M-1 “The Village Green Preservation Society“
消え行くもの、古くてダサイとされているものを守っていこう、なんていうほんの少しの郷愁と、消え行くものに対する強烈なシンパシーと、本気の使命感を伴った宣言書のような曲。その名も「我ら、村の緑を守る会」。分かるその気持ち。昭和の匂いがガンガン淘汰されていく街並み、疎ましく思ったりするもの。歌詞、メロディ、デイブのハーモニー、それになんてったって、レイ・デイヴィスのあったかい鼻声が愛おしくてたまらない。一緒に唄うのもとても楽しい。この並びの単語の発音が気持ちいいんだ。
M-2 “Do You Remember Walter“
弾むリズムがキンクスらしい。
M-3 “Picture Book“
これでもかってくらいポップでサイコー。キャッチー(ってもう言わないの?)なフレーズと躁病的なコーラスが炸裂するサビがたまらない。ブリットポップ勢がマネしたくって、でもマネすら出来なかったような、素晴らしい曲。でもこれくらいの曲ならキンクスはちょちょいって作っちゃう。
M-4 “Jonny Thunder“
あのジョニー・サンダースの名前の由来曲ってホント?(あの、って言っても実はよく知りません)。
M-5 “Last Of The Steam-Powered Trains“
レイのブルーズ大好きっこな面を大フューチャーした曲。しかし機関車はホント音楽的。ブルース・ハープを入れたブルースには特にピッタリ。これが今の電気で動く電車になると、きっとくるりの“赤い電車“みたいな、スーッとした曲になるんだね。
M-6 “Big Sky“
レイのライムから始まるめずらしい曲。でも似合ってる。この人の独特の英国臭プンプンな発音が好きだから聴いてて違和感あんまりない。サビで普通にイイカンジのメロディが出現。これまた詩の朗読から始まるコレクターズの『No.5』収録 “二人“ っていう曲なんかの、元になっていそう。
M-7 “Sitting By The Riverdside“
川辺にすわってノンビリして、満ち足りた気分でいることの素晴らしさを唄った曲。この曲を文字通り、昼間っから川辺のベンチでひとり、呑気に人生を夢想しながら聴いていた、あのモラトリアムな時期を思い出す。今も別段変わっちゃいないけど。しかしこんな曲、他に誰が描ける?誰が唄ってくれる?曲もほんわか調で文句ナシ。昔も、今も、これからも。いつでも大好き。
M-8 “Animal Farm“
本当の「農場」のことを唄っているのかはともかく、ポールの初期のソロ作品でよく見られる田舎暮らし讃歌に似た性質の曲。でもレイのは、自然を愛するというより人間社会を嘆き、諦めて、罪の無い動物に救いを求めているので、悲壮感もどこか漂っている。♪Girl, It's Hard Hard World If It Gets You Down ~♪のトコも泣ける。曲調も明るいだけに。
M-9 “Village Green“
タイトルからも分かるように、1曲目と対になっているこのアルバムのもう一つの要の曲。日本で人気があったということがよく分かる、とっても感傷的なメロディと歌詞。よく出来た絵本を読んでる様な感触の曲。やっぱり惹かれる世界観がある。この曲で[steeple:尖塔]という単語を覚えた。使うチャンスはいまだに一度も無いけれど。
M-10 “Starstruck“
前曲の湿度が高~い後味から、♪べーイべ♪というイントロから一気にカラッとした気持ちにさせてくれる。この2曲の並びが技アリで壮快。“Picture Book“と同じくらい、恐ろしい程ポップ。でもこっちの曲の方が完成度高くて人当たりも良い。この曲の世界には不安のカケラもない。聴いてる人に無条件に高揚感を与える。それが最高のポップスである証。
M-11 “Phenominal Cat“
これもまるで絵本の世界。イントロもディズニー映画か何かで森のどうぶつ達が起きるシーンの音楽みたい。これが “You Really Got Me“ のロックンロール爆発リフを発明したのと同じバンドから出てきたものとは。その振り幅の極端さにもまた才能が溢れてると感じる。
M-12 “All of My Friends Were There“
レイお得意のボードヴィル調の曲にのせて、過去を振り返る男を嬉々として演じてみせる。こういう第三者の物語を作り上げる作風の影響下では、やっぱりブラーが一番成功していたと思う。左で鳴ってるニュー・ロック風なオルガン(?)がピリリと効いてる。
M-13 “Wicked Annabella“
へヴィーなドラムとギターで始まり、ちょい気分転換。ヴォーカル処理のカンジやレイの唄い方がしばらく後のグラム・ロック勃興を予感させたりもしたり。アウトロのファズ・ギター炸裂!なとこがすこぶるカッコよい。
M-14 “Monica“
アルバムも残り少なくなってきたとこで、なぜかラテン風味。
