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モバライダー mobarider

太陽系には、まだ未発見の惑星が2つもある?

2015年01月25日 | 太陽系・小惑星
太陽系には、太陽から最も遠く離れた海王星など8つの惑星があります。
でも、「少なくともあと2つ惑星が存在する」っという研究が発表されたんですねー
NASAが作成した太陽系の惑星と地球の月の合成写真
NASAが作成した太陽系の惑星と地球の月の合成写真
太陽から30天文単位以上離れた領域には太陽系外縁天体(trans-Neptunian objects, TNO)があり、“エッジワース・カイパーベルト”や“オールトの雲”に属する天体、それと冥王星も含まれています。

そう、太陽系外縁天体とは、海王星よりも遠い平均距離で太陽の周りを公転している天体の総称なんですねー

海王星の外側には冥王星がありますが、冥王星は2006年に惑星から“準惑星”に格下げされたので、いま太陽系の惑星は8個になっています。
今でも太陽系内で最も遠くを公転する惑星は冥王星だと主張する人はいますが…

初めて発見された太陽系外縁天体は冥王星(1930年に発見)で、2番目は1992年に発見されたアルビオン。
重いのは準惑星のエリス、冥王星、ハウメア、マケマケの順番で、太陽系外縁天体の周囲には合わせて80個以上の衛星が発見されています。

さらに、太陽から離れた場所には“Extreme trans-Neptunian objects, ETNO”という種類の天体があります。
論理的には太陽から約150天文単位程度の距離にある“ETNO”は、太陽系の惑星とほぼ同じ軌道面にあるはずでした。
1天文単位は地球と太陽の平均距離で約1億5000万キロある。

でも、十数個の“ETNO”を観測してみると、太陽からの距離が150~525天文単位という、かなり広い範囲に散らばっていた上に、それらの軌道面は惑星の軌道面から20度ほど傾いていたんですねー

この傾きに付いて天文学者たちが考えているのが、これらの“ETNO”よりずっと大きな天体“惑星”が近くに存在し、“ETNO”に影響を与えているということ。
今回の研究では、惑星は少なくとも2個はあるとしています。

太陽から遥か彼方の領域に9番目と10番目の惑星は存在するのか?
この領域の惑星は公転周期も長くなるはず、発見は難しくなるけどワクワクしません?