朝食です。 添えられていたお品書きによると12品でほんの少しづつ。 朝食としては十分すぎる量でした。
中国では食べることのできない生卵。 地鶏の卵は黄味が濃く盛り上がっていました。 具沢山のお味噌汁は絶品でした。 これ食べたさにリピートするお客もいるかな? 蕎麦粥も珍しく、美味しく頂きました!
短いお付き合いでしたが、ご夫妻のお人柄が偲ばれる良いお宿でした。
お食事も美味しかったし、「必ずもう1度来ますね!」とお約束して出発です。
前宮崎県知事、立松和平さん、ウッチャンナンチャンの南原さんや有名人やタレントさんも宿泊されたことがあるようです。
【高千穂神社】
天孫降臨の伝承地を古くから守ってきた高干穂神社は「続日本後記」「三代実録」にもその記述があり、平安時代以来1200年以上の歴史を持つ古社です。
昨夜、夜神楽見物をした高千穂神社にまず参拝です。
沢山の古木に囲まれて何とも言えない雰囲気がある所です。 早朝の所為もあって参拝者は少なく、巫女さん達は清掃に余念がありません。
この神秘ともいえる静寂の中で、Lさんは何を想っているのでしょうか。
神楽保存館(ここで毎晩1時間の夜神楽が年中公開される。 宿泊客に「夜の観光」を楽しんでもらうことと、シーズンオフの解消をめざして夜神楽の年中公演が始められた。)
秩父杉(町の天然記念物・宮崎の巨樹百選;樹齢800年、幹周715cm、樹高55m)
800年ほど前、鎌倉将軍源頼朝の命で秩父の畠山重忠が代参し植えたとされる。
他にも夫婦杉があり、これは根元が一つになって居て如何なる事があっても別れられない形を現しているので、この廻りを手をつないで3回廻ると夫婦、友人、睦まじく家内安全で子孫は繁昌の三つの願いが叶うと伝わっています。
歴史好きの夫はLさんに詳しく説明していたようですが・・・分かったかな?
【高千穂峡】
約12万年前と約9万年前の二回の阿蘇火山活動の際、噴出した溶岩流(火砕流)を五ヶ瀬川が浸食した侵食谷です。 上流の窓ノ瀬から下流の吐合間が中心で、1934年(昭和9年)11月10日 五ヶ瀬渓谷(ごかせがわきょうこく)として、名勝及び天然記念物に指定され、一帯は昭和40年3月に祖母傾国定公園に指定されました。
車を駐車場に停め、遊歩道を歩いて「真名井の滝」を目指します。
遊歩道は五ヶ瀬川に沿って設えられており、十分に周りの風景を楽しみながら歩くことができます。
最近は雄大な中国の景色に慣れたせいか、想像していた高千穂峡より規模が小さく感じましたが、10数万年前からの自然の重みは十分に感じとることができました。
Lさんは中国と日本の緑の違いを最も感じているようでした。
一回りして帰ってきたところにはお土産屋さんが並んで居ました。
気さくな店員さんと暫くお話しし、流しそうめん、串団子を横目に日向夏ソフトで元気を回復しました。
【天岩戸神社】
天岩戸神社は岩戸川の右岸(西岸)に立ち、深い渓谷を挟んで東岸の岸壁の中腹にあります。天岩戸の周辺は雑木で覆われ、黒い岩肌にぽっかりと空いている洞窟の様子を渓谷越しに拝観することができます。天岩戸を拝観できる場所は拝殿背後の拝観所からだけです。(天岩戸は写真撮影は出来ません)
岸壁の頂上付近は何百年の時を経た5本杉と呼ばれる杉の大木が立ち並び神秘に包まれた聖域を偲ばせています。
天岩戸神社には拝殿があるだけで本殿はありません。本殿は聖域「天岩屋戸」をご神体としているからだそうで、このような形式の神社は日本でも大変珍しいそうです。
宮司さんの話では「天岩戸」には誰も立ち入ったことが無く、入口は崖崩れで埋まっている様子とのことです。
天岩戸神社には東西2つの神社があり、東宮は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」・西宮は「天岩屋(あまのいわや)」を祭り、それぞれ社殿があります。
物知り顔で案内する夫の後ろに付いて拝観して回りました。
しかし、最後に「天岩戸は何処から見えるのかな?」 「あら!?」 立て看板が目に入りました。
「天岩戸を遥拝されたい方は社務所にお話し下さい。ご案内申し上げます」と書かれています。
急いで社務所に行き申し込みをしました。 ご親切にも無料で宮司さんが案内して下さると言うのです。
また初めから宮司さんの説明を伺いながら回って歩きました。
初めて行かれる方は是非最初に社務所に立ち寄って、宮司さんの案内で回ることをお勧めします。
拝観所の外からは見ることのできない天岩戸を拝観することができます。
看板にある通り進んでいくと、何とも不思議な感じのする空間が広がっていました。
一瞬「賽の河原?」と想わせる沢山の小石を積んだ塚があちこちに並んで居ます。
八百万の神々が祀られている所なので、石を積んで願いをするとどんな願いでも叶うとか。
御神水で作ったお茶を勧めて下さったおばさんの話によると、東本宮には御神水が湧いているそうで、予定になかったコースですが「是非に」と私の希望で立ち寄ることにしました。
通常、天岩戸神社というと西本宮の方をさし、参拝に訪れる方は東本宮の存在を知らない方も多いようです(私たちもそうでした)が、静寂で厳かな感じがしてとても良い感じの神社です。
参道で天鈿女命(あめのうずめのみこと)の像が迎えてくれました。 これ、突然舞いだして驚きました。
下から長い階段を上って行かなければなりません。 「太太、大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫!」 へっぴり腰でもちゃんと登り切りましたよ!
Lさんは初めて見る神社の鈴に、「これは何ですかな?」 「神様に御免下さいと言う挨拶代りに鳴らすのよ!」
御神水は大きな杉の木の根元から湧き出ていました。
これは汲んで帰らなければと、手持ちのペットボトルに詰めて持ち帰りました。 やはりとても美味しかったですよ!
【宮崎神社】
日本の初代天皇である「神武天皇」をまつる神社です。
当神宮は、古来神武天皇宮又は神武天皇社と申上げましたので、今も此の地方の人は神武様と普通申上げております。明治の御代となって初め宮崎神社となり後宮崎宮と変更せられ、更に宮崎神宮と改称せられたのであります。
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1;鳥居 2;参道 3;一般参拝用の外の拝殿 4;正式参拝用の内の拝殿 5;境内には皇室の方々のお手植えの木が沢山植えられています 6;Lさんは神社の洗手の方法をすっかりマスターしました
【鵜戸神宮】
鵜戸神宮はこの様な断崖の洞窟の中に社殿があります。
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1;太鼓橋を渡り断崖沿いに作られた階段を下りていくと社殿前の境内です。
ここから、有名な運玉(直径2cmの素焼きの玉)を投げる。境内から5mほど離れた断崖につきでた亀岩の頂にある窪みめがけて、男性は左手、女性は右手で投げ、うまく亀岩に乗ればいいことがあるそうです。
残念ながら雨が降り始めていたので試みることはしませんでした。
2;洞窟内部の末社 3;お乳岩 4;鳥居(雨が激しく降り出したので夫が駐車場まで車を取りに行き、私たちは鳥居前の駐車場で待ちました。
最後の観光を終え、鵜戸神宮から30程走って青島のホテルに着きました。
窓から「千畳敷」が見えます。 雨の為、「千畳敷」に行くのは明日の朝に変更です。