大遠足
君が行く道は一筋ひとすじを
行けぬ限りは行けよとぞ思ふ
尾上柴舟氏は、明治 大正 昭和の三代にわたって、国文学者 歌人 そして書家として活躍した人で、昭和32年に亡くなられた。
上記の歌は氏の作で 私が愛誦しているひとつです。
「 行けぬかぎりは行け 」に この歌の生命はあります。
一見 ムリなことを注文しているようですが
しかし
「 行けるかぎりは行く 」ぐらいのことなら
人間だれでも ボンクラであっても ・・・ 実行できています。
カベにブチあたってもなお ・・・ それを破って進む。
かくあってこそ この生は ・・・ 生きるに価するというものです。
自覚する しないにかかわらず
だれにとっても 人生は ・・・ 「 ひとすじの道 」です。
だから
「 行けぬかぎりは行け 」 ・・・ ということになるのです。