昨日は終戦の日だったですね。
小泉さんがこの日に靖国神社を参拝したとのニュースで朝から持ち切りでしたが、そんな中ひっそりとNHK教育で放送していたアニメ映画『対馬丸 さようなら沖縄』を観ました。
が、かなりガツンときまして・・・。今も胸に重くのしかかっています。
沖縄から本州へと疎開する子供たちを乗せた商船「対馬丸」がアメリカの潜水艦に襲撃され撃沈。
乗客員1418名(名前が判明している人のみの数字)の尊い命が亡くなりました。
→Wikipedia:対馬丸
→映画HP(かなり詳しいことが載っています)
私、この映画、小学生の時に学校で観たんですよね。だからこの対馬丸の事は覚えていて。
子供の時も恐ろしかったでしょうが、大人になった今観ると、別の恐ろしさをひしひし感じることになりました。

国策により、学校の教師から熱心に、半ば強制的に学童疎開を勧められる家族。
けれど、疎開先に向かう船は軍艦ではなく商船でした。襲撃されれば、なす術もありません。
無邪気に楽しそうに船に乗り込む子供たち・・・。
映画は、対馬丸に乗船していた子供は813人だと伝えていました。
そして3発の魚雷が発射され、対馬丸撃沈。
アメリカの潜水艦は、この船が誰を乗せて、何のためどこへ行くか全て把握していました。
護衛艦もついていましたが、形だけで護衛する力が殆どないため、すぐに逃げ出したそうです。
沈み行く大きな船から、まるでおもちゃのようにポロポロと、火の海に落ちて行く子供たちの姿が目に焼き付いて離れません。

助かった子供たちはわずか59名。
待っていたのは、まずは悲惨な漂流生活。
そしてやっと沖縄の家に帰れても、軍から対馬丸のことを何も言わない様に言われていて(言えばスパイということで銃殺すると脅されていました)、家族にも何も言えず苦しむ姿が描かれていました。
幼い子供なのに!酷すぎる修羅場をくぐり抜けてきたばかりなのに!さらにそんな酷すぎる仕打ちを、味方である自分の国の人間から与えられるとは・・・。
そして、その後沖縄は激しい地上戦に巻き込まれていくわけで、例え対馬丸の襲撃から助かったとしても、さらにその子供たちには「死」か「地獄」が待っていたわけです。
映画の放送後、沖縄に最近、対馬丸の記念館が出来たことを伝えるVTRが少し流されました。
まさに対馬丸に乗船していた子供で、助かった方が出て来て
「対馬丸のことをどうか忘れないで欲しい。沖縄に観光に来ることがあったら、1時間でもいいので、時間を作って来て欲しい。この今の平和は、こういうことが起こった上に成り立っているのだから」
というようなことを語ってらっしゃいました。
けれど、本当にあの戦争での犠牲がなければ、今の(差し当たっての)日本の平和は成り立たなかったのでしょうか。
これは『絶対』間違いですよね。『絶対』に犠牲は出してはいけない。
はずなのに。
その記念館には、乗船していた子供たちの写真がズラーッと並べられている場所がありました。
その子供たちの顔、希望に満ちた目、これも目に焼きついて離れません。
観てるのがとてもツライ映画でした。
平和のために自分が出来る事って一体なんなんだろう・・・と考えました。
が、情けないことにあまり思い浮かばないんですよね。
とにかくあの戦争のことを「忘れないでいること」と、常に「知ろうとすること」を意識しようと思います。
恥ずかしながら、これほどまでに8月15日を意識した年はなかったように思います。
今まで、TVでこの戦争に関するドキュメンタリーやドラマなんかがあれば、それなりに見てはいましたが、ここまで激しく感情が揺れ、考えるキッカケを与えてくれたものはなかったのかもしれません。
実感、っていうとおかしいのかも知れません。が、確かに「自分のこと」としてリアルに、近くに、感じたんです。
遠いことじゃなくて。昔々のことじゃなくて。
終わってないし、風化させてもダメだって、本気で思えたんです。
そのキッカケをくれたこの映画に、感謝しています。
日本が他国や自国にしてきたこと、日本が他国にされたこと、絶対忘れてはいけないのですね。
戦後61年。私の世代だと、祖父母がちょうど戦争を体験しています。
そんなに昔のことじゃありませんよね。
