薬屋のおやじのボヤキ

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第1の栄養素はオリゴ糖と考えるべき。ヤーコン芋にご注目を。

2011年01月07日 | 整腸&オリゴ糖の働き

第1の栄養素はオリゴ糖と考えるべき。ヤーコン芋にご注目を。

 現代人にとって“生活習慣病の救世主”と言える「オリゴ糖」について、4回シリーズで取り上げることとします。
 
栄養素は、炭水化物から始まって最後の6番目に「食物繊維」が掲げられていますが、「食物繊維」に勝る栄養素が「オリゴ糖」(これもヒトの消化酵素では消化できず、腸内善玉菌の餌になるもので、「食物繊維」の1種にされています)でして、飽食時代の今日にあっては、これを、「食物繊維」から切り離して、真っ先に挙げるべきでしょう。
 なお、近年、厚生労働省は、栄養素の第1に、欧米と同様にたんぱく質を掲げ、3番目に炭水化物を、それに類似する食物繊維を4番目にしているようです。
 さて、私がこだわりをもっているところの「オリゴ糖」を際立って多く含んでいる食品が、「ヤーコン芋」です。従前、オリゴ糖高含有の両横綱と言われていた、ゴボウ、タマネギの何と3倍も含んでいます。アンデス原産で、近年、国内各地で少しずつ栽培されるようになった「健康野菜の王様」です。

 このヤーコン芋は、イノシシが食べず、サルが食べます。山間地では、芋は動物の食害が多いようですが、不思議なことに、芋を探し当てる名人のイノシシは見向きもしないとのことです。(注:一部地域ではイノシシによる食害があるとのことです。)
 これは、ヤーコン芋には澱粉が全く含まれていないことによると考えられます。
 澱粉を最も好む動物は、ヒトとイノシシ・ブタです。優れた澱粉消化酵素を大量に分泌できる能力を持っていることからも、それは推し量られます。
 よって、澱粉がないヤーコン芋がヒトの世界に広まらなかったのも当然です。
 じゃあ、サルがヤーコン芋を食べるのはなぜか。
 よく分かりませんが、サルとヒトは近い種で、食性が似ていて、消化器官が類似していますから、「はらぐあい」が悪くなれば、整腸剤になるものを自然界の中から動物的勘によって探し出したのではないでしょうか。
近年は、自然が荒らされて、サルたちも、おかしな物を食べざるを得なくなっていることでしょうからね。

 ヒトも同様で、飽食を満喫し、油脂や動物性たんぱく質をあまりにも過剰に摂取している現代の日本人です。「はらぐあい」がおかしくなっているのは、間違いないことです。
 「私はそんなことありません。毎朝、快適なお通じがあります。」と、おっしゃる方であっても、ウンチをした後、トイレットペーパーなしでは済まないでしょう。
 でも、自然界では、その動物に最適な食生活が保たれている場合は、排便の後、肛門は全く汚れていません。スパッと便が切れて、肛門の回りに便が付かないのです。
 ヒトも、本来はそうあるべく出来ています。でも、誰一人そうは参らない。
 やはり、大なり小なり「はらぐあい」がよくないのです。

 さて、ヒトがヤーコン芋を食べるようになったのは、随分と昔からのことですが、最近までアンデスの原住民だけでした。それも、澱粉の多いジャガイモなどとは違って、主食にすることはなく、副食なり果物として少々食べるだけのことです。
 そのヤーコンが、近年、特に日本で広まったのは、カロリー源としてではなく、サルと同様に「はらぐあい」を良くするためです。
 ヤーコン芋を毎日のように食べていると、確実に「はらぐあい」が良くなります。
 大量のウンチが出るようになります。それも、くさくないウンチが。
 どんな整腸剤よりも優れていると言えましょう。

 この「はらぐあい」、少し高級な言葉を用いれば「腸内環境」、これを改善する必要性が、近年、声高に叫ばれています。
 あらゆる生活習慣病にとどまらず、アトピーや難病の治療にもなることが、だんだん分かってきたからです。

 ヒトは、ヒト本体のみでは生きていけません。様々なヒト常在菌と共生することによって、はじめて円滑な生命活動が可能になるのです。
 特に、腸内においては、主役はヒトではなく、「腸内善玉菌」です。食べ物の消化吸収、免疫力の向上、有用物質の生成など、極めて大きな働きをしてくれています。
 この腸内善玉菌を増やし、活性化してくれるのが、オリゴ糖であり、食物繊維であり、発酵食品であるのです。

 これらの中で、近年特に注目されるようになったのが、オリゴ糖です。市販されるよになって久しいですが、今は、健康食品としては、あまり人気がないようです。
 今日のオリゴ糖の主な利用先は家畜用でして、これを家畜の離乳食に配合することで、下痢を防止し、丈夫な家畜に育成するために重宝されているようです。また、ブラジルでは、離乳後も餌としてオリゴ糖を与え続けると生育が良くなることから、安く手に入るヤーコン芋を家畜に食べさせるようになったとのことです。
 配合飼料ばかり食わされて「はらぐあい」が悪くなっている日本の家畜にもぜひ食べさせたいものです。
 なお、ヤーコン芋をペットフードに混ぜて、犬や猫に食べさせると、健康が保たれ、便の臭いが少なくなるとのことです。当然のことでしょうね。

 それにしても、もったいない話ですね。
 従前のどんな食品よりもずっとたくさんオリゴ糖を含んでいる、これほどすばらしい「ヤーコン芋」を動物の餌にし、人間様があまり食さないとは。
 大いにヤーコン芋を食べていただきたいものです。
 当店(薬屋)は、幸い広い畑がありますから、可能な限りヤーコンを作付けし、お客様に差し上げています。
 畑があるなり、家庭菜園が確保できる方は、ぜひ栽培なさってください。(栽培法や料理法は私の別立ブログ「ヤーコンおやじのブログ」をご覧ください。
 それが不可能なら買うしかありませんが、通信販売なら「ヤーコンドットコム 三井ヘルプ」がおすすめです。加工食品に良い物が有りますし、私も時々利用しています。

 <以下、 “栄養素「オリゴ糖」の不思議(その1)” に続く。> 


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