mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

一日目④~湖廣会館&洪涯洞

2013-05-26 18:46:55 | 旅行

鹅岭公園からタクシーで20分、運転手にここだと教えられタクシーを降り・・入口を探すが見当たらずウロウロ

 この様な小さな入り口で見落としてしまったらしい

やっと出口を見つけ、係員にもう入れないのかと交渉していると・・出てきた中国人の観光客が

「老人だから入れてやれ!」と、助け船を出してくれたらしく(夫に聞いた話)


係員の男性が「少しの間だけなら構わない・・」と、出口から入れてくれる(融通の利かない中国人にしては珍しい)

 

    時間が制限されているので私は禹王宮前の広場で休息し・・

夫はこの石段を駆け上り見物に出かけた。

 

重慶市渝中区東水門の長江のほとりに位置し、市内にある広東公所、斉安公所など
清代(1616ー1911年)の建物群および古代の様式を復元した新しい建物群。
現在目にできるのは主に清の道光年間(1821-1850年)と光緒年間(1875-1908年)に再建されたもので
当時の重慶が貿易都市として繁栄していたことを物語っている。
また、清代初期から民国初期における重慶の移民文化、商業文化と建築文化の重要な記念物となっている。

と、説明があったので・・是非、見学してみたい所ではあったけれど、今日一日で見物できる所は全部しておきたいと
てんこ盛りのスケジュールで、時間の配分が不十分だったと反省している



主な建築物は以下の通り

<禹王宮>
この禹王宮が、所謂「湖広会館」の中の、本来の湖広会館の部分。
乾隆15年(1750年)に建築され、現存の建物は道光26年(1846年)に再建されたもの。

 <第居区>
禹王宮を入ると古い看板を集めて展示した場所がありまる。
主に清代の看板で、なかなか見応えがある。

 <広東公所>
湖広会館が湖広省出身者の同郷会だったの対して、こちらは広東省出身の同郷会の建物。
乾隆25年(1760年)頃に建設され、その後何度か改築されている。

 <斉安公所>
こちらは現在は中がレストランになっている。

 

 

時間は5時をとっくに過ぎていたが、少し時差があってここはまだ明るい

出口近くに居たご老人に洪涯洞hongyadongまでの道を尋ねると・・「近いよ!」と言うので歩いて行くことにする

ここでも中国人の「近いよ!」はあてにならないことを実感!

15分程歩いてやっと到着


                                                 

重慶の民俗的歴史を復元した伝統建築、吊脚楼(水面にせり出した高床式家屋の意)方式で作られている。
長江とその支流である嘉陵江の合流点に臨み、山側に傾斜して建築され、
2006年に重慶の新しいリバービューシンボルとして姿を現す。

洪崖洞大酒店リバービューホテル、重慶火鍋老舗の「小天鵞火鍋食府」や「全聚徳重慶店」(北京ダック専門店)、
富一」(日本料理店)、「桜桃小丸子」(寿司)などのレストラン街、土産屋の並ぶ商店街、
四川省独特の川劇が観賞できる劇場、スターバックスや喫茶店、バーが揃い便利な環境となる。
 

と、紹介されているが・・実際に来てみると迷路のようで、私一人では迷子になってしまいそうだ

  

 入口

      

 

 内部には面白いブロンズ像が幾対も並ぶ

                             



夕食は重慶名物火鍋・・・火鍋は中国にはどこにでもある料理だが、重慶の物が正統らしい

 

私たちの口には他所の火鍋とどう違うのかよく分からなかったが・・美味しく頂いた

 

お腹が満腹になると不思議と眠くなる・・バスに乗って途中まで帰り、タクシーに乗り換えホテルへ

旅の一日目は重慶市内の駆け足観光で少々疲れた!


しかし・・・

今日のホテルにはバスタブがあった! ゆっくりお湯に浸かって疲れを取ろう・・・

が、最初に紹介したようになかなかお湯が出ず・・イライラしながらバスタブで長くなっておりました

 

明日は世界遺産「大足石刻」観光


一日目③~鵝嶺公園

2013-05-26 15:23:40 | 旅行

鹅岭公园elinggongyuan
鹅岭は元々鹅頂岭と呼ばれ、ガチョウの首に似ているため、鹅岭と呼ばれてきた。
両側には「長江」と「嘉陵江」がある。
この公園は重慶の一番高いところに位置しているため、重慶、長江、嘉陵江の景色も一望できる。
瞰勝楼(両江亭)が重慶の景色を眺める最高なところでも言える。夜になったら、灯の海のような夜景も見られる。榕湖縄橋は鹅岭公園の有名な観光スポットで、典型的な中国らしい園林である。
清代の塩売り商人がここの美しさに驚き、「礼園」という庭園を建て、重慶での一番目の私人庭園となった。

 

磁器口から地下鉄で4つ目の駅で降り・・公園を探すが案内板が一切見当たらず

地図で探しても入口は分からず・・・

通りがかりの人に道を聞きながら行くが、皆「すぐそこ!」と言うばかり・・歩いて歩いて・・中国人のすぐそこは何M先か!?

