徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

HALF PRICE BOOKS

2006年08月20日 | オハイオ・お出かけ
HALF PRICE BOOKSと言う本屋さんがある。日本で言うBOOK・OFFと言ったところだろう。CDやレコードも置いてあるが、要は古本屋さんですね。
長女がこのお店がお気に入りで、私も運転手がてら行くのだが、「アメリカの古本屋だから、英語の本ばっかりじゃん!」と私は店内をぶらぶらして写真集や料理、インテリア関係の本をペラペラめくって待っている。
でも先日、なんとなーく「foreign language」のコーナーにいってみたら、なんと日本語の文庫本が三冊並んでいるではないか。ちょうど一時帰国の前だったので、機内で読むのに良いかも・・・と三冊全部買っちゃった。

三冊とは、「女たちのジハード/篠田節子」「カンガルー日和/村上春樹」「国境の南、太陽の西/村上春樹」だ。
「カンガルー日より」は、角川春樹のわりと初期の短編集で、スラスラ読めたが内容が全然心に残らなかった。
他の2冊は私にしては珍しい(内容も見ずに買ったから当然と言えば当然)恋愛物で、「まぁ、こんな人も居るよねぇ」と言う感想。(笑)

なによりも、HALF PRICE BOOKSに日本の文庫本があったと言う事が嬉しかったです。今度もこの「foreign language」コーナー覗いてみよ。もしかしたら掘り出し物が見つかるかも・・・!?
コメント (6)
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「母と神童」

2006年08月20日 | 映画・テレビ番組・本など
「母と神童」と言う本を読んだ。

神童とは、世界的バイオリニストMidoriこと五嶋みどり、そしてその16才年下の弟五嶋龍。日本では毎年この時期にフジテレビが五嶋龍のドキュメンタリーを放送しているおかけで、17才の弟のほうが有名かもしれないが、実力も世界的知名度もまだまだMidoriの方が上だろう。
そして、母とはもちろんその二人をバイオリニストに育てた母・五嶋節の事だ。

人は家系を三代くらいさかのぼってみると、その人がどうしてそうなったのかが分かるような気がする。(たしか、ヒラリー・クリントンの本「リビング・ヒストリー」も彼女の祖母の事から書いてあったような気がする。まだ最初しか読んでませんが・・)
そして、私が思ったのは、やはりMidoriも龍も節が母だったからこそ、現在のような天才バイオリニストと呼ばれるようになったのだと言う事だ。「鳶が鷹を産む」と言う事は、おいそれと無いのだ。
凡人の私には考えられないような厳しいレッスンを節はMidoriにも龍にも課している。彼らが一番集中出来る時間を考え、Midoriにおいては彼女が15才くらいまで重い荷物は持たせなかったり、レッスンの時間が惜しいからと、勉強している間に食事をスプーンで食べさせていたりしたこともあったとか・・・。
喜んでいたはずの弟の誕生で精神的に追いつめられるMidori、娘離れに苦労する節、華やかな影には決して奇麗事では済まされない事がある。
でもそんな節と全ての母に共通する事は、子供の幸せを願っていると言う事だ。
誰でも悩み葛藤しながら生きているんだなぁと思うと同時に、「一期一会」人との出会いでいろいろな方向性が生まれるんだなぁと思った。

この本の中には沢山の音楽家とクラッシック音楽が出てくる。ちょっとその説明があったりして、そういう意味でもこの本はちょっと勉強になるかも知れない。
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