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順調に走行中 NASAの火星探査車“キュリオシティ”

2012年09月13日 | 火星の探査
8月初めに火星に着陸したNASAの火星探査車“キュリオシティ”

現在、最初の目的地に向けて順調に走行しています。

最初の目的地は、着陸地点から東にある“グレネルグ”、3種類の地形が交差する場所です。
到着までには数週間かかる見込みで、ここではスコップとドリルを使って岩石中のサンプルを採取・分析する予定です。

“キュリオシティ”は走行の合間にも、いろいろなテスト作業が実施されていて、
7日から9日にかけてはロボットアームや搭載カメラ“MAHLI”などの動作確認が行われています。

特に“MAHLI”は、周辺地域の岩石や土壌のクローズアップをとらえる目的で搭載された重要な装置です。
対象物に2.1センチまで接近しての撮影から、無限遠撮影まで可能で、“キュリオシティ”自身をいろいろな角度からとらえることもできるんですねー

1セント硬貨を5センチの距離から撮影したもの(上画像左)、“キュリオシティ”自身を撮影したもの(上画像右)

8日には“MAHLI”の防塵カバーを外した状態で撮影を行っています。

火星の地面や小石がくっきりととらえられていますねー

下の写真は、“キュリオシティ”のアーム部に取り付けられた“MAHLI”を、マストカメラがとらえたものです。

画像中央の赤みがかった円形の部分が“MAHLI”の防塵カバーです。
直径はソーダ缶の断面とほぼ同サイズで、表面には火星の土ぼこりが薄い層となって付着しています。

この土ぼこりは、“キュリオシティ”の着陸時に、エンジン噴射により地表から舞い上がったものです。
探査初日に“MAHLI”が撮影した画像が不鮮明なのは、この土ぼこりの影響だったんですねー

“キュリオシティ”は一連の動作確認を行った後、再び“グレネルグ”を目指して動き出すことになります。


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