NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

名古屋熱田RAC間伐講習 (5月26日)

2013年05月28日 | 協力
 名古屋熱田ローターアクトクラブのメンバー8人を迎えて、ムササビの森で間伐講習を行いました。
 ローターアクトクラブとはロータリークラブの青年部で、18歳から30歳までの若者がメンバーです。
 昨年の8月18日に続く2回目の講習になります。
 今回もまず座学から始めました。


 前回の座学のテーマが広範囲で散漫な印象があったので、今回は日本の森林の現況にテーマを絞りました。
 その内容は、
(1)日本の森林の問題点は森林の減少では無く、人工林が多すぎる事。
(2)大規模集約林業推進と補助金の形態の変化によるスギ、ヒノキ材の供給過剰と材価の低迷。
(3)林業家と自然保護家の森林保護という名の下の同床異夢。
(4)植林による森林環境破壊の可能性。
 等です。
また、美濃の森造隊の活動は、森林保護や林業では無く、森林との共生を目指す新たな森との関わり方の模索であるという紹介もさせてもらいました。
 森に入るのは初めてという参加者の皆さんには、座学の内容が複雑だったかもしれません。
 しかし、これから森林体験をいっぱい積み、感性を磨き大いに学び、受け売りでない自分の考えを深め、複雑に絡み合った問題を解きほぐして行って下さい。

 間伐実習です。

 適切な間伐量、選木、伐倒方向、伐倒方法、掛り木処理、安全対策、学んで欲しい事が沢山あり過ぎ、やはり時間が足りません。
 
 午後は二班に別れ、一班はRCAがイベントで使う割り箸用の薪割り、もう一班は急斜面で間伐を行いました。

 薪割り班


 間伐班

 この写真はたまたま急斜面の一部の平坦地での間伐の様子ですが、ここまで来るのにかなりの急斜面を喘ぎながら登っています。
  
 間伐班ガ無事作業を終わって斜面を降りて来ました。

 街での生活では、こんな急斜面を登り降りする体験はまずないでしょう。
 しかしこれは、スポーツクラブで肥満と戦う虚しさと比べれば、比較出来ないほど効果的で快適です。
 身体をリフレッシュさせるためだけでも、森での活動をお勧めする理由です。
 
 短い時間でしたが、今日は天気も良く快適に比較的色々な体験をしてもらえたと思います。
 美濃の森造隊にとっても楽しく有意義な一日でした。
 また次回、皆さんと森でお会いするのを楽しみにしています。
 

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