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医療クライシス:コストカットの現場で…3より

2009-04-03 | ニュース 社会

サブタイトルは、リハビリ 保険適用日数に上限です。医療費抑制のために患者を放り出して、誰のための医療か。

「厚生労働省は、寝たきり防止と家庭復帰を目的に発症6カ月後ごろまでに行う「急性期」や「回復期」のリハビリについて、医療保険が適用される上限日数を定めている。脳卒中など脳血管疾患180日▽骨折など運動器疾患と、急性心筋梗塞(こうそく)など心大血管疾患150日▽肺炎など呼吸器疾患90日だ」「リハビリでは、08年度の診療報酬改定で導入された「成果主義」も暗い影を落とす。新規入院患者の1割5分以上が重症患者▽在宅復帰率6割以上--などの条件をクリアした病院は、より多くの診療報酬を得られる仕組みだ」

記事から重要と思われる部分を上に引用した。厚生労働省は、少子高齢化社会に突入した我国の医療費の増加を抑えるためにさまざまな机上での理論の実現を目指して政策を展開している。今日の記事のリハビリもその一つで、このような政策を採ると記事にもあるように「成果を上げやすい患者が優先的に選ばれる恐れがある」のは当然の事である。記事中で兵庫医科大の道免和久教授(リハビリテーション医学)の言うように「患者は一人一人で対応が異なる。医療で大事なのは個別性だ。一律に上限を作らず、必要な医療を受けられるようにすべきだ。医療の世界に成果主義を持ち込むと、医療そのものが崩壊してしまう」。その通りだ。厚生労働省は日数の上限や成果主義で「必要な患者に医療費を集中できる」というが、必要な患者とはどんな患者のことで、誰が決めるのか。

今日の一枚も、桜、咲くです。

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