軽井沢、聖パウロカトリック教会(旧聖ポール教会 1934-35)に訪問。
レーモンドが設計した東欧風教会建築。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/83/e97b5f3550cdf11ecbef8a4bf7fde66a.jpg)
外部は、スロバキア地方の教会の伝統をそのまま取り入れたものである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c9/acba03196e2741cf25c6c6384601088f.jpg)
個性的な鐘楼。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/96/ae5536f9a731cfe300751a3b421aeea5.jpg)
屋根はこけら葺きで棟飾りも東欧風。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/56/54f4e9f92856c3e7fb56d853679da3bf.jpg)
このステンドグラス風のガラスは、ノエミ夫人作か。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/70/a02eeace71f60fa2bf52e500f2899bce.jpg)
コンクリートの駆体は、火山岩による「ラバコンクリート」の打ち放し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f9/080bc8c394c552b0cd8e3c42ebb25cda.jpg)
三沢氏の本には、『この建物にはレーモンドの考えた構造の直截的表現、材料の正直な扱い、そして地域の大工技術を巧みにその時代の建物にあわせて引きあげ、指導していたという実績が見られる』とある。
レーモンドはこのとき、日光の物件でも依頼した大工を軽井沢に住まわせて、作業させている。
これは、レーモンドにとって貴重な体験で、『大工が家族と共々風呂桶を含めた生活用の家財の一切を大八車に積んで運び、現場で寝起きして作業をすることが珍しい事であった』また、『日本の建築工事が生活習慣、職人気質によって左右されることをこの経験から学んだ』と三沢氏の書籍にもある。
結果として、「聖ポール教会」もその大工たちにつくらせる事になった。
このとき、敬虔なカトリック信者であるレーモンド夫妻は、報酬を求めず、奉仕という形で仕事をした。
ノエミ婦人は、切り紙をガラスに貼り、ステンドガラスの代わりとし、石彫の代わりにセメントで聖ポール像を作った。
ジョージ・ナカシマも関わっており、チャンセル等のデザインをしている。
今回、入場できず、窓からのぞく程度だったが、内部の無骨な鋏状トラス(シザーズトラス)は荒々しくも美しい。
栗材を手斧のなぐり仕上げにしているらしく、レーモンドが現場で指導して平鉄の金物を使い、それをボルトで締めたものである。
三沢氏は結ぶ。
『いずれにしても東洋に東欧のスタイルを輸入し、入口部分やコンクリート打放しの手法では、レーモンド独特の工法を生み出して融合させている。ここからも単にスタイルの取り入れだけではなく、ヒントを得て翻案し、それを次の機会に洗練させて独自のものにしてしまうという姿勢がよくわかるのである。』
因に下の写真は、ネットでひろった、スロバキアの教会である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/81/d7162eebf637f3ec3c1f67b13f6f17f5.jpg)
聖ニコラス主教教会
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/7a/2494ce8a99d2c61f180f41a6acd47190.jpg)
聖フランシス・アシス教会
レーモンドの出身地チェコに近いスロバキアの建築。
レーモンドならずとも、引き込まれる素敵なバナキュラーデザインである。
レーモンドが設計した東欧風教会建築。
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外部は、スロバキア地方の教会の伝統をそのまま取り入れたものである。
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個性的な鐘楼。
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屋根はこけら葺きで棟飾りも東欧風。
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このステンドグラス風のガラスは、ノエミ夫人作か。
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コンクリートの駆体は、火山岩による「ラバコンクリート」の打ち放し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f9/080bc8c394c552b0cd8e3c42ebb25cda.jpg)
三沢氏の本には、『この建物にはレーモンドの考えた構造の直截的表現、材料の正直な扱い、そして地域の大工技術を巧みにその時代の建物にあわせて引きあげ、指導していたという実績が見られる』とある。
レーモンドはこのとき、日光の物件でも依頼した大工を軽井沢に住まわせて、作業させている。
これは、レーモンドにとって貴重な体験で、『大工が家族と共々風呂桶を含めた生活用の家財の一切を大八車に積んで運び、現場で寝起きして作業をすることが珍しい事であった』また、『日本の建築工事が生活習慣、職人気質によって左右されることをこの経験から学んだ』と三沢氏の書籍にもある。
結果として、「聖ポール教会」もその大工たちにつくらせる事になった。
このとき、敬虔なカトリック信者であるレーモンド夫妻は、報酬を求めず、奉仕という形で仕事をした。
ノエミ婦人は、切り紙をガラスに貼り、ステンドガラスの代わりとし、石彫の代わりにセメントで聖ポール像を作った。
ジョージ・ナカシマも関わっており、チャンセル等のデザインをしている。
今回、入場できず、窓からのぞく程度だったが、内部の無骨な鋏状トラス(シザーズトラス)は荒々しくも美しい。
栗材を手斧のなぐり仕上げにしているらしく、レーモンドが現場で指導して平鉄の金物を使い、それをボルトで締めたものである。
三沢氏は結ぶ。
『いずれにしても東洋に東欧のスタイルを輸入し、入口部分やコンクリート打放しの手法では、レーモンド独特の工法を生み出して融合させている。ここからも単にスタイルの取り入れだけではなく、ヒントを得て翻案し、それを次の機会に洗練させて独自のものにしてしまうという姿勢がよくわかるのである。』
因に下の写真は、ネットでひろった、スロバキアの教会である。
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聖ニコラス主教教会
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聖フランシス・アシス教会
レーモンドの出身地チェコに近いスロバキアの建築。
レーモンドならずとも、引き込まれる素敵なバナキュラーデザインである。
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