NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

簡易集材機実演講習(10月11日)

2009年10月15日 | 間伐
中野方で「土佐の森救援隊」による簡易集材機実演講習が開かれました。
今まで人力や引っ張りだこで集材してきた我々にとって、新たな展開を開きうる強力な道具かもしれないとの期待を持って3人で講習に参加しました。








主索は9ミリの50mから100mのワイヤーを使い、上端で滑車に通した端末をチルホールで牽引して張り具合を調節します。
支柱は立木を使いましたが、胸高直径20cm以下の立木では他にアンカーが無いと支えきれないようです。
牽引には林内作業車のワイヤーと動力を使います。

器材はシンプルで軽量ですので設置は誰にでも出来そうです。
林内作業車を使うので牽引には多少の経験がいるかもしれません。
林内作業車が150万円程度、策動関係器材が15万円程度です。
林内作業車を個人で持つのではなく、行政或いはNPOが所有して貸し出すことにすれば導入は容易と思われます。
但し、作業道と林内作業車をどうするかは、どんなに簡単な集材方法でも解決しなければならない問題のようです。

今回の講習が開かれたヒノキの森でコウヤマキを見つけました。
木肌が優しい木でした。



こんな赤い実もありました。
ミヤマシキミでしょうか。
だとすると残念ながら実は有毒で食べられないようです。


午後からは予定通り鈴村さんの山林で間伐作業を行いました。
林周の間伐を行なったのですが、他より沢山光を浴びているせいか樹冠の枝葉が元気が良く、掛木処理にかなり手間取りました。
微妙な差ですが、伐倒は林周側では無く林内側に行なった方が良さそうです。
コメント
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