MOBU'S MUSIC MAZE

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レイ・ブラウン(b)つながりで・・・

2019-07-04 00:04:52 | 音楽夜話(ジャズ)
レイ・ブラウン(b)つながりで・・・

Lester Young - Lester Young & Oscar Peterson Trio (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=CMGS82H_TII&list=RDCMGS82H_TII&start_radio=1

レスター・ヤング(ts)というJAZZジャイアンツがいた。
ヴァーブ・レーベルから、オスカー・ピーターソン(p)トリオ
と共演したアルバムが出ていた。

なかなかリラックスした演奏で、ヴァーブのコンセプトをよく
飲みこんだアルバムだった。

レスターのサックスは申し分ないし、2曲目の「言い出しかねて」の
ギターのイントロは、ハーブ・エリスでは出せない口ぶりを、バーニー・
ケッセルが引き出し、レスター・ヤングがそれにかぶせていく様は、
ジャズだなぁと思う。インディアナのイントロもしかり、ピアノでは出せない
カラーを出している。

良く歌うレスター・ヤングはどこを切っても申し分ない。ピーターソンも
出しゃばることなく伴奏付けてるし、なんか、相当いい感じのアルバムに
仕上がっている。肩の凝らないJAZZアルバムとしては、聴きごたえが
ある。

ピーターソンと付き合ったベーシストに、御大レイ・ブラウンがいた。
この方は、骨太の音をひっさげ、ウォーキング・ベースを弾かせたら
もう、参ってしまう。ベーシストの鏡みたいなジャイアンツだ。
その、レイブラウンは、幾多のセッションに付き合い、アベレージを超える
演奏をしてきた。そんな1枚。

レーベルを移っても、その、カラーは変わりなく、聴きやすい溶け込める作品を
提供し続けている。

Herb Ellis & Ray Brown's - Soft Shoe ( Full Album )
https://www.youtube.com/watch?v=rCpGmtdxT3A

もう1枚は、キーボードがジョージ・デュークというもの。
ジョージ・デュークって、ピアノじゃなくて・・・。70年代フュージョンの、
やはりエレピの人だろうと思っていたけど、このアルバムの1曲目で目うろこだった。

たしかにこのような黒系の曲はお得意だし、喧嘩することはないので、エレピでも
ピアノでもどんと来いなのだろうけど、先入観というのはあるもので、何で
彼がピアノなの?というのはあったけど、スタジオ収録なので、きっとなんでも
有りで、プロデューサーがピアノで行ってみようといえば、彼はきっとピアノで
演奏したのだろうし。そんな目うろこな1枚だった。フュージョンじゃない、
メインストリームの彼の演奏も、若いといえどもしっかり先輩の中にとけこんでいる。

ここでは、レスターではなく、トランペットのハリー「スィーツ」エディソン。
これがまた、味のある演奏を繰り広げていて楽しい。

ベースのレイとドラムのハナは屋台骨を支える。コンコードは先代ヴァーブの意図を汲んで
聴きやすく楽しい演奏主体のアルバム制作に従事した。
こういうアルバムがあっていい。これもジャズの楽しみの1枚。理屈いらない(笑)。


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