実際はそんなに遠くはなかったようだが

なだらかな登りになっていたので疲れ始めていた私たちにはとても遠くに感じたのだった

 

やっと辿り着いた入口・・・市民の憩いの場所?で入園は無料(雰囲気は広州の越秀公园を小さくした感じ)


入口付近の木陰では女性は編み物を楽しみ
 男性は小さな池にのんびり釣り糸を垂れて

この公園が市民の憩いの場であることがよく分かる

 

  

私たちは少々重くなった足を引きずり、一番高い所にある瞰勝楼まで登ってくると・・・

傍のホテルで結婚式が行われていた様で割と賑わっている


夫は楼の頂上まで登り景色を楽しんで来ると言うが・・私は大事を取って下で待つことにする

 南 西 北

上の写真は夫が撮ってきた360度の展望(霞んでいてあまりはっきり見えなかったとの事)


 

公園の紹介写真によく使われている石碑の前で記念写真を撮る

 

 ワンちゃんもお散歩で一休み・・あれ?父さんか母さんはどうしたの?

 夕暮れ近く・・聴く人もいない中、一人で孤独に歌っている男性がおりました! 

 

 帰りは下りなので足がどんどん進み・・
  下を流れる嘉陵江はゆったりと流れ・・・


一日の終わりを感じ・・・しかし、もう少し観光の残っている私たちの気は急ぎます

 


塀や石垣をコレクションしている私の目に、最後に飛び込んできた素敵な塀!

この塀を眺めながら・・足取りも軽く、公園を後にしたのでした

 

 湖廣会館に続く


一日目②~磁器口古鎮

2013-05-26 11:58:04 | 旅行

ホテルで荷物を軽くし・・今日の第一目的目的の磁器口古鎮ciqikouguzhenに観光に出かける

<colgroup> <col width="449" /></colgroup>

時間も迫ってきていたので、タクシーを使うことにする
空港からのリムジンバスから見た景色でも気づいていたが・・
タクシーが皆、黄色でほとんどが日本のスズキの車なのに驚く

 広場の一角にはタクシー乗り場があって、皆、整然と並んでタクシー待ちをしている

 

ホテルからタクシーで15分(26元)ほどで到着

磁器口】
嘉陵江近くに残る、下町風情の古い町並みで、面積1.18k㎡。
明・清の時代に磁器の生産と搬送が盛んだったことから、「磁器口」(旧名:龍隠鎮)と呼ばれるようになった。

磁器口内部に入るのは無料・・・

 
  中に入るとがらりと雰囲気は変り、昔ながらの町並みが続く

 観るべきものも多そうだが時間の制限があるので、ざっと歩いてみることにする

 

12345

書画、表装等の仕事をしている人たちが多く、興味を惹く

中でも一心に写経をしている男性が居て①・・近づいて見てみるととても素晴らしい!

夫も書道のクラスで最近写経を終えたばかりでとても興味深く見ていた

記念に彼の書いた小さな書を求める②

③;若い夫婦が二人で表装をしている傍で小さな子供が一人で遊んでいる

④;絵も沢山並んでいたが・・絵は難しくよく分からない

⑤;可愛いワンちゃんもお店番!?

 


【清時代の豪商の家】

 入場料@5(老人優遇無し)
    造りは典型的な四合院

 

戸主夫妻の肖像と調度品

            

お金にあかして求めたであろう物がたくさん残っていて・・中でもベット、写真右の物は絢爛豪華
他にも形は同じだがテイストの違うベットがいくつも残っている

椅子も興味を惹いた・・竹造りの椅子(左②)は私の子供の頃に我が家にもあったような・・懐かしい感じがする

 

         

狭い路地にビッシリと土産物屋や飲食露天が並び、週末や祭日には旅行者だけでなく近くに住む人々で賑わっているそうだ。

入るとすぐにペッタンペッタンと言う音がするので、餅つきをしているのかと思ってみると(左①)
この地域特産のアメを作っているのだった(初めから観てみたかったなぁ)

 店と店の間の狭い路地・・ふと、清時代の女性でも出てきそうな気がした

 

 

重慶には地下鉄があって便利が良い

次の鹅岭公园には地下鉄で行くことにする

地下鉄駅の周辺にも、飲食の屋台や商売をする人たちが沢山いる

 

 両親が働いている間一緒に遊んでいるのだろう

昔(私の幼い頃)、日本にもこんな顔つきをした子供たちが沢山いたなぁ!


