NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

第5回熊森間伐講習 (8月6日)

2011年08月09日 | 間伐
夏らしい熱い一日を予感させる朝を迎えました。
湿度が高いので午後にはにわか雨があるかもしれません。
待ち合わせの拓志館に皆が揃うまで、早めに着いた者達で柘植さんの牛舎を見学しました。

ここでは子牛を引き取り育ててから市場に出しています。

この春生まれた子牛はまだ人見知りをします。
可愛い子牛に心が和みますが、よく考えればこの子牛達はしばらく平和な時間を過ごした後、人間に食べられてしまうんでした。
人間は食物連鎖の頂点に立つ獰猛な肉食動物なんですね。
地球上の生物の中で人類という種は他の種を圧倒して繁栄し、今ではその存在を脅かす他の種は存在しません。
ところがいつの間にか繁栄が暴走し始め、命の基盤である地球環境を温暖化や放射能汚染で狂わせてしまい、自ら種の存在を脅かし始めたようです。
ひょっとすると、今まで地球上では多くの種が滅びて行った様に、人類という種も何時かは滅びて行くのでしょうか。
そして人類の滅びた後にも、地球は何事もなかった様に回り続けるのでしょうか。
今の人類の繁栄がほんの一時の幻でなければ良いのですが。


間伐講習も最終段階に入り、今日は間伐実技だけではなく林分調査の講習を行いました。

先ずは直径巻尺の使い方の説明です。

次に林内に入り、釣り竿を使った100平方メートルのプロットの設定の仕方と林分の調査です。
そして計測したデータを元にSR、林分形状比を算出して人工林の状況を数値化しました。
足早の講習でしたので、受講者の皆さんは多分説明の全ては理解出来なかったでしょう。
理解出来ない分は宿題として持って帰ってもらうことにしました。

次はチェンソーの目立て実技講習です。


午後からはいつものように間伐実技講習を行いました。
しかしもう細かい指摘はしません。
自分一人で安全な作業を続けていくための心構えをそろそろしてもらわなくてはなりません。
自分の身は自分でしか守れないという意識は重要です。

心配していた夕立も無く、間伐講習は終了しました。
次回28日には、伐倒、枝払い、玉切、人力集材と盛り沢山の内容を考えています。




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