遠足
「 朝日歌壇 」 に 入選された短歌が紹介されてありました。
「 よき母になりたしとおもう
わが子の彫れる版画のわれのほほえむを見て 」
小学校の低学年にいっている子どものお母さんでしょうか。
おそらく宿題か また 母の日なのでしょうか
お母さんの顔を版画で彫ってきなさいと言われたのでしょうね。
その子どもの彫った版画のお母さんの顔が
ほほえんだ顔に彫ってあったのです。
きっとこのお母さんは その版画を見て
するどく胸をつかれたのでしょうね。
おそらくその版画をみたとき
このお母さんの胸の中には
その版画とはうらはらなわが身が見えてきたのでしょうね。
このお母さんは いつも 愚痴や不平ばかりいい イライラして
子どもに当たりちらしているような お母さんだったのではないでしょうか。
にもかかわらず 子どもは ほほえんだお母さんの顔を彫ってある ・・・
そのとき お母さんは ハッと心を打たれた ・・・ のでしょうね。