その夜、奈良の大文字焼きを見に行きました。送り火です。
特に、対馬丸に乗っていた子供たちのことを思い浮かべて、手を合わせてきました。
小泉さんがこの日に靖国神社を参拝したとのニュースで朝から持ち切りでしたが、そんな中ひっそりとNHK教育で放送していたアニメ映画『対馬丸 さようなら沖縄』を観ました。
が、かなりガツンときまして・・・。今も胸に重くのしかかっています。
沖縄から本州へと疎開する子供たちを乗せた商船「対馬丸」がアメリカの潜水艦に襲撃され撃沈。
乗客員1418名(名前が判明している人のみの数字)の尊い命が亡くなりました。
→Wikipedia:対馬丸
→映画HP(かなり詳しいことが載っています)
私、この映画、小学生の時に学校で観たんですよね。だからこの対馬丸の事は覚えていて。
子供の時も恐ろしかったでしょうが、大人になった今観ると、別の恐ろしさをひしひし感じることになりました。

国策により、学校の教師から熱心に、半ば強制的に学童疎開を勧められる家族。
けれど、疎開先に向かう船は軍艦ではなく商船でした。襲撃されれば、なす術もありません。
無邪気に楽しそうに船に乗り込む子供たち・・・。
映画は、対馬丸に乗船していた子供は813人だと伝えていました。
そして3発の魚雷が発射され、対馬丸撃沈。
アメリカの潜水艦は、この船が誰を乗せて、何のためどこへ行くか全て把握していました。
護衛艦もついていましたが、形だけで護衛する力が殆どないため、すぐに逃げ出したそうです。
沈み行く大きな船から、まるでおもちゃのようにポロポロと、火の海に落ちて行く子供たちの姿が目に焼き付いて離れません。

助かった子供たちはわずか59名。
待っていたのは、まずは悲惨な漂流生活。
そしてやっと沖縄の家に帰れても、軍から対馬丸のことを何も言わない様に言われていて(言えばスパイということで銃殺すると脅されていました)、家族にも何も言えず苦しむ姿が描かれていました。
幼い子供なのに!酷すぎる修羅場をくぐり抜けてきたばかりなのに!さらにそんな酷すぎる仕打ちを、味方である自分の国の人間から与えられるとは・・・。
そして、その後沖縄は激しい地上戦に巻き込まれていくわけで、例え対馬丸の襲撃から助かったとしても、さらにその子供たちには「死」か「地獄」が待っていたわけです。
映画の放送後、沖縄に最近、対馬丸の記念館が出来たことを伝えるVTRが少し流されました。
まさに対馬丸に乗船していた子供で、助かった方が出て来て
「対馬丸のことをどうか忘れないで欲しい。沖縄に観光に来ることがあったら、1時間でもいいので、時間を作って来て欲しい。この今の平和は、こういうことが起こった上に成り立っているのだから」
というようなことを語ってらっしゃいました。
けれど、本当にあの戦争での犠牲がなければ、今の(差し当たっての)日本の平和は成り立たなかったのでしょうか。
これは『絶対』間違いですよね。『絶対』に犠牲は出してはいけない。
はずなのに。
その記念館には、乗船していた子供たちの写真がズラーッと並べられている場所がありました。
その子供たちの顔、希望に満ちた目、これも目に焼きついて離れません。
観てるのがとてもツライ映画でした。
平和のために自分が出来る事って一体なんなんだろう・・・と考えました。
が、情けないことにあまり思い浮かばないんですよね。
とにかくあの戦争のことを「忘れないでいること」と、常に「知ろうとすること」を意識しようと思います。
恥ずかしながら、これほどまでに8月15日を意識した年はなかったように思います。
今まで、TVでこの戦争に関するドキュメンタリーやドラマなんかがあれば、それなりに見てはいましたが、ここまで激しく感情が揺れ、考えるキッカケを与えてくれたものはなかったのかもしれません。
実感、っていうとおかしいのかも知れません。が、確かに「自分のこと」としてリアルに、近くに、感じたんです。
遠いことじゃなくて。昔々のことじゃなくて。
終わってないし、風化させてもダメだって、本気で思えたんです。
そのキッカケをくれたこの映画に、感謝しています。
日本が他国や自国にしてきたこと、日本が他国にされたこと、絶対忘れてはいけないのですね。
