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萌え萌え軍服事典

2016年07月09日 | ★★★☆☆
『 萌え萌え軍服事典 』
軍服事典制作委員会 (編), みずのもと ほか (イラスト)

 
イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、176ページ
2009/12/05発行
ISBN-13 978-4-86146-159-0
NDC分類: 390.9

定価 :1,620円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
軍服と女の子は最強の証。中世から現代に到るまでの主要7カ国の軍服の歴史を辿る。

 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
軍服と女の子は最強の証! フランス、ドイツ、イギリス、ロシアなど、中世から現代に至るまでの主要7カ国の軍服の歴史を辿る。総勢29名の絵師による可愛くて格好いいイラスト満載。


目次 p.02
はじめに/注意点 p.04
軍服の紀源 p.05
中世・近世・近代 [13世紀~19世紀初頭] p.06
 中世・近世の戦争で使われた特徴的な兵器 p.08
 中世フランス テンプル騎士団 p.10
 中世ドイツ ドイツ騎士団 p.14
 中世フランス ルイ14世の軍服 p.18
 近世ヨーロッパ ハンガリーポーランドオーストリアの軍服 p.22
 近世イギリス アメリカ独立戦争時の軍服 p.26
(中略)
 近代アメリカ 南北戦争時の北軍南軍軍服 p.58
 近代日本 戊辰・西南戦争時の軍服 p.62
 近代日本 日清・日露戦争時の軍服 p.66
第一次世界大戦期 [1914~1918年] p.70
 第一次世界大戦で使われた特徴的な兵器・兵種 p.72
 第一次世界大戦期ドイツ 中央同盟国ドイツ軍の軍服 p.74
 第一次世界大戦期フランス 連合国フランス軍の軍服 p.78
 第一次世界大戦期イギリス 連合国イギリス軍の軍服 p.82
 第一次世界大戦期ロシア 連合国ロシア軍の軍服 p.86
第二次世界大戦期 [1938~1945年] p.90
 第二次世界大戦で使われた特徴的な兵器・兵種 p.92
 第二次世界大戦期ドイツ(1) 枢軸国ドイツ陸軍西部戦線の軍服 p.94
 第二次世界大戦期ドイツ(2) 枢軸国ドイツ陸軍東部戦線の軍服p.98
 第二次世界大戦期ドイツ(3) 枢軸国ドイツ空軍の軍服p.102
 第二次世界大戦期ドイツ(4) 枢軸国ドイツ海軍の軍服p.106
 第二次世界大戦期アメリカ(1) 連合国アメリカ陸軍の軍服 p.110
(中略)
 第二次世界大戦期日本(1) 枢軸国大日本帝国陸軍の軍服 p.126
 第二次世界大戦期日本(2) 枢軸国大日本帝国海軍の軍服 p.130
 第二次世界大戦期ロシア 連合国ソビエト連邦の軍服 p.134
現代 [1945年~] p.138
現代の戦いで使われる特徴的な兵器・兵種 p.140
 現代アメリカ(1) ヴェトナム戦争時の軍服 p.142
 現代アメリカ(2) 冷戦後のアメリカ軍の軍服 p.146
 現代ロシア・イギリス ロシア軍とイギリス軍の軍服 p.150
 現代フランス・ドイツ フランス軍とドイツ軍の軍服 p.154
 現代日本 自衛隊の制服 p.158
 現代中国 人民解放軍の軍服 p.162
世界の軍服の勲章・階級 p.166
イラストレーター紹介 p.172
(参考文献) p.175
奥付け p.176


萌え本分類:図鑑型。
ナビゲーター:なし

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は黒縁つきの黄色に、赤縁付きの緑を系グラデュエーション。赤系の背景に、19世紀の騎兵服と近代の正式軍装の軍服少女2名のイラスト。
中表紙:カバーと同柄のイラストに、サイズ配置違いのメインタイトルを配する。
折込ポスター:なし
本文:横書き、一段組みが基本。巻末のイラストレーター紹介、参考文献は二段組み。

構成・設定:  巻頭から9ページまではカラー、10ページ以後は項目ごとに前半の見開き2ページ分はカラー、後半2ページはモノクロ印刷で168頁以降巻末まではモノクロ印刷のみ。章別にテーマカラーがあり、各項目の表題の背景に使用されている。
全体は「序論」と「軍服の起源」からなる2頁分の序章と、本文4章および補足で構成。本文各章は「中世から近代」「第一次界大戦時」「第二次世界大戦時」「以後現代まで」と時代別に、それぞれ代表的な国々・地域の軍服・軍装を紹介する。
各章内の項目は、見開き×2=4頁分で構成され、各章頭は総論にあてられ、歴史的背景・主要国家リストなどをカラー2頁で、兵器・兵種の進化をモノクロ2頁で紹介。それぞれにイラストカット(キャラクターの一部は本文から流用)が置かれる。以後の項目はカラー2頁の左側(偶数頁)にタイトル、軍服の解説文および1~2個の軍服少女カットを、右側(奇数頁)には頁大の背景付きカラーイラストを配し、続くモノクロ部分の2頁には解説文の続き、軍装の紹介、囲み形式の関連記事(兵器・人物・歴史紹介など)が置かれる。
巻末の附属部では、日米の現用勲章(記念章)、世界の代表的な勲章の紹介、現代アメリカ4軍の階級表、自衛隊の現用階級表を図表中心に紹介。イラストレーター紹介では、アイコンとリンク先のほかに作者コメントが全員分附属する。参考文献は最低限度で索引は附属しない。


