MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

ジャナンドレア・ノセダ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団 演奏会

2021-05-07 10:28:55 | 音楽夜話(クラシック)
03:04-05:30 20.04-22.30 RBB 5・6


べートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37  
(アンコール)同:ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 op.54~Allegretto


少し古い録音。アンスネスのベートーヴェン3番の協奏曲。好きな曲なので聴き進む。
美しい音色と安定した技巧。よかったです。


R.シュトラウス:交響的幻想曲 ト長調 op.16「イタリアより」


第1楽章:「カンパーニャにて」 (独: Auf der Campagna)   
第2楽章:「ローマの遺跡にて」 (独: In Romas Ruinen)    
第3楽章:「ソレントの海岸にて」 (独: Am Strande von Sorrent)  
第4楽章:「ナポリ人の生活」 (独: Neapolitanisches Volksleben)      


後半は初めて聴く曲。シュトラウスは自分の中では評価の定まらない作曲家。
あまり聞いてこなかったこともあり、有名曲はかじっていても、聴きこんで
いないこともあるので、このような初めて曲によく当たる。
この曲はなかなか名曲なのではないかと思った。どこがどういいか、表現するには
時間がいるけれども、聴きやすい曲だった。表題音楽ということもあり、タイトルから
イメージがしやすいことはあるかもしれないけれど、描写はないという。
それを除いても、なにか人懐こい感じのする曲だったりする。その意味では入りやすく耳馴染みがいい。
覚えておこう。


レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
ジャナンドレア・ノセダ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
2012年11月28日 ベルリン、フィルハーモニー


ロレンツォ・ヴィオッティ 指揮デンマーク国立放送交響楽団演奏会

2021-05-07 10:03:00 | 音楽夜話(クラシック)


02:20-05:00 19.20-22.00 DR_P2 5月6日


ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
アンコール:曲目不明
シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61 142


ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ)(イタリア出身29)
ロレンツォ・ヴィオッティ(スイス出身31)指揮デンマーク国立放送交響楽団
2021年5月6日 コペンハーゲン、デンマーク国立放送コンサートホールから生中継


1番の協奏曲。交響曲のような、長い道のりを歩くような曲調はなかなか入りずらく、
ブラームス自身が恐ろしく重い協奏曲と表現しているように、聴き進むのに骨が折れる。
1楽章が長く、2楽章で息をついて入り込めて、終楽章でやっと落としどころが
見つかるという感じ。ブラームスは私にとっては、ある意味難しい。
アンコールは長調の短い曲が演奏された。音が重なっていて重厚感のある曲だけれど、
協奏曲の重さを癒してくれるような解決に向かう曲だった。
よく考えられていると思う。これでセットかも。


後半は好物のシューマン2番。本当にほかの1番3番の交響曲の方が有名だけれど、それよりも
よく見かけるのはなぜなのだろう。普段使いにいい曲とも思えないし、その割には見かけることが多い。
てきぱきと進むシューマン。2楽章はたたみかけるように演奏された。こちらの方が、健康的に聞こえるのは
なぜか。プログラムの重い軽いのバランス。


若手の指揮者だけれど、ベルリン・フィルにも代演している。
アクセルの踏み込みもよく、オケを良くコントロールして音楽を作っているのではないかと思う。
爽やかシューマン。

大植英次指揮 NHK交響楽団演奏会

2021-05-07 01:13:19 | 音楽夜話(クラシック)
大植英次指揮NHK交響楽団演奏会


19:30-21:10 NHK-FM 5/6


グリーグ:2つの悲しき旋律 op.34


むせ返るようなロマンティックな旋律。
グリーグらしいというか感心した。
大植氏がこのような序盤を持ってくるとは、
なかなか考えているのではないかと思った。


ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 op.35
(ピアノ)阪田知樹、(トランペット)長谷川 智之、
二曲目はショスタコのピアノ作品だけれど、なかなか手ごわく
面白い作品。トランペットも活躍するピアノ協奏曲。
達者な演奏だった。

アンコール
「ここはすばらしい所 作品21第7」
ラフマニノフ:作曲 阪田知樹:編曲
(ピアノ)阪田知樹(1分59秒)
有名な歌曲のピアノ編曲版。
ゆったりしたテンポの良く歌う曲。
ラフマニノフの真骨頂。


シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43


2番は以前からプログラムに上がる名曲として名高い。
だから聴きすぎないようにしないと的な1曲になってしまい、
仕舞に聴かなくなってしまったりした。


シベリウスの旋律線もきれいに思えたし名曲に変わりない。
結構繊細なところのある曲で、細かく細かくやっていくと、
重く長くなりがちな所がある難しい曲なのかもしれない。


大植さんというと、はじけるようなイメージが先行していたので、
この曲などは、ある意味対極にあるのではないかと思っていた。
珍しい曲持ってくるなという印象だった。


しかしながら、N響の弦の響きを引き出し、アンサンブルを整えて、
まとめていく手法は、22年ぶりとはいえ四の五の言わず、N響も
よくついてきているという印象。ドンパチな曲でなく、情熱をどこに
もっていくかということでは、歳を重ねその出し方も巧妙になった
大植氏の勝かもしれない。指揮者もこんな育ち方しました的な
演奏があってもいいと思う。若いころの私の彼に対するイメージが
変わった。

阪田知樹(ピアノ)
大植英次指揮NHK交響楽団
2021年4月21日 赤坂、サントリーホール