ニホンミツバチの四季

2010年5月から、ニホンミツバチの飼育開始
そのふしぎな生活を記録します

オスバチのこと

2011-05-03 20:39:39 | オスバチ

オスバチのことは どんな本を読んでも よくは書いてありません。

虫に対して、良いも悪いもないのですが 観察者は働きバチのメスに比べて オスバチがあまりに何もしない

(ぐーたらな)ので、対照的に見えるのでしょう。

岩波新書「ミツバチの生活」(坂上昭一著)でも

「だが、彼らの巣内生活を連続観察するのは、少々やりきれない仕事である。一口で言って何もしないのだ。

と言うと少々言いすぎかもしれない。ときどき、脚で身づくろいをする。働きバチから餌をもらう。あとの時間

ほとんど 80%の日々の暮らしは静止して過ごす。場所も一定している」と書いています。

かのメーテルリンクも「蜜蜂の生活」の中でオスバチのことはずいぶん悪しざまに言っています。

交尾だけがその生命の使命だというオスバチです。

 

このオスバチの飛行は一昨日書いたように 一定の時間のみです。

その飛行が昨日までと今日では全く様子が変わりました。昨日までは12時を過ぎると忙しくなり 12時半になると

次々出てきましたが、今日は、3時から30分くらいのみ。それもずいぶん小規模でした。

   

(オスバチの飛行  今日はほんの30分ほどだけでした)

 

巣の写真に、オスバチのかたまりが写っていました。

日付に沿って 順に並べると 興味深いです。

4月30日(最後の分蜂の次の日)7:34 ①              5月2日 9:05  ②

   

     5月3日 13:17  ③                   5月3日 15:48  ④

   

上記「ミツバチの世界」に書いてあるとおり オスバチが居る一定の場所を写真でみることができます。

②、③、に見える 黒いかたまりの部分です。 ④は写真上方に見られます。

ちなみに方角は下が西です。

③はオスバチの飛行の前、④は後 ということになります。飛行して帰ってきた時点ではまだ定位置に戻って

いないのでしょうか。巣が露出しています。

写真を大きくして見てみると 黒いつぶつぶは ひとつひとつがオスバチ1匹なのだけど 

こちら側から見えるのは どうやらお尻ではないかと思います。

 

オスバチは無性卵から生まれたハチです。毒ハりは持っていません。

オスバチは飛行の音も大きく、姿を見なくても 音だけでオスだとわかります。まるで 暴走族のバイクの音のようです。

ぶ~ん ぶんぶんぶん ぶ~~~~ん と羽音を立てて 飛んできます。