MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

Jamie Robertson (g)  No Excuse

2020-04-29 23:38:15 | アコースティック・ギター・トリップ
Jamie Robertson  No Excuse

Released on: 2007-01-01
No Excuse
https://www.youtube.com/watch?v=-ENck0iailE&list=OLAK5uy_lTub0v7HpyABMiNJWVVnRYMoc66wYhhzE&index=1

ネットラジオのジャンゴで聴いてたら、Jamie RobertsonのNo Excuse
というアルバムに出会った。その中に、She Drives Me Crazyという曲が
入っている。JAMIEはおとなし目に弾いているが、インストのアレンジ
Verで、ちょっと叩き入ってる演奏があったので、載せて置いた。

アレンジになるのだろうけれど、チューニングも含めて考えられている。
個人に返されるけど、ワンマンバンドならではというところ
アルバムはリリースされてから13年。シンプルだけどなかなか個人的には
そそるものがあった。ギターの音処理もきれい、このような録音が、宅録と
いうかスタジオでできるようになっていたのはちょっと驚き。

She Drives Me Crazy arr. Eric Roche - played Dale Campbell
https://www.youtube.com/watch?v=XKTFdEFKP1s

DADGADチューニングか、レギュラーチューニングのキーがEメジャーか。
そのあたりがアレンジにより、微妙なところなのかもしれない。


Eric Roche: She Drives Me Crazy
https://www.youtube.com/watch?v=S-tO6IFwBXI

この方のアレンジというか叩きも含めてよく考えられているとおもう。
フェイクも入って、視覚的にもあれっ!って思うところもある。笑える。

Michael Hedges - She Drives me Crazy (Philips University 3)
https://www.youtube.com/watch?v=j6TcQqv8zWc

カヴァーのもとはヘッジスなのかもしれないけど、彼は歌ってるし、
あまりアコギを前面に出すようなことはしていない。

Michael Brecker ‎– Time Is Of The Essence 1999年

2020-04-29 15:07:03 | 音楽夜話(ジャズ)
Michael Brecker ‎– Time Is Of The Essence 1999年

マイケル・ブレッカーのサックス、カッコいいな。
90年代の彼のアルバムだけれども、編成が
オルガン・ギタードラムにテナー・サックス。

昔のブルーノートやプレスティッジみたいな編成。
ブレッカーはホンカーでないし、パットもバレルや
グリーンではない。でも出てくる音は90年代。
ラリー・ヤングのオルガンと比較されやすいらしいが、
ゴールディングスのプレイも先人の影響はあるにせよ
確立されていると思う。

ドラムとの組み合わせもよく、曲によって変えてるのは
ありだと思う。4のパットとラリー・ゴールディングスの
からみもいい。ゴールディングスの足ベースは素晴らしく
効果的で、何気にベーシストは誰と探してしまう。
骨太のマイケルのサックスは何をか語らん。

音数が多いから、聴きとるのも大変なのだけれど、繰り返し
聴いてくるとその面白みもわかるかもしれない。
もうこのサックスの中心人物だったミュージシャンも今はいない。
音に自分のある人だったな。このアルバムは99年のヒットアルバムだったとか。
聴くごとに味わいが感じられ、私にとっては、するめアルバムかな。

1Arc Of The Pendulum 
2Sound Off
3Half Past Late
4Timeline
5The Morning Of This Night
6Renaissance Man (For Eddie Harris)
7Dr. Slate
8As I Am
9Outrance

Drums – Bill Stewart,3.6.8
Elvin Jones, 1.4.9
Jeff "Tain" Watts 2.5.7
Guitar – Pat Metheny
Organ – Larry Goldings
Saxophone [Tenor] – Michael Brecker
Recorded :1998

Time Is Of The Essence
https://www.youtube.com/watch?v=awwj-W7BRx0&list=OLAK5uy_k3YsstoUavdKl29vHVLOpcQLur1YDTQxs&index=1


ポスト・ロック的な、ジャズ・アルバム。

2020-04-29 11:53:51 | 音楽夜話(ジャズ)
ポスト・ロック的な、ジャズ・アルバム。

スウェーデンといえば、ABBAでしょう(笑)。
しかしながら、e.s.t. Esbjörn Svensson Trioは
スウェーデンのJAZZピアノトリオです。

アルバムは、ジャズだったり、クラシックだったり、ロックだったり、
都度、色々な側面を見せる。少しずつ見せるので、ある意味
良質なフュージョンを感じる。

ポストロック好きなら絶対ハマるジャズトリオ Esbjörn Svensson Trio (E.S.T)
https://basement-times.com/esbjorn-svensson-trio/

Tuesday Wonderland Released on: 2006-09-22
: e.s.t. Esbjörn Svensson Trio

Tuesday Wonderland
https://www.youtube.com/watch?v=SU2GIw4orwk&list=OLAK5uy_mjKVyVu3dmDz5Qux1SQXjtE7f2c4AHpEk&index=1



ベスト・オブ・クラシック選▽アリス・紗良・オット ピアノ・リサイタル

2020-04-29 00:41:28 | 音楽夜話(クラシック)

ベスト・オブ・クラシック選▽アリス・紗良・オット ピアノ・リサイタル
田中奈緒子

ナイトフォール・たそがれ・オーマガトキ。
二面性光と闇を探る冒険の世界。

「逢魔が時」を旅するコンサート。ストーリがあり、
ストーリー・テラーは彼女だった。そのイメージの中で
聴衆はどのように遊べるか、楽しめるか・・・。
旅は始まった。


