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彗星着陸機“フィラエ”のデータから16種の有機物を発見。

2015年08月30日 | 彗星探査 ロゼッタ/フィラエ
史上初の彗星への着陸ミッション。

ヨーロッパ宇宙機関の彗星着陸機“フィラエ”は、
この着陸ミッションを成功させるのですが、いまは通信が出来ない状態にあります。

フィラエの運用チームは、
途絶えている地球との通信を復活させようとしているなか、
“フィラエ”が新天地で最初に得たデータから、大きな発見もしているんですねー
彗星周回機“ロゼッタ”から切り離された実験用着陸機“フィラエ”の
カメラがとらえたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。


“フィラエ”のデータから分かったこと

“フィラエ”は着陸したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で、
16種類の有機化合物を検出しています。

うち4種類は、これまで彗星では確認されたことがないモノでした。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸した着陸機“フィラエ”(イメージ図)。

こうした有機分子は、
原始地球に落下して、海の中で生命が誕生する材料になった可能性があります。

分析されたデータは、昨年11月12日の着陸から60時間以内に、
“フィラエ”が搭載している10種類の観測機器が収集したもの。

このデータからは、
他にも、彗星の内部の約75~85%が多孔質構造だった一方、
表面は一部が砂利で、その他は硬い地殻で覆われていることが分かりました。

どれも、これまで知られていなかった発見になり、
この彗星の物理的な特性も構造も、
これまでに想像したことのないようなものなんでえすね。


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