Weezerとの出会いは、アメリカに語学留学をしていた96年の春のこと。
語学留学とは名ばかりでホントは子供の頃からアメリカで生活をしてみたかっただけで、それが叶っていた幸福な期間。
でも中身は割と情けなく、半ば無為に過ごしており、アメリカにまで来て私は何やってんだとよく落ち込んだものだった。
その時はWeezerというバンドの事はほとんど知らなかったと思う。
サンフランシスコだったか、ポートランドでだったか忘れたけどどちらかで買った。
聴いてみると60年代音楽バカの私の耳に心地よく、スーッと聴け、なかでもギターの音がかなり新鮮に聴こえた。
何よりアメリカの今の音!今の現役のギター・バンド!というところが、私のアメリカ生活気分を盛り上げた。
その時点でもう発売から2年は経ってたんだけれども。
しかしThe Who のボックスだの、ブリルビルディングのボックスだの、 The Complete Stax / Volt Singles: 1959-1968のボックスだのそういうのばかり聴いていたから、2年遅れでもじゅーぶん「今」の音だった。
ボックスばかり聴いていたのは、日本で買うと高いので、この機会にとばかりにアメリカで60年代関連のボックスと1ドルの安アナログばっかり買い漁っていたから。
それから9年経ったわけだけど、今でも頻繁にこのアルバムは聴く。
アメリカでは歌詞が分からなかった(語学留学のくせに!)けど、日本に帰ってきてから、ネットで調べてびっくりした。
フロントマンのリヴァース・クオモは、バカや情けない男を装っているけど、そしてその通りなのかもしれないけど、でもほんとに賢くて、ソングライティングのセンスが抜きん出てて抜群です。そして歌い方もとてもエモーショナル。
例えば “No One Else“
僕の彼女はおしゃべりで、何見てもそれが例えおかしかろうがおかしくなかろうが笑ってばっかで、で、きょろきょろきょろきょろいっつも辺りを見回してて・・・
こんなの見てると悲しくなるんだ、もうオシマイだって彼女に言っといてくれ、とやけくそ気味に嘆く。これって自分で自分が情けないんだろうなと思うけど。
サビでは、僕は誰にも笑いかけないような彼女が、僕がいない時は化粧なんかもせずに、家から絶対出ないようなそういう彼女が欲しいんだ!!とのたうち回るようなメロディーと懇願するような声で歌われる。
例えば “In The Garage“。
ガレージの中で自分の書いた曲をプレイしながら、色々夢想している歌詞。
その場所はシェルターとしてのガレージでもある。つまり、ここで何を夢想しようが、あこがれのKissと共演しようが、「みんな愛してるよ」と言ってみせたりとかしても誰も気に留めないし、誰にも聴こえない、だから安心できるんだ、と。
誰にも変人扱いされなくて、ただただ夢を見ていられる素敵でいびつな僕の僕だけの居場所、それがガレージの中。そういった内容。
臆病で情けなくてバカで、現実の世界よりは空想のそれの方がデカそうな、でも願いや衝動やエゴは人一倍強いワガママ男、そんな男(の子)の世界、空気感が手に取るように感じられる。
そしてその世界観は、私が日本に帰ってきてからすぐ発売された96年発表の2nd『Pinkerton』でさらに激しく叩きつけられる事になり、私もハマっていくことになります。
よく女の人は「少年の心を持った人が好き」ウンヌンカンヌンみたいなのがありますが、リヴァースこそまさにそれで、ホントに少年の心を持った人はこんなに困ったちゃんなんだぞといういい一例であります。
そして私はそんなリヴァースがやっぱり愛おしくてたまらない一女子(リヴァースと同世代ですが)でもあります。
でも彼の場合、それを分かって作っているクールでクレバーな表現者としてのリヴァースもいるのは事実で、その2面性がまたたまらなく、セクシーにすら感じるほどです。
ちなみにこのアルバム収録の “Say It Ain't So“ は私のiPodのマイレート永久5つ星に燦然と輝いてらっしゃいます。
05年5月に新譜が発表されたばかりの、うれしくも未だ現役のWeezer。新譜のことはまた書こうと思います。リヴァースが大人になってます。それもまたヨイです。
そしてサマソニ05に来ますね。実は私はWeezerのLive未体験なのです。こんなに好きなのになぜか縁がなかった。
今年の夏こそがGood Timin' ってことなのでしょう。夏が楽しみで仕方ありません。
語学留学とは名ばかりでホントは子供の頃からアメリカで生活をしてみたかっただけで、それが叶っていた幸福な期間。
でも中身は割と情けなく、半ば無為に過ごしており、アメリカにまで来て私は何やってんだとよく落ち込んだものだった。
その時はWeezerというバンドの事はほとんど知らなかったと思う。
サンフランシスコだったか、ポートランドでだったか忘れたけどどちらかで買った。
聴いてみると60年代音楽バカの私の耳に心地よく、スーッと聴け、なかでもギターの音がかなり新鮮に聴こえた。
何よりアメリカの今の音!今の現役のギター・バンド!というところが、私のアメリカ生活気分を盛り上げた。
その時点でもう発売から2年は経ってたんだけれども。
しかしThe Who のボックスだの、ブリルビルディングのボックスだの、 The Complete Stax / Volt Singles: 1959-1968のボックスだのそういうのばかり聴いていたから、2年遅れでもじゅーぶん「今」の音だった。
ボックスばかり聴いていたのは、日本で買うと高いので、この機会にとばかりにアメリカで60年代関連のボックスと1ドルの安アナログばっかり買い漁っていたから。
それから9年経ったわけだけど、今でも頻繁にこのアルバムは聴く。
アメリカでは歌詞が分からなかった(語学留学のくせに!)けど、日本に帰ってきてから、ネットで調べてびっくりした。
フロントマンのリヴァース・クオモは、バカや情けない男を装っているけど、そしてその通りなのかもしれないけど、でもほんとに賢くて、ソングライティングのセンスが抜きん出てて抜群です。そして歌い方もとてもエモーショナル。
例えば “No One Else“
僕の彼女はおしゃべりで、何見てもそれが例えおかしかろうがおかしくなかろうが笑ってばっかで、で、きょろきょろきょろきょろいっつも辺りを見回してて・・・
こんなの見てると悲しくなるんだ、もうオシマイだって彼女に言っといてくれ、とやけくそ気味に嘆く。これって自分で自分が情けないんだろうなと思うけど。
サビでは、僕は誰にも笑いかけないような彼女が、僕がいない時は化粧なんかもせずに、家から絶対出ないようなそういう彼女が欲しいんだ!!とのたうち回るようなメロディーと懇願するような声で歌われる。
例えば “In The Garage“。
ガレージの中で自分の書いた曲をプレイしながら、色々夢想している歌詞。
その場所はシェルターとしてのガレージでもある。つまり、ここで何を夢想しようが、あこがれのKissと共演しようが、「みんな愛してるよ」と言ってみせたりとかしても誰も気に留めないし、誰にも聴こえない、だから安心できるんだ、と。
誰にも変人扱いされなくて、ただただ夢を見ていられる素敵でいびつな僕の僕だけの居場所、それがガレージの中。そういった内容。
臆病で情けなくてバカで、現実の世界よりは空想のそれの方がデカそうな、でも願いや衝動やエゴは人一倍強いワガママ男、そんな男(の子)の世界、空気感が手に取るように感じられる。
そしてその世界観は、私が日本に帰ってきてからすぐ発売された96年発表の2nd『Pinkerton』でさらに激しく叩きつけられる事になり、私もハマっていくことになります。
よく女の人は「少年の心を持った人が好き」ウンヌンカンヌンみたいなのがありますが、リヴァースこそまさにそれで、ホントに少年の心を持った人はこんなに困ったちゃんなんだぞといういい一例であります。
そして私はそんなリヴァースがやっぱり愛おしくてたまらない一女子(リヴァースと同世代ですが)でもあります。
でも彼の場合、それを分かって作っているクールでクレバーな表現者としてのリヴァースもいるのは事実で、その2面性がまたたまらなく、セクシーにすら感じるほどです。
ちなみにこのアルバム収録の “Say It Ain't So“ は私のiPodのマイレート永久5つ星に燦然と輝いてらっしゃいます。
05年5月に新譜が発表されたばかりの、うれしくも未だ現役のWeezer。新譜のことはまた書こうと思います。リヴァースが大人になってます。それもまたヨイです。
そしてサマソニ05に来ますね。実は私はWeezerのLive未体験なのです。こんなに好きなのになぜか縁がなかった。
今年の夏こそがGood Timin' ってことなのでしょう。夏が楽しみで仕方ありません。
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