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宇宙のはなしと、ときどきツーリング

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JAXA 有人宇宙船“ドリーム・チェイサー”の開発で協力へ!

2014年08月02日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
アメリカのシエラ・ネバダ社は2014年7月23日、
JAXAとの間に、同社が進めている有人宇宙船“ドリーム・チェイサー”の開発で、協力するという内容の了解覚書を終結しました。

“ドリーム・チェイサー”は、NASAの「民間企業による有人宇宙船の実用化を支援」計画の下で、開発が進められている宇宙船のひとつです。
ベースになったのがNASAのラングレー研究所が開発した“HL-20”で、
地球低軌道まで7人の乗員が輸送でき、滑走路へ着陸できる上に、再使用もできるんですねー
打ち上げは2016年11月に予定されています。

シエラ・ネバダ社によるプレス・リリースでは、
日本が持つ技術を“ドリーム・チェイサー”の開発に生かし、
また、JAXAへ打ち上げ機会を提供するといった可能性も語られています。

日本は過去に、HOPEやHOPE-Xの検討、HYFLEXやHSFDの飛行実験などを行ったことがあり、有翼の宇宙往還機の開発に必要な技術を、ある程度持っています。
なので、“ドリーム・チェイサー”の開発に役立つ部分があるのかもしれません。

また、日本には宇宙飛行士は居るのですが、
独自の宇宙船は持っていないので、
国際宇宙ステーション計画が終了した後、
これまでのように宇宙飛行の機会がやってくるのか、分からないんですねー

もし、ドリーム・チェイサーによってその手段が確保できれば、シエラ・ネバダ社との協力の意義は大きいものになります。

すでに、日本にはアメリカのように、
“ドリーム・チェイサー”の打ち上げと帰還をサポートする基盤が整っているので、
日本からの打ち上げ帰還への期待は高まるのですが…

どういった技術で協力するのか、
また、どのような協力になるのかは、まだ何も決まっておらず、
将来の技術協力に向けた話し合いを開始するという段階です。
NASAが進める、「民間による地球低軌道への人や貨物の輸送」政策では、
現在すでに無人補給機は実用化されていて、
スペースX社の“ドラゴン”と、オービタル・サイエンシズ社の“シグナス”が、
実際に補給ミッションを担うまでになりました。

一方、有人宇宙船では、“ドリーム・チェイサー”はボーイング社の“CST-100”と、
スペースX社の“ドラゴンV2”としのぎを削っています。

7月現在、“ドリーム・チェイサー”の開発は、
13項目設定されたマイルストーンのうち、10項目までクリアしていて、
“CST-100”は18/20、“ドラゴンV2”は13/18のクリアになっています。

この3機は、現在も順調に開発と試験、そしてNASAからの評価が続けられていて、
どれが選ばれてもおかしくない状況なんですが、資金に限りがあることから、
最終的には1社か2社に絞られ、次のフェーズに移る予定です。

さて、ここにJAXAがどのよに協力していくのか、
そして種子島から“ドリーム・チェイサー”が、打ち上げられることはあるんですかねー


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