すべては愛する宗像のため

福岡県宗像市在住、井上正文のブログです。

JCI World Congress/世界遺産巡り

2006年11月29日 | 国際交流
16日(木)、西大門刑務所歴史館と独立門を見学し、日韓歴史認識セミナーは修了。
ソウル滞在は今日が最後、そこで宗像JC一行は世界遺産巡りに出ることにしました。
ソウルには3カ所の世界遺産があるそうですが、今回は立部次年度お薦めの「宗廟」に決定。
宗廟は、儒学を統治思想として建国した朝鮮王朝が歴代国王と王妃、そして死後称号を贈られた王と王妃の位牌を祀り、祭祀を執り行った場。祭礼、祭礼楽といった儀式、伝統と風習が保護され世界文化遺産に登録を受けている。
圧巻は正殿と永寧殿。



カメラのフレームには収まらない広大な空間です。
私はふと宗像大社の高宮祭場を想いましたが、やはり他のメンバーも同じ「気」を感じたようです。


(韓国のカラスは青白2色)

英気を養い、お腹も減ったので、夕食と買い物を兼ねて南大門に向かいました。

南大門は東京でいうとアメ横のような雑貨・飲食店街です。


(韓国の豚足はデカイ)

かなり広くて全部まわるのには時間もかかりますが、基本的に同じようなお店ばかりなので、30分もすると飽きます。

屋台でドーナッツのようなお菓子(ホットック)を買い、食べ歩き。
夕食も近くの食堂でとることにしました。
ソバ・うどん・海苔巻き・天ぷら・トッポギを注文。

 

食後は喫茶店で作戦会議。
この日はフリーにしようということで、私はホテルに帰り風呂に入って早々に寝ました。
が夜中に起され、空港で買ったワインを開け、部屋でゆっくりソウル最後の夜を過ごしました。

翌17日は姉妹JCの韓国・昌原JC公式訪問です。
その模様はまた後ほど紹介します。

JCI World Congress/歴史認識セミナー

2006年11月29日 | 国際交流
16日(木)11時、JCI World Congress Seoul Korea/日韓歴史認識セミナーに参加。
このセミナーは日本JC・韓国JC合同の世界平和推進委員会が主催したもので、日韓の歴史認識の違いを、セミナーを通じて確認し、さらにソウル近郊の歴史関係施設を見学、韓国で常識とされている「日本に対する歴史認識」を、実際に感じてみようというものです。

まず、11時から豊田(プジョン)ホテルで1時間のセミナーを受講。
ホテル内で昼食後、バスで「西大門刑務所歴史館」に向かいました。
西大門刑務所歴史館とは
「祖国の独立のために、日帝の侵略に立ち向かって戦った末に、命を捧げた愛国烈士を偲び、烈士の自主独立の精神を振り返る、生きた歴史教育の場(以上、館内のパンフより)」とのこと。
ソウルの日本人観光ツアー客は絶対に行くことはない施設、しかし韓国では殆どの国民が知っているという場所。

 

館内で配布されたパンフ(日本語版)には冒頭に次のように書かれています。
「我が民族は、日本帝国による強制占領という痛みを抱えてきました。この時期は民族のプライドが傷つけられ、民族自らの発展が中断されるなど、苦難の歴史でありました。それにもかかわらず、我々には歴史的な現実に屈したり、妥協したりせず、民族の独立に向ける闘争の歴史があり、そのおかげで今の私たちが存在し得るのです。西大門刑務所歴史館はこのような歴史を引き継ぐための教育の場として開館しました。明日を担う若者たちはもちろん全国民が、国ために命を捧げた烈士たちの志を偲び、屈辱的な過去の歴史を克服するために、国を愛し民族を愛する志を学ぶ場となりますことを祈年します。」
本館は大きく分けて3つの部門から構成されております。
まず1つめが「追悼の場」。
「日帝の侵略と弾圧に抵抗して亡くなられた烈士たち」を追悼する映像や資料が展示されています。

