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高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

『サムライに恋した英国娘』

2011年01月31日 02時49分22秒 | ●“私を支える”一言・本・音楽.etc・・・
昨日、会社から帰って花粉症の薬を飲んだのですが、今朝になってもあまり効かず、違う薬にしました。


その効果が、午後になって出てきた2時頃でしょうか、読みかけの本を持って散歩に出たのです。

その本が、『サムライに恋した英国娘』です。

先週の木曜日にデザインの参考にしようと、ある本を探しに神保町を歩きましたが、結局見つからず、秋葉原のブックオフまで行った時に見つけた本です。

6年近く前に書かれた本ですが、北海道の代表的作物である「男爵いも」の、由来ともなった川田龍吉男爵の生涯を、女性のラブレターを通して描いた本です。

それも、彼が若い時に造船技術習得を目指した、留学先の英国女性との悲恋だと知り、買いました・・・


彼はグラスゴーに7年間留学したのですが、帰国の1年半前に知り合った“ジニー”からの、帰国前までの100通のラブレターが紹介されてます。

彼女の聡明で一途な気持ちに、深い感動を覚えました。

結婚を約束しながら、彼の親の反対で結局果たせなかっのですが、帰国してから事業に没頭することで、彼女への想いを忘れようとしたにも思えます。

特に私も中学の頃までは、造船技師になろうと思っていたのと、昨年の竜馬伝ではありませんが、同じ土佐のサムライに恋した英国女性の心情に興味を持ち、昨夜まで半分読み終えてたのです。


午前中は今日の曇り空のように、花粉症で身体がだるくて外に出る気がしませんでした。

しかし、代えた薬が効いてきて、残りを一気に読みたくなったのです。

読むのに落ち着ける場所はないかと、わざわざ喫茶店を探して入ったのが、西台の『TASTY』

今日初めて入ったのですが、採光の良い静かな店内、雰囲気も落ち着いていて、残りを全部読み終えることが出来ました。


“清々しさ”とは年齢に、関係ないことだと思います。

19世紀のスコットランドで、全く文化背景の違う二人が惹かれ合ったのは、お互いの人間的な“清々しさ”に他ならないと思います。

読み終えて私も何か、その“清々しさ”をもらいました。


私にこれから“試練”があるとしても、この明治のサムライのそれに比べたら、とても試練と云えるものではないと思います。

精々、サムライ文化の末裔として、恥ずかしくない生き方が出来たらと思います。

さて、明日からこの感動した本に代わる、何を読むことにしましょうか・・・





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