アリス紗良オット女史のコンサートは一度聴きたいと思った。
彼女が多発性硬化症の病気に見舞われる前の演奏。
翌年の2月にカミングアウトした。

その後は、体調も管理して、コンサート活動もされている
みたいだけれど、それ以前、「ナイト・フォール」と名打った
コンサート・ツァーを来日公演でしている。
その一環のツァーでの収録。

ドビュッシーはよく聞かれる組曲だし、彼女の選んだ
光と闇の光の部分に相当するのか、きっと、ドビュッシーの
曲に光を見出したのかもしれない。

透明感のある繊細な表現が伝わってくる。ポッと出のピアニストでは
表現できない領域のものかもしれない。センスというか、彼女の持ち分に
そういうものがあるのかもしれない。

ストーリー・テラーの彼女としても、聴き手をその世界にうまく
誘導することを主眼に置いているはずだ。

ショパン。何かいつも聴いているような曲集なのだけれど、やはり伝わる。
熱い。何か彼女の中のショパンのイメージが表に出てくる。いい悪いではない。
彼女のショパンなのだ。好き嫌い的な尺度かな。個人的には好きなショパン。

後半の、ドビュッシーの「夢」から入り、サティーで夜に向かっていくのか、
闇の部分が拡大していく。だんだん暗くなっていく。その中で手探り。
最後のラヴェルは通して聴いたことがない。もうタイトルがだめだ。
なんだか怖くてその世界に入っていけない。

彼女の演奏で初めて通して聴いた。ムソルグスキーの「はげ山の一夜」
とか、「展覧会の絵」に出てくるようなイメージでない。もっと「ピュア」で
「シリアス」なイメージ。怖いことに変わりはなかった。闇は明けるのだろうか。

とても技巧的な曲なのだろうけれど、それに自分の思いをのせて表現することの
難しさと責任。それを果たせることがプロの演奏家なのかもしれないが、彼女は
それができていると感じた。料金を払って聴きに来てくれた人に、きちんと
作曲家の作品と向き合って、ストーリー・テラーとしての役目を果たした。

終演後は歓声も飛んでいる。

闇のままでは終われない。

最後の「なき王女のためのパヴァーヌ」は、旅の終わりのゴールのように響いた。
その意味では、病気に負けないで活動してほしい演奏家の一人。

前半
「ベルガマスク組曲から 前奏曲」 ドビュッシー作曲
(4分16秒)
「ベルガマスク組曲から メヌエット」 ドビュッシー作曲
(4分19秒)
「ベルガマスク組曲から 月の光」 ドビュッシー作曲
(4分46秒)
「ベルガマスク組曲から パスピエ」 ドビュッシー作曲
(3分38秒)


「ノクターン変ロ短調 作品9第1」 ショパン作曲
(5分40秒)
「ノクターン変ホ長調 作品9第2」 ショパン作曲
(3分41秒)
「ノクターンハ短調 作品48第1」 ショパン作曲
(7分32秒)
「バラード第1番ト短調 作品23」 ショパン作曲
(9分40秒)

後半
「夢」 ドビュッシー作曲
(4分43秒)
「グノシエンヌ第1番」 サティー作曲
(4分16秒)
「ジムノペディ第1番」 サティー作曲
(3分20秒)
「グノシエンヌ第3番」 サティー作曲
(2分58秒)
「夜のガスパールから 水の精」 ラヴェル作曲
(6分27秒)
「夜のガスパールから 絞首台」 ラヴェル作曲
(8分05秒)
「夜のガスパールから スカルボ」 ラヴェル作曲
(9分36秒)


「亡き王女のためのパヴァーヌ」 ラヴェル作曲
(6分50秒)

~東京オペラシティコンサートホールで収録~
(2018年9月27日)

参考音源
アリス・紗良・オット Alice-Sara Ott / ピアノ・リサイタル
https://www.youtube.com/watch?v=CHzk3Sd6a1Y

Ravel "Ondine" by Alice Sara Ott
https://www.youtube.com/watch?v=Kwxm6uoU-B4&list=RDidcZTUwKop8&index=5
Ravel "Le gibet" by Alice Sara Ott
https://www.youtube.com/watch?v=r-Cz8MOxaVc
Ravel "Scarbo" by Alice Sara Ott
https://www.youtube.com/watch?v=idcZTUwKop8

Alice Sara Ott - Debussy: Suite bergamasque, L. 75 - 3. Clair de lune
https://www.youtube.com/watch?v=iIwMIzCqd84&feature=youtu.be

アリス=紗良・オット インタビュー~光と闇の溶け合う時間、ナイトフォールの旅への誘い
http://www.billboard-japan.com/special/detail/2380

ナイトフォール(アルバム)
【収録情報】
ドビュッシー:
● 夢想
● ベルガマスク組曲(前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ)

サティ:
● グノシエンヌ第1番
● ジムノペディ第1番
● グノシエンヌ第3番

ラヴェル:
● 夜のガスパール(オンディーヌ/絞首台/スカルボ)
● 亡き王女のためのパヴァーヌ

 アリス=紗良・オット(ピアノ)

 録音時期:2018年3月
 録音場所:ベルリン
発売日 : 2018年08月24日