NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

ついに熊に遭遇か!!!(10月4日)

2009年10月05日 | 間伐
最近間伐している鍋山の棚田跡地の上流の森が気になって、棚田を囲む南の尾根を上り、北の尾根から降りてみました。
南の尾根を登る途中で目の前を黒い物体が突然横切りました。
とうとう熊に出くわしたのかと腰の鉈に手をかけて身構える.....、とそんな勇ましい反応など出来る筈もなく、ただ唖然として物体の移動した方に目をやると、日本カモシカがこちらを見ていました。

日本カモシカには他の所で何度か出くわしていたのですが、鍋山では初めてでした。
おまけに今まで見た姿よりかなり黒っぽい気がします。
これでは草叢に隠れていたら熊と間違えるでしょう。
とりあえず慌ててカメラを出し写真を撮りました。
いいアングルをとこちらが移動してもカモシカは驚きません。
しばらくこちらをじっと眺めた後、悠々と再び森の内へ去って行きました。

名残惜しそうに振り返りつつ去っていく日本カモシカ。
(、な訳ないか)

南側の尾根沿いには、間伐が必要な人工林が続いていました。

でも間伐さえすれば気持ちのいい森に変わる場所です。
このままではあまりにももったいないという思いがします。
何とかしたいですね。

南側の尾根を登って林道に出たので、林道をたどって少し歩き、今度は北側の尾根を下りました。
下りの入り口は我々が2007年2月に活動を始めた時に初めて間伐をした場所でした。
間伐現場を過ぎて更に下って行くと、周りとは違って大きな桧の残っている場所に出て、その木々を回り込むと予想もしない場所で祠を見つけました。

この祠から尾根は急傾斜で真っ直ぐ下っています。
そこには朽ち果て倒れ掛かった鳥居があって、どうやらその急傾斜が参道である事を示しています。
しかし上って来るには根や石に捕まりながらでしか登れない程の自然のままの急傾斜です。
まるで人を拒絶しているようなとても不思議な祠です。
参道らしき急傾斜を転がり落ちないよう気をつけて下りきると、元の棚田に帰り着きました。
日本カモシカといい、祠といい、今回の森巡りでは小さな不思議に沢山出会う事が出来ました。
この森にはまだまだ何かありそうな予感がします。
コメント
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