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鈴木雅明指揮NHK交響楽団 演奏会

2020-10-19 17:06:19 | 音楽夜話(クラシック)
18:00-20:15 NHK-FM


ハイドン:交響曲第101番 ニ長調 Hob.I:101「時計」 


モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543


鈴木雅明指揮NHK交響楽団


2020年10月17日 渋谷、NHKホールから生中継




ハイドンの後期後期交響曲の一つ。
古楽系の指揮者がモダンオケを振ると・・・。
という興味は大きい。また、BCJを
けん引している指揮者が、N響の様な団体に
チャレンジしていくというのも、昔では考えられない
ことだった。


ドイツ系の音楽を中心に展開してきた団体だけに、
その様な人選が多かったし、近年、色々な名のある指揮者を
招へいして楽団の多様性を拡大した感がある。


デュトワやアシュケナージやプレヴィンが、まさかN響の
指揮台に君臨していくとはだれが考えたか。


そして日本人指揮者、森 正氏から始まるであろう指揮者団。
冠はつかないけれど、定期に呼ばれた方が幾多あったが、


最近では山田氏がよばれたりしている。
鈴木パパが呼ばれることはもしかしたらなかったのかもしれない
けれど、面白いもので、なんでモダン・オケが、古楽の指揮者の下で
ハイドン・モーツァルトを演奏しなくてはならないのか・・・。
なかなか、現場も大変なのだな。クラシックのフュージョン状態。


確かに古楽の指揮者が単発で指揮台にのぼることもこれまであったし、
これからもあるだろう。放送交響楽団の宿命であるなんでもこなせる団体
となるのか・・・。


古楽のピリオド奏法、楽器も違う中で、古今折衷案の様な演奏になるのか、
鈴木氏の考えるような古典派になるのか・・・。


多分、N響ファンはお手並み拝見というところか。


喰いついてますよね。オケがハイドンに。
演奏法も違うのに、頑張っています。鈴木氏の指揮に
喰いついていっています。ちょっとウルウルきました。
ダイナミック・レンジの広い演奏です。


いやぁ、すごいな。この団体に本番でがっぷり四つで
ハイドンはなかなか聞けないと思う。
いい演奏でした。


モーツァルトの後期交響曲のしょっぱな。
39番。堂々と鳴り響く。ノン・ヴィヴラートが清々と
響く。NHKホールではどのように聞こえるのだろう。
重くない39番。重心は低くないけれど、その分軽さや
爽快感は十分で、モーツァルトが表現したかったことは
もしかしたらこんなことだったのではと思ったりした。
説得力は十分ある演奏だと思う。
いい演奏でした。

鈴木パパ、ブラヴォー!!。





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