類はノイバラですが(テリハノイバラは見当たらない)、これが繁茂すると山に入れなくなってしまいます。鋭い棘のあるヤマガシュウも非常に厄介。

 柄の長い細い灌木なら一振りで切れる鎌と携帯の鋸、鉈(なた)を持ってでかけました。葛の芽吹きは抑えられたようですが、塊根が残っているのでそれを切断しました。また、バラの地下茎が残っていたのでそれも切断。繁茂し始めていたバラの小枝をすべて切り落としました。大変な重労働になってしまいました。台風で折れた5m程のムクロジを切り倒し、片付けました。

 そして、唐松の倒木を跨いだときに向こう側にあった枝に足を挟まれたまま転倒。ボキッと音がしたので、やっちまった!と思ったのですが、幸い折れたのは足首ではなく枝の方でした。それでも痛みが残ったまま作業。下草を刈って不法投棄のゴミを片付けました。藪にしておくとゴミを捨てる不届き者がいるのです。

 今日は、コゴミの群生地を見つけて収穫。夕食に湯がいてマヨネーズでいただきました。他には、コシアブラと鶏肉の炊き込みご飯、金目鯛と山蕗とコシアブラの煮もの。わが家の山で異常に早く採れた初物のワラビのお浸し、と山菜づくし。

 妻女山は、すっかり芽吹いて初夏の香りになってきました。そして、どこにでもありそうで以外と山ではみられないスミレを発見。撮影しました。タチツボスミレは、どこにでも咲くのですが、なんにもつかないただのスミレは、以外となかったりします。その他、カラクサケマン(毒草)やヤマブキも咲いていました。これも例年よりかなり早いですね。

 妻女山展望台からは、千曲川河川敷と堤防に、桃の花と西洋アブラナ、林檎の花が鮮やかに咲き誇っているのが見えました。ピンクと白と黄色で、まるで雛あられのようです。ちょうど千葉から訪れたご夫婦がいらしたので、妻女山と斎場山のことなどを説明しました。すると奥さんが帰りがけに妻女山の看板の英訳の文章が変だというのです。「鞭声粛々・・・」の説明が、"making the sound of whips"では、意味が反対になってしまうのではないですかと。

 そんなこと言われても看板を作ったのは長野市ですし。まあ「ムチの音をたてて」では「鞭声粛々」にはなりませんが。ではどう訳せばいいのかと言われると、フリーズしてしまいますが、"making the sound of whips somber"とでもすれば良かったのでしょうか。「上杉謙信槍尻之泉」の看板も、「合津比売神社」と誤字で急遽、「会津比売神社」と正しく直してもらいましたが…。文字構成ではなく、文字校正はきちんとしないとだめですね。

上杉謙信も庇護した妻女山(斎場山)の祭神、会津比売命について(妻女山里山通信)

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】もよろしく。
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