中国では北京オリンピック、上海万博以降・・各地で観光開発の波が押し寄せているが

本当に残すべき風景は・・・昔ながらの歴史を感じさせるこの様な風景にあると私は思う

   

 

 鹅岭公园に続く


「教学実践旅行」一日目①~青島⇒重慶

2013-05-26 08:13:48 | 旅行

旅行前にも書いたけれど・・今回の旅行の目的は「三峡下り」

折角重慶に行くのだからと、重慶市内の観光と付近の世界遺産を観光しようと

次の日の夕方出航の油轮youlun(大型定期客船)“长江黄金7号”を予約してあった



青島空港を7:30離陸→9:30武漢10:15→重慶着11:48

 機内ではモニターで飛行状況を説明してくれて、地理に詳しい夫は大いに興味を持ったようで

私にも細かく説明してくれるがよく理解できない

因みに学生時代山男だった夫は旅行には必ず磁石を持参し・・「今はどっち方向に移動している・・」等と、細かい!

 

いつも、空港からリムジンバスで市内に移動するので・・リムジンバス乗り場を探すがなかなか見つからない

どうも私たちの普通語がよく聞き取れないらしく・・とにかく市内方面行のバスに乗り込む(@15は妥当な価格の距離)

兎に角、終点でバスを降り・・明日の為に、長距離バスセンター近くでホテルを探すことにし、バス停を探す


私たちにも重慶の方言を話す人たちの話は聞き取りにくく、大いに難儀をしやっと最寄りのバスセンターにたどり着く

そこの係員の女性がとても親切で、私たちが聞き取れていないとわかると、すぐにメモに書いて説明してくれる


そのセンターから#108のバスに乗り、長距離バスセンターに向かうのだが


そのバスがなかなか来ず・・・

バスを待つ間、近くに可愛い犬を抱いた男性が居たので話しかける


先ずは可愛い犬について・・・名前はトントン(3か月)、とても大人しく全くなかず、私が抱っこしてもじっとしている

手入れも行き届いているので、因みにどのくらいするものだろうかと値段を聞いてみると「安いよ!1000元くらいかな」

ですって! 

私の関心は犬だけだったので・・ずっとワンちゃんと遊んでいたが、夫は彼からからいろいろ情報を得ていたようだ

彼も同じバスに乗ると言うので安心して待って居られたが、彼が居なかったらなかなか来ないバスに不安を感じたに違いない


ありがとう! この旅第一の出会い・・トントンと優しいお兄さん

 


 

教えられたバス停でバスを降り、長距離バスセンターを探す・・・すぐに場所は分かったが、どのように行けばいいのか?

兎に角、中国の道は広く・・案内板が少ないので難しい!

ウロウロした挙句・・この地下道を通って行かなければならないと判断する

 ちょっと怪しい感じ!


驚いたことに・・この地下道で商売をしている人たちがいるのだから不思議だ

この地下道でも、どうしても出口が分からず色んな人に尋ねるがお互いチンプンカンプンで手間取ったけれど

何とか聴き取れた言葉にしたがい出口を目指す(中国は北部と南部では同じ中国語と思えない程に違う)


長距離バスセンターのすぐ傍に华铁宾馆huatiebinguanがあり大きそうなホテルだったのでここにチェックインする

    

ツインで@160の部屋。  まあまあ綺麗だが少しかび臭い気がする(北部では経験しない匂い)

この安さでバスタブがあるのが驚き・・・しかし、観光を終えてゆっくり疲れを取ろうとお湯の線をひねるがお湯が出ない

クロークにお湯が出ないことを告げると・・「これがお湯です!」だって!

しかし、諦めずに暫くぬる~いお湯に浸かっていると・・・適温のお湯が出始めた!


日本のように「1日の〆はゆっくり温泉に浸かって・・・」といかないのが、中国の旅の最大の難点ではある

 

 

重慶市の説明

重慶は内陸にあり、四川盆地の東南部、中国最長の川、長江(ようすこう揚子江)上流の丘陵部に位置している(上海から約2,400キロ)。人口は約3,092万人で、面積は約8万2,400キロ平方メートル。

重慶市は、中国西南部最大の商工業の中心地で、中国最大の人口を擁する直轄市である。長江とその支流の嘉陵江(かりょうこう)との合流点を中心に発展し、美しい山々に囲まれていることから、「山城(山の町)」とも呼ばれている。古くから中国西南地区の水陸交通の要衝として、また、物資の集散地として栄えてきた。

三千年以上の歴史を持ち、春秋戦国時代には巴国(はこく)の首都だった。1189年、南宋朝の趙淳が王となり、その後帝位についたことから、二重の喜びを意味する「重慶」と呼ばれるようになった。第二次世界大戦中の1939年から1945年までの間には、重慶に国民党臨時首都が置かれた。現在では、輸送用機械、金属、医薬品、食品など幅広い分野の産業が活発に活動しており、中国六大工業拠点の一つとされている。

一方、水と緑に恵まれた重慶は、多数の文化財や景勝地など観光資源も豊かな都市である。川劇(千劇)と呼ばれる伝統歌劇など伝統文化の継承にも力を注いでいる。

因みに重慶は漢口、南京と共に“中国三大火炉”と言われるほど、夏は暑い日が続く

今回の旅も天気に恵まれたのは好かったが・・・毎日が暑さとの戦いであった


 

 「磁器口古鎮」につづく