身辺
いま どこかで 赤ん坊が生まれている。
そして
いまどこかで人が死んでいると よく言われます。
なるほどそうでしょうが ・・・
その生まれたり 死んだりが ・・・ 他人のことだから
わりに平気で 私たちは そんなことを言ったり考えたりしますが
もし それが自分のことだったら
・・・ なかなか落ちついてはいられません。
生まれる方は わからないからよいけれど
死ぬ方は ・・・ 大変です。
自分がいよいよ今死ぬ と想像して
平気でいられるのは ・・・ 普通の人ではないでしょう。
よほどモウロクしているか
さもなければ
よほど人生について ・・・ 深く深く納得している人かもしれません。
いずれにしても
普通の人は
自分が今日か明日には死ななければならない
と知ったら ・・・ 平気ではいられません。
大抵の人は そうなったらやり切れなくなって
なんとかして その場合でも平気でいられるようになりたい
と ・・・ いろいろ工夫してみるでしょう。
もし不安や恐怖心をムリに消さないまでも
そのままで ともかく死んで行ける道があったら ・・・ ありがたい
・・・ と 普通の人は思うでしょう。
人間は 生まれてから死ぬまで ・・・ 人間でありたいものです。
死ぬのなんかヘイチャラだと本当に思う人があるとすれば
・・・ どこかおかしいのではないかと思います。
人間が人間であることを自ら否定しないで
不安や焦りにも追われず
ゆったりと生きていけるなら
・・・ それが一番よい生き方ではないかと思います。