評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は29名。カバーイラストはみずのもとさんが担当。頁大のイラストは全て背景付きだがCG背景も多い。水準はそこそこ、絵柄の統一感はあまり感じられない。
テーマ萌え度: 16世紀以降の西欧諸国を起源とする、国家軍の制服『軍服』を総説する、という「大胆にも無謀な企画」(本書まえがきより)に沿った一冊。実際には一国の軍服といえども時代、兵科、礼装と平装、季節など無限といってもいいほどのバリエーションがあり、本書が扱うのは代表的な国の代表的な軍服(の更に一部のみ)に限られる。更に本書では解説部の後半を「群装・兵器」の解説に当てており、確かに軍服の理解には欠かせないとはいえ、これがますます軍服自体の解説量を少なくさせている。まあ確かに、細々とした細部の解説を延々と読まされるよりは『軍服少女』のカットを愛でてた方が楽しいのは確か。その辺のバランスは、よい出来かと。
萌え本的意義:  イーグルパブリシング発行の萌え本「萌え萌え- 」シリーズとしては
『 萌え萌えウソつきッ娘論理パズルⅠ(キミの頭脳に挑戦!) 』(09/09)、
萌え萌えクトゥルー神話事典 』(09/11)に次ぐ37冊目で、
『 (現代萌え解釈版) 源氏物語ヒロイン図鑑 』(09/12)が続刊。
シリーズ後半の発行であり、萌え水準はかなり高く編集も手馴れている。カラー頁の配列など新規の要素も本書では効果的。テーマの独自性は高く評価できる。
 軍服・軍装に関する類書としては、
戦う男の制服図鑑 』(フィールドワイ刊、04/08)、
萌えわかり! 軍装ビジュアルガイド 』(モエールパブリッシング刊、07/02)、
男の制服図鑑【完全版】 』(エンターブレイン刊、07/05)、
(胸キュン▼)制服男子コレクション 』(カンゼン刊、13/12)、
『 軍服・制服の描き方(アメリカ軍・自衛隊スタイルバリエーション) 』(ホビージャパン刊、15/11)など。これらはほとんど「第二次世界大戦以降、現代まで」の軍服・軍装に関する書籍で、しかもほとんどがフ女子向け。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:
アキバBlog  2009年11月21日づけ記事、
萌え萌え軍服事典 「軍服と女の子は最強!」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50938424.html
 20日、秋葉原店頭で発売を確認。
「 イーグルパブリシングの11月新刊案内では『フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、日本・・・etcの国を横軸に、中世から現代までの時代背景を縦軸として、戦争と軍服の歴史を解説。分かりにくかった軍服の変遷が浮き彫りになる!』を謳い、オビでは『軍服と女の子は最強の証』とのこと。 」
帯つきのカバー写真、店頭販売の様子のほかに、内容見本の写真6枚を掲載。


イラスト担当、文月いめりさんの公式サイト:
くりおねはうす  2009年11月22日づけ記事、
http://kurioneh.blog91.fc2.com/blog-entry-424.html  
「 カラーイラスト3点、モノクロカットイラスト3点を描かせて頂いております。
カラーの方の担当はフランス軍服でした。
モノクロの方はアイテムや用語用のカットとして銃やら塹壕やらパワードスーツやら色々描いてます。 」
 担当カラーイラスト3点を掲載。服の合わせをあえて逆(左前合わせ)になるように描画した、との事。

イラスト担当、三上空太さんのTwitter:
三上空太 ‏@3jyou  2009年11月26日づけTweet より、
https://twitter.com/3jyou/status/6102255472
「 萌え萌え軍服事典におんにゃのこ書いたよ!隻眼隻腕な海軍将校(実在)の女体化だよ!…男性向けって奥が深いなあ。楽しかった目覚めそうw 」

イラスト担当、宮月もそこさんの公式サイト:
CUTIE
http://takarai.jp/?page_id=36
トップページの Work history/お仕事履歴 中に本書の記載あり。
「 2009年
•イーグルパブリッシング|「萌え萌え軍服辞典」:カラーイラスト・カット数点 」

イラスト担当、シガハナコさんのブログ:
リルウィ  2009年11月18日付け記事、
お仕事情報
http://lwhana.blog49.fc2.com/blog-entry-1006.html
「 萌えってタイトルだけどえろくないです。

軍服というと「う…」と思われる方もいらっしゃると思いますが
まぁそんな深く考えず、ここは「衣装デザイン」と割り切って見ていただけると嬉しい。
私は衣装デザインとして、軍服かっこいいと思います。
 自分は中国イラスト&カット
とりあえずデジタル迷彩がデジタル迷彩に見えるように頑張りました。 」

 イーグルパブリシング:
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓
 本書に関する記載はない。


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto               の紹介頁 (購入不可)
楽天ブックス          の紹介頁 (注文不可)
セブンネットショッピング   の紹介頁 (品切れ)
紀伊国屋書店         の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazonの発売日は11月25日、その他の発売日は12月との記載が主。


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