二つめが、「歴史の場」。
「日帝の拷問と弾圧に関する獄中生活の実状」を展示、「観覧客が直接体験できるよう」に壁棺と独房を再現してあります。

三つめが、「体験の場」。
「愛国烈士たちを拘束・監禁し、取り調べや拷問をした日帝の過酷な拷問の数々を再現」してあります。

悲鳴を上げる血まみれの蝋人形。
過酷な拷問に耐える「殉国先烈たちの自主独立への強靭な意志」をより身近に感じることができるようにとのことですが、私には日本人保安官の行った拷問の「残虐性」を強烈に表現しているように思えます。
これを観た子ども達は間違いなく日本という国に怒りを感じ、日本人が嫌いになることでしょう。

見学は約1時間、このツアーに参加した日本JCのメンバーは一様に口数少なく、陰鬱な面持ちでした。

帰る際、歴史館の入り口に小学生の団体が来ました。



「あの子たちも、日本と日本人が嫌いになってしまうのか」
これは果たして両国にプラスになっているのか?
世界平和に貢献しうる次世代を担う子ども達が、こんな教育を受けていて良いのだろうかと疑問に思えます。

平和ボケした日本人である私の認識が甘いだけなのかもしれません。
しかし、心の中で感じる違和感や嫌悪感は、わだかまったままです。

今年、宗像JCでは姉妹JCの韓国・昌原JCと意見交換会を開催しました。
その中で敢えて私から「靖国参拝問題」「竹島問題」「「歴史教育」について言及させていただきましたが、これはまだまだ小さな一歩に過ぎません。

世界平和に貢献しうる組織として、JCIのメンバーたる我々は、「国際親善ごっこ」から脱却して、本音で語り合え、対等に議論できる関係を、韓国のみならず諸外国の人々と築いていかねばならないと思います。

政治家にできないなら、私たち自らが率先して行っていきましょう。

過去の歴史認識や争いの事実はあっても、世界中の人々が通じ合える「心」があれば、未来に向けた新たな関係は築けると信じます。

世界に通じる「心」とは何か?
その答えを見つけるのが日本の青年会議所運動のテーマではないか、私はそう思います。

JCI World Congress/ジャパンナイト

2006年11月29日 | 国際交流
15日(水)、次年度理事長予定者の立部副理事長とJCI World Congress(世界会議)に出発。
JCI World Congress<世界会議>とは
毎年1回、開催地を変えて開かれる国際青年会議所(JCI)にとって最も重要な会議。開催期間中は各国青年会議所会頭会議・JCI役員理事会・総会といったJCIの組織運営に関する会議や、世界会議のテーマに基づくセミナー、会員の資質向上を目的とした分科会などが行われます。
今回は第61回目目の大会で韓国のソウル市で開催されました。
宗像JCからは田中次年度ブロック会長・戸波次年度九州地区議長・中村好成室長(九州地区渉外特別委員会副委員長)が前日から世界会議入りしています。

私達は前日14日(火)が2007年度理事会でしたので、一日遅れで会場のソウルに向かったのでした。

到着地の仁川空港には、宗像JCと姉妹関係にある昌原JCの文(ブン)副会長が迎えに来てくれていました。
文さんは昌原市から車で5時間かけて、我々を出迎えに来てくれたのです。

実は出発前に中村好成室長を通じて、「出迎えは結構ですよ」と申し出ましたが、文副会長は「意味がわかりません」と一歩も引きません。
相手を立て、礼を重んじる国民性もあるかと思いますが、両JCの友好関係を通じた深い友情に感謝し、今回はご厚意に甘えさせていただきました。

さて、ソウルの永東(YOUGDONG)ホテルにチェックインし、先発隊と合流。
ホテル近くで文さんと昼食を取り、JCI/COC本部団(HQ)のあるCOEX INTER CONTINENTALのビジネストレードショー見学。



その後一旦ホテルに戻り21時からaT CENTERのジャパンナイトに参加、福岡ブロックブースに挨拶し、この日はゆっくりとナイトを楽しみました。



 
(写真左上は北九州JC久岡理事長・直方JC松村理事長、写真右上は筑後JC永延理事長、飯塚JC林田理事長)

福岡ブロックブースは大盛況で翌日のプレスにも掲載されたそうです。
ジャパンナイトの後は、植村会長率いる福岡ブロックナイトに参加、ブース出展の成功祝いと慰労会を兼ねて、福岡ブロックナイトinソウルは熱く盛り上がるのでした。

翌16日のセミナー・17日の昌原JC公式訪問についてはまた後日アップします。