散歩
竹部 勝之進
モッタイナイコトデス
モッタイナイコトデス
ワタシヒトリハ
ワタシヒトリハ
モウタスカラズトモ
ヨロシュウゴザイマス
モッタイナイコトデス
モッタイナイコトデス
他の者はどうなろうともかまわん
ワタシヒトリはどうでも助かりたい
どうか私ひとりだけお助けください というのが
どうも私たちの本音としか思われぬとき
こういう詩に出くわすと とまどわざるをえない。
君 本気かとついききたくなる。
一時の気まぐれや
熱にうかされての世迷い言じゃないか
よく気をおちつけて もう一度考えた上でいってくれ
・・・ と念をおしたくなるのが本当だ。
だが これがこの人の本音らしく
・・・ 念をおしてくり返していっている。