NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

野志間伐、山岡古民家片付け、板挽き、あれこれ (7月6日)

2014年07月10日 | 間伐
久しぶりに野志へやって来ました。
これから手入れをする森は、2年前に間伐した場所の更に斜面下部に広がり、下方に向かってヒノキと広葉樹の混交林から天然林へ林相が変化しています。
今日は斜面中程の混交林での間伐です。
天気は曇り。南に広がる愛知県と岐阜県の県境あたりの低い丘陵地帯が今にも雲に覆われそうです。
気温はそれ程でもありませんが、湿度が高く少し動くと体温が直ぐに上がってしまう感じです。
熱中症に注意ですね。

最初に参加者が揃うまでチェンソーの手入れをしました。
簡単に外せる部品は外してオイルと混じってこびりついた木屑を取り除き、目立てをします。

おろそかになりがちですが、道具の手入れは安全作業の第一歩ですね。

遅れていた参加者が揃った所でチェンソー、フェリングレバーを担いで急斜面を下り、今日の現場に向かいました。
途中で2年前に間伐したヒノキ人工林を観察しましたが、下層植生の回復ははかばかしくありません。
しかし人間の時間感覚で物事を見て焦ったりしてはいけません。
15分ほどして今日の現場に到着し、先ず森の様子を観察します。
ここでは広葉樹を残して劣勢のヒノキを間伐することにしました。
混交林内での間伐は、広葉樹が枝を広げていたりヒノキを抱き込んでいたりするので、人工林内での間伐のようには出来ません。
どう作業するのか悩みます。


斜面にはコナラ、カシワ、クヌギ、サクラの葉が敷き積もり、醗酵した甘い香りが漂っています。
音が吸収されるので余計に静けさが際立ちます。
こんな森の中で体を動かしていると、頭の中から余計なものが消え時間が瞬く間に過ぎ去ります。

昼食を摂っていると、いよいよ雲行きが怪しくなってきました。
そこで急遽予定を変更し、山岡に仲間が借りた古民家を片付けに行くことにしました。

玄関脇の松を剪定し


大量の瓦礫を薪にするものと始末するものにより分け片付け


家周りの草を刈り、枝の絡み合ったツゲやツバキを剪定しました。

一日の作業が終わった時、持ってきた2L近い水が無くなっていました。
手足が重く、体の芯に疲労も感じます。
この時期の旺盛な生命力の草や木々を相手の戦いは、どうも人間の分が悪い気がします。

後日、台風8号の雨がやってくる前に森の入り口で木工用の板を挽きました。


気温は30℃を超えていましたが、蚊取り線香代わりの焚火です。


川沿いにはクルミの実がたわわでした。


森はエネルギーに満ちながら休み無く静かに時が流れています。
秋が楽しみです。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 川へ降りる階段作り (6月21... | トップ | 仮階段がほぼ完成 (7月16日) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

間伐」カテゴリの最新記事