M-15 “People Take Pictures of Each Other“
これもレイ・ディヴィスの唯一無比の個性が作り得たヘンテコ曲。だけど耳に残る、残る。きっと若手バンドにはアイデアの宝庫だったりするんだろうな、キンクスって。こんな曲ありそでないよ、きっと。歌詞は「写真を撮る」ということについての深い洞察をとぼけた描写で描いてるもの。
このジャケットの、アーティスト写真とオーヴァーラップさせてある円形のものはいったいなんだろう?これにはどういった意味が込められていたのかな。レイ・デイヴィスの作った物語の世界にようこそ~てカンジで、真ん中に吸引していく効果かなんかを狙ったのかなぁ。レイ(一番右端)の着てる服がなにげにかわいい。ポッケのとことか。
ちなみに正しいタイトルは『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』。gooはタイトルに文字制限があって入らなかったので仕方なく縮めたのです。
しかし名盤。青春の友でした。
消え行くもの、古くてダサイとされているものを守っていこう、なんていうほんの少しの郷愁と、消え行くものに対する強烈なシンパシーと、本気の使命感を伴った宣言書のような曲。その名も「我ら、村の緑を守る会」。分かるその気持ち。昭和の匂いがガンガン淘汰されていく街並み、疎ましく思ったりするもの。歌詞、メロディ、デイブのハーモニー、それになんてったって、レイ・デイヴィスのあったかい鼻声が愛おしくてたまらない。一緒に唄うのもとても楽しい。この並びの単語の発音が気持ちいいんだ。
M-2 “Do You Remember Walter“
弾むリズムがキンクスらしい。
M-3 “Picture Book“
これでもかってくらいポップでサイコー。キャッチー(ってもう言わないの?)なフレーズと躁病的なコーラスが炸裂するサビがたまらない。ブリットポップ勢がマネしたくって、でもマネすら出来なかったような、素晴らしい曲。でもこれくらいの曲ならキンクスはちょちょいって作っちゃう。
M-4 “Jonny Thunder“
あのジョニー・サンダースの名前の由来曲ってホント?(あの、って言っても実はよく知りません)。
M-5 “Last Of The Steam-Powered Trains“
レイのブルーズ大好きっこな面を大フューチャーした曲。しかし機関車はホント音楽的。ブルース・ハープを入れたブルースには特にピッタリ。これが今の電気で動く電車になると、きっとくるりの“赤い電車“みたいな、スーッとした曲になるんだね。
M-6 “Big Sky“
レイのライムから始まるめずらしい曲。でも似合ってる。この人の独特の英国臭プンプンな発音が好きだから聴いてて違和感あんまりない。サビで普通にイイカンジのメロディが出現。これまた詩の朗読から始まるコレクターズの『No.5』収録 “二人“ っていう曲なんかの、元になっていそう。
M-7 “Sitting By The Riverdside“
川辺にすわってノンビリして、満ち足りた気分でいることの素晴らしさを唄った曲。この曲を文字通り、昼間っから川辺のベンチでひとり、呑気に人生を夢想しながら聴いていた、あのモラトリアムな時期を思い出す。今も別段変わっちゃいないけど。しかしこんな曲、他に誰が描ける?誰が唄ってくれる?曲もほんわか調で文句ナシ。昔も、今も、これからも。いつでも大好き。
M-8 “Animal Farm“
本当の「農場」のことを唄っているのかはともかく、ポールの初期のソロ作品でよく見られる田舎暮らし讃歌に似た性質の曲。でもレイのは、自然を愛するというより人間社会を嘆き、諦めて、罪の無い動物に救いを求めているので、悲壮感もどこか漂っている。♪Girl, It's Hard Hard World If It Gets You Down ~♪のトコも泣ける。曲調も明るいだけに。
M-9 “Village Green“
タイトルからも分かるように、1曲目と対になっているこのアルバムのもう一つの要の曲。日本で人気があったということがよく分かる、とっても感傷的なメロディと歌詞。よく出来た絵本を読んでる様な感触の曲。やっぱり惹かれる世界観がある。この曲で[steeple:尖塔]という単語を覚えた。使うチャンスはいまだに一度も無いけれど。
M-10 “Starstruck“
前曲の湿度が高~い後味から、♪べーイべ♪というイントロから一気にカラッとした気持ちにさせてくれる。この2曲の並びが技アリで壮快。“Picture Book“と同じくらい、恐ろしい程ポップ。でもこっちの曲の方が完成度高くて人当たりも良い。この曲の世界には不安のカケラもない。聴いてる人に無条件に高揚感を与える。それが最高のポップスである証。
M-11 “Phenominal Cat“
