水戸卓夫
クリスマスイブで猫も杓子も騒いでいる。朝刊は折り込み広告で重くなるほど挟まっている。２社の朝刊の広告読む前に綺麗にたたんで資源ゴミ回収の紙袋に入れてしまう。後で家内は紙袋の中から両面カラー刷りのチラシほじくり出して見ている。割引券を切り取りため込んで後で買い物に出かけているようだ。
この頃新聞、テレビ等のマスメディアのうんざりするほどの情報、宣伝合戦で面白見がない。スーパに買い物に行く家内にとっては売り出し広告は貴重なチラシだが俺は無関心で見向きもしない日々。
誕生日の祝い事が過ぎたばかりの孫達、今度は嬉しいクリスマスイブでケーキを注文して大騒ぎしてはしゃいでいる。休日のクリスマスイブで街の商店街は書き入れ時で大混雑のようだ。街中の駐車場がいっぱいで満車状態の心配もあるが孫達に催促されて出て行くようだ。
濃い朝霧で近くの里山はぼんやりと霞んで見える。予報では気温が上がり午後からはお日様マークの好天だがなかなか晴れない。昨夜の雨で樹木にはいっぱい水滴が付いて剪定するにも防寒着が濡れてしまう。早く青空になってくれないかと気を揉んで茶の間から眺めているが回復は望めない。
屋敷畑の積雪は気温が高い精か雪が溶けて青い雑草が顔を出して来た。待ち草臥れて濃い霧の中、剪定に出かける。雪が少なく休日なので畑で剪定をしている人は何時もより多くラジオからの流れる賑やかな音。農道を両手に杖を持って互い違いに杖を突きながら運動を兼ねて散歩している。何時もの師走の風景とは違い雪の少ないクリスマスイブの園地。