遠足
「 道 」 というコトバを
人間に肉体の足ではなくて 心がとおるべき道
倫理 道徳のスジミチという意味で用いるのは
・・・ 東洋に独特の現象でしょうね。
「 人の道 」というとき
それは 常に道徳面の心の道を指しています。
また そういう形而上の道がありうるのは 人間の世界だけのこと。
「 けものみち 」 などといって 動物にも道はありますが
それは つねに物質的な道。
心の道というようなものは かれらにはありえません。
梁 ( はり ) つたう鼠の道も道なれど
誠の道ぞ人のゆく道
「 人の道とは せんじつめれば 誠の道 それに尽きる 」
・・・ と説いています。
誠とはなんぞや?
説明すればきりがなく けっきょく説明のしようがなく
そして 説明しなくたってわかる言葉でもありますね。
だから ヤボなセンサクは止めにして ・・・
ただ
「 まこと 」 ( 真・実・誠 ) とか
「 まごころ 」 ( 真心 ) というようなコトバが
国語辞典において 影がうすくなっています。
そういう世相の現実を
・・・ 指摘しておきたい と思うのです。
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