自分の不注意で大腿部骨折という怪我をして、生まれて初めて手術、そして45日
近くの入院生活を体験しました。
「足も骨もしっかりしている、よほどひどい落ち方したんですね」「手術は至って簡単
です。2-3日したら移動訓練してください」と担当医。初めての病院故、車椅子で
病院の中を散策して、位置関係の確認。毎日20-30分のリハビリで少しずつメニュ
ーを変えて、右足を鍛えます。でもなかなか右足が思うように上がりません。やっと
20cm程度か。「その内、ある日突然、上がるようになりますよ」、術後20日ごろ?
急に足があがるように、なりました。筋力がついてきたんです。
病棟内は同様に骨折した方が多いです。こんなに世の中に骨折した人がいるんだ
と驚くくらい。朝、6時台になると、歩行器など利用したりして、それぞれが自主リハ
ビリに励んでいます。「おお、歩き方がスムーズになりましたね」「階段の昇降のリハ
ビリがきつくて」「まだ、間接が曲がらんのや」などの会話、一方では、スイスイと歩く
人。朝、ベッドでの訓練、そして廊下手すりや階段つかった訓練など、入院して50
日以内の退院をめどに、自主リハ。入院中は時間がたっぷりあります。朝の連続
ドラマ「花子とアン」は時代の変遷や戦争に立ち向かうなかでの女性の生き方も含
め、たっぷり楽しめました。頭の体操で、息子がもってきたパズル集も楽しみました。
退院後は、2ケ月強、城北病院でリハビリ。最初は足を交互に運ぶのもぎこちなく、
スクワットも大変でしたが、徐々にスムーズになり、見た目には普通の人と変わら
ぬ状況に。8月からは、家で出来れば毎日、桃上げ、正座訓練などできる範囲で
の訓練も。健康友の会の「健康チャレンジ」にも応募して、見事にクリア。
歩いていても、人の歩き方がとても気になります。当たり前ですが、足が交互に
出て、何の違和感もない歩き方に感動してしまいます。秋のロシア出張、そして
選挙と歩く機会もありましたが、最後は小走りぐらいできるようになりましたが、靴
下は脱げても、足まげてはけない状態は変わらず。健康の大切さを思い知らさ
れた出来事、そして家族はじめ多くの方に支えられた一年でした。