これもまるで絵本の世界。イントロもディズニー映画か何かで森のどうぶつ達が起きるシーンの音楽みたい。これが “You Really Got Me“ のロックンロール爆発リフを発明したのと同じバンドから出てきたものとは。その振り幅の極端さにもまた才能が溢れてると感じる。
M-12 “All of My Friends Were There“
レイお得意のボードヴィル調の曲にのせて、過去を振り返る男を嬉々として演じてみせる。こういう第三者の物語を作り上げる作風の影響下では、やっぱりブラーが一番成功していたと思う。左で鳴ってるニュー・ロック風なオルガン(?)がピリリと効いてる。
M-13 “Wicked Annabella“
へヴィーなドラムとギターで始まり、ちょい気分転換。ヴォーカル処理のカンジやレイの唄い方がしばらく後のグラム・ロック勃興を予感させたりもしたり。アウトロのファズ・ギター炸裂!なとこがすこぶるカッコよい。
M-14 “Monica“
アルバムも残り少なくなってきたとこで、なぜかラテン風味。
M-15 “People Take Pictures of Each Other“
これもレイ・ディヴィスの唯一無比の個性が作り得たヘンテコ曲。だけど耳に残る、残る。きっと若手バンドにはアイデアの宝庫だったりするんだろうな、キンクスって。こんな曲ありそでないよ、きっと。歌詞は「写真を撮る」ということについての深い洞察をとぼけた描写で描いてるもの。
このジャケットの、アーティスト写真とオーヴァーラップさせてある円形のものはいったいなんだろう?これにはどういった意味が込められていたのかな。レイ・デイヴィスの作った物語の世界にようこそ~てカンジで、真ん中に吸引していく効果かなんかを狙ったのかなぁ。レイ(一番右端)の着てる服がなにげにかわいい。ポッケのとことか。
ちなみに正しいタイトルは『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』。gooはタイトルに文字制限があって入らなかったので仕方なく縮めたのです。
しかし名盤。青春の友でした。
そこから見つけ出すのに30分くらいかかって、イライラしたけど、We are the village green...で全部帳消し(笑)。この曲の「単語の発音が気持ちいい」は納得です。韻を踏みまくった歌詞は合唱向きなのかな?
それにしても「Last Of The Steam-Powered Train」を赤い電車と結びつけたところは、感激でした。なるほど。
15曲で40分ってのはやっぱりいいですね。これくらいの方が1時間ちょいの作品よりも断然聞き応えがあると改めて思います。
見つけ出すのに30分かかるCD棚、私も欲しい・・・。一部屋、CD棚部屋になっているとみたっ!!
レイ、うまいですよねぇ、韻の踏み方。それになかなか変わったちょいムズカシイ単語をよく使うんで、それも高得点というか。
えへへ、えへへ・・・←るーふぁすさんに感激したって言ってもらって、喜んでます。えへへへ
なんでキレるんすか(笑)あんなほのぼのサウンドでw
そうそう、イントロからして、実にイイんですよねぇ。最高の1曲目ですね。
そういえば、はっきりと覚えてないんですけど、うちのブログ最初はGreetings from Village Greenっていうサブタイトルでした。
というか、どこかしこに Village Greenっていう単語を入れたい時期があって、最初に作ったバンドのデモテープのタイトルはSongs From Village Greenでした。
結局、パクりの合体ばかりです。
初期のアルバムより先にこのアルバムを聴くという倒置したキンクス道を歩んでしまったので、今でもキンキーサウンドの意味がよく分かりません(笑)確か当時ニューエストモデルの中川氏が推薦していたということで友達が買ったんですよね。
甲斐バンドの「裏切りの街角」と9曲目を聞き比べると面白いですよ♪
パクリの合体(笑)。でも音楽だって、きっとパクリで発展してきましたからね。よし。じゃ、今度は“Dear Catastrophe Village Green“なんてのはいかがですか?w
“Songs From Village Green“。のどかなサウンドを想像してしまいます。今のサブタイトルにあるように、メロウなロックだったのでしょうか
私は多分初期から順番だったように思います(うる覚え)。確かこれだけCD化が遅かったような気がしますね(うる覚え)。
私は初期のいわゆるキンキー・サウンドがちょっと苦手なので、『フェイス・トゥ・フェイス』辺りからの、まったりし出す頃からが大好きです。でもキンキー・サウンド、私も意味は漠然としか感じておりません(笑)
中川氏、お勧めでしたかぁ♪やっぱり好きなアーティストが勧めるバンドって、洋楽聴き始めの頃には特に大きいですよね。そういう「ルーツ遡り聴き」が、私も大好きでした。そういう聴き方でも重要なアーティストに一杯出逢った気がします
甲斐バンドのその曲、聴いてみたい!