徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

Underground Railroad MuseumとOhio house

2010年05月19日 | Philadelphia周辺情報
Belmont Mansionと呼ばれる、Underground Railroad Museumに行って来ました。
ホームページに「開館時間11時」と出ていたので、開館時間を目指して出かけたのですが、実際には12時から。

予定では、最初にBelmont Mansionを見てから、Ohio houseでランチにする予定だったのですが、気を取り直し、先にOhio houseに行きました。Ohio houseとは建物の名前で、レストランの名前はThe Centennial Cafeです。



Ohio houseは、1876年アメリカ建国100周年展覧会の時に、 展示場として建てられた建物のうちの一つだそうですが、現在残っているのは、このOhio houseだけだそうです。
私達が行った日には、プライベートパーティーがあるとかでその準備の真っ最中。それでも入れてはくれましたが、テーブルを動かしたりで、テンヤワンヤしておりました。一旦セッティングしたテープルを動かすのに、食事中のお客の方が場所を移動せざるを得なかったり。私も移動させられ、狭い場所でテーブルを移動するのをちょっとだけ手伝いました。帰る時には、「いつでも働きに来ていいよ」みたいなことを言われ、アメリカ人の陽気さに触れた一時でした。
そんなドタバタしたこの日のカフェでしたが、コーヒーが美味しくて、またお茶しに行ってもいいと思いました。次回は、ゆっくり静かにお茶出来るかな

さて、Belmont Mansionですが、入館料を払い、映画を見ます。時間があるなら、2本見られるのですが、その映画が、結構長い・・・。正直、途中で眠くなっちゃったり・・。
でも、奴隷の過酷な生活を教えてくれるので、いい資料ではあります。

アフリカの人々を拉致し、船に乗せ、1600年代からアメリカに奴隷を乗せた船が着き始めます。奴隷達は、家族など関係なく売りさばかれたので、親子や夫婦もばらばらになってしまいます。女性でも、容赦なく体のあちらこちら隅々までチェックされたそうです。
奴隷の多くは、アメリカ南部のプランテーションで過酷な労働を強いられるため、何よりも重要なのは体が丈夫であることでした。
その他に女性は、奴隷をさらに増やすために子供をたくさん産める女性の方が価値があったそうです。
奴隷同士の結婚は認められていましたが、結婚しても主人の所有物であるため、女性は主人の子供を身ごもることもあったそうです。
まるで家畜のような扱い・・・私はこの時代に奴隷として生まれなくて良かった・・・と、正直思いました。

そんなアメリカ南部で過酷な生活を強いられていた奴隷達は、1800年代、奴隷制の廃止されていたアメリカ北部を目指して逃げてきます。そんな彼らをかくまったのがUnderground Railroadと呼ばれる家々でした。

このBalmont Mansionと呼ばれる家も、当時のUnderground Railroadの一つで、現在のFairmount Parkの中にあります。イギリス人の弁護士でもあったWilliam Petersが、1742年にこの土地を買い、家を建てたのだそうです。
その後、息子のRichard Petersに受け継がれました。彼は、今で言うと、政治家またはその秘書としての仕事をしていたようですが、裁判官としても働きました。そのつながりでしょう、ジョージ・ワシントンをはじめ、ジョン・アダムスなどがここに泊まったりしたそうです。また、Richard Petersは、奴隷制度廃止団体のメンバーでもありました。

 

現在、Belmont Mansionでは、プライベートパーティーも出来るそうです。今屋外にテントを張り、そこでパーティーをしているようですが、建物自体を拡張する改装計画もあるようです。
私たちが行った日には、少々雨模様でしたが、Belmont Mansionからはセンターシティーが見渡せて、きっと晴れた日には素敵な景色が広がっているんだろなと思いました。

以前住んでいたオハイオ州にもKelton Houseと呼ばれるUnderground Railroadがあります。そこには、行く機会を逃してしまつたので、今回Belmont Mansionに行けて良かったです。

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