戦後61年。私の世代だと、祖父母がちょうど戦争を体験しています。
そんなに昔のことじゃありませんよね。
その夜、奈良の大文字焼きを見に行きました。送り火です。
特に、対馬丸に乗っていた子供たちのことを思い浮かべて、手を合わせてきました。
昨日、終戦の日に、僕の今週のクラスが終りました。
僕からの、クラスへの最後の言葉として、 まずホワイトボードに漢字で「和」と書きました。
そして、6~7世紀という大昔に、聖徳太子という
ひとりの皇族が説いた「和」の精神を説明しました。
「常に心に平和を持ち、完全に調和した人間同士の関係の大切さ」
という言葉を使ってアメリカ人に説明しました。
そしてホワイトボードに、「平」の字を書き加え、
「この二文字で"Peace"の意味になる」と説明しました。
最後に、8月15日は多くの日本人にとって、平和への誓いを
新たにする日である事を説明し、日米両国が
かつて戦った時代を経て、現在の友人関係を
築いて来た道のりを考え、未来の平和への希望を
最後のコメントに、クラスを終えました。
自分が、米国の「軍隊」に、日本の文化を教える
という立場で貢献し、その収入によって食べている事への
複雑な思いは、終始一貫して続いていす。
でも、完全に調和した平和な社会がいつの日かやって来る、
その希望を捨てず、一人でも多くの人にその気持ちを
伝えたい、と思ってます。
そういつも思っています。
何の力もなく、特に平和への貢献も、何も出来ない
一人の個人としての自分。
僕に出来る事は、自分の声の届く範囲の人に
耳を傾けてもらう事ぐらいです。
それでも良いと思っています。
自分が「ハッキリとそれを思い」、「それを言葉にする」
相手が誰であれ、僕はそれを止めません。
何人かの生徒が、「平和」という漢字を、僕がホワイトボードに
書いた通りに、書き取ってくれていました。
漢字なんて書いた事もない人達が。
そこに書いてある「模様」みたいな文字を、
自分のノートに書き写していました。
自分に出来る事をすれば良い、
いつも、そう思ってます。
今の日本からは想像も出来ないような世界
まさに地獄のようです。
ここ数日のNHKの番組からも考えさせられることが多くありました。
この「対馬丸」のアニメ映画はテレビで見ました。
ビデオにも録画してあります。
多くの子供たちに是非見てもらいたい映画ですね。
>「常に心に平和を持ち、完全に調和した人間同士の関係の大切さ」
和を以て貴しとなす。
そっか、「和」は「平和」の「和」であったんですね。
「調和」もとてもいい言葉ですね。
>自分に出来る事をすれば良い、
いつも、そう思ってます。
そうですね。なんだか元気頂けます!
最初はその「自分に出来る事」っていうのが、一体なんなのか、というのがまず思い浮かばなくて、むぅ、となっていたのですが、大層なことを考えていたのかもしれません。
出来る事からやればいいのです。ね。
yuijさんの声は届く範囲がとても広いし、かなり日本の、世界の「平和」に関わりのある人たちに伝えることが出来る立場にいらっしゃると思います。
どうかずっとずっと、「和」の事、日本の国民が平和を望んでいる事、彼らに伝え続けていってください。
私は残念なことに見れなかったんですが、NHKの朝のニュースで「若者と戦争」というのをやっていたのが、とても良かったです。
戦争を風化させない、戦争体験者から話を聞いて、それを自分たちで語り継いでいくという主旨のコミュニティの若者たちの姿を見れて、感心、安心。自分はどう?と考えさせられました。
あ、unodosさんも見られましたか、この映画。
私、知らなかったのですが、ここ2、3年は終戦記念日に毎年、放映されているようですね。
>多くの子供たちに是非見てもらいたい映画ですね。
ホントにそう思います。
私が小学生の時は、この映画と「はだしのゲン」を体育館で全校生徒で見た覚えがあります。
こういう大人の鑑賞に充分耐える(いわゆる)子供向けの戦争映画って、もっと作られていけばいいのに、と思います。
いつまでも毎年「蛍の墓」の再放送ばかりでは、ものすごく偏っちゃうし、そのうち誰も見なくなるでしょうから。