明日という未来のあてがない老いの最後で ・・・
問題は ただ死への恐怖心だけではなく
何を生き甲斐として
老いの日々を送るかが問題で ・・・
真の生き甲斐とすべきは
自分の存在価値を
自分のいのちの深さに見出しつつ生きる ・・・
その一事につきる ・・・ と思います。
2012.1.1
避難先 新潟県三条市で迎えた ・・・ 元日の朝。
・・・ 穏やかな朝です。
少なくとも 今年も
恨み 辛みだけで生きることだけはしたくない ・・・ と思う。
遠路訪ねてくれた息子たちと囲める
・・・ ささやかな膳が嬉しい。
・・・ 感謝です。
正月の食事は雑煮からはじまります。
元旦の朝 雑煮を食べる習慣は
現在 どこの家庭でも行われているようです。
一年中 何となく餅がある時代になって
餅にさほどの関心がなくなった現在でも
・・・ 正月の餅は欠かせない。
「餅代」という言葉が
暮れのボーナスの代弁をしていることからみても
・・・ 明らかでしょうね。
正月の飾りつけなどしない家庭でも
雑煮の餅で ・・・ 正月を迎えます。
年神様にお供えしたものを
年神様とともに食べ 年神様の力をいただく食べ物です。
雑多に具を入れるので ・・・ 「雑煮」。
餅のほかに 青菜を加えるのが特徴です。
・・・ 「名を上げる」に通ずるからですね。
雑煮(他の正月料理も)を食べるときは
柳の白木で少し太めにつくった「柳箸」を使います。
* 我が家でも そうですが ・・・
柳は 枝が水につかっているので
水の霊気に清められているというわけで
・・・ 聖木とされています。
水面に反射した光が柳の木下から照らすので
葉が その光の方を向いて枝が垂れ下がるわけです。
また
「家内喜(やなぎ)」にかけて ・・・ 「めでたい」といいます。
聖なる柳箸によって邪を払い ・・・ 一年の息災を祝うのです。
* 2010